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==英語の和訳(ベータ実装後削除します)==
inspect=見る(探求する) recommend=推薦する deploy=公開する must=~してください another player's tile=他のプレイヤーのタイル Fall in!=整列!


==ストーリー==
==ストーリー==
ここは遥か西方の国「ストリュート」<br>
ここは遥か西方の国'''「ストリュート」'''<br>
この国に駐在する「ストリュート騎士団・騎虎隊」は、『規律良く隊列を組むこと』で天下無双の活躍をみせた。<br>
この国に駐在する'''「ストリュート騎士団・騎虎隊」'''は'''『規律良く隊列を組むこと』'''で天下無双の活躍をみせた。<br>


ストリュート騎士団に相対するは、様々な魔法を操る魔女「ミュルマミウス」<br>
ストリュート騎士団に相対するは、様々な魔法を操る魔女'''「ミュルマミウス」'''<br>
 
魔女ミュルマミウスは'''幻惑の魔法'''でストリュート騎士団に潜伏し、'''暗影の魔法'''で五感に制限をかけ、'''魅了の魔法'''で騎士を虜にして、寝返らせる術も持っていた。<br>
魔女ミュルマミウスは幻惑の魔法でストリュート騎士団に潜伏し、暗影の魔法で五感に制限をかけ、魅了の魔法で騎士を虜にして、寝返らせる術も持っていた。<br>


ストリュート騎士団は魔女ミュルマミウスに惑わされることなく、隊列を整えて見事勝利を収めることができるのか!?<br>
ストリュート騎士団は魔女ミュルマミウスに惑わされることなく、隊列を整えて見事勝利を収めることができるのか!?<br>
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==概要==
==概要==
ミュルマミウスの虜(洋題:Seven Knights Bewitched)は、騎士側と魔女側に分かれてお互いの目的を達成しようとする『非対称型・正体隠匿・協力ゲーム』です。<br>
ミュルマミウスの虜(洋題:Seven Knights Bewitched)は、騎士側と魔女側に分かれてお互いの目的を達成しようとする'''『非対称型・正体隠匿・協力ゲーム』'''です。<br>


各プレイヤーには数字が書かれている「騎士タイル」か、数字の無い「魔女タイル」のいずれか1枚を配ります。<br>
各プレイヤーには'''数字が書かれている「騎士タイル」'''か、'''数字の無い「魔女タイル」'''のいずれか1枚を配ります。<br>
他のタイルを見る「探求フェイズ」と、他プレイヤーに質問する「質問フェイズ」をそれぞれ一巡ずつ行います。<br>
他のタイルを見る'''「探求フェイズ」'''と、他プレイヤーに質問する'''「質問フェイズ」'''をそれぞれ一巡ずつ行います。<br>
その後の「推薦フェイズ」で『隊長』を一人決め、『隊長』が裏向きのままタイルを中央に並べます。<br>
その後の'''「推薦フェイズ」'''で'''『隊長』'''を一人決め、『隊長』が裏向きのままタイルを中央に並べます。<br>
タイルを公開し、<b>順番通りに並んでいれば騎士陣営の勝利。順番通り並んでいなければ魔女陣営の勝利です。</b><br>
タイルを公開し、'''順番通りに並んでいれば騎士陣営の勝利。順番通り並んでいなければ魔女陣営の勝利'''です。<br>


なお「探求フェイズ」で「魔女タイル」を見たプレイヤーは<b>『ミュルマミウスの虜』</b>となって、その瞬間から魔女陣営に寝返り魔女の勝利(隊列が揃わない)を目指します。
なお「探求フェイズ」で「魔女タイル」を見たプレイヤーは'''『ミュルマミウスの虜』'''となって、その瞬間から魔女陣営に寝返り魔女の勝利(隊列が揃わない)を目指します。


==内容物==
==内容物==
・騎士タイル7枚<br>
・騎士タイル7枚<br>
・魔女タイル1枚<br>
・魔女タイル1枚<br>
 (騎士タイルと魔女タイルを合わせてタイルと呼びます。)<br>
・スタートマーカー(金色の剣)1個<br>
・スタートマーカー1個<br>
・プレイヤーカード(両面仕様)24枚(8色×3枚)<br>
・プレイヤーカード(両面仕様)24枚(8色×3枚)<br>
・プレイヤーチップ16枚(8色×2枚)<br>
・プレイヤーチップ16枚(8色×2枚)<br>
・得点カード16枚(表0/2点・裏0/3点)<br>
・得点カード16枚(表2点・裏3点)<br>
・3ラウンド得点カード8枚(表0/7点・裏0/7点)<br>
・3ラウンド得点カード8枚(7点)<br>


==プレイ中の注意点==
==プレイ中の注意点==
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2.ドゥーエ''「僕達が話せるのは質問フェイズの一問一答だけ。質問内容をログに残してみんなで共有するのもひとつの方法だね。自分だけのメモを取ってもいいよ!」''<br>
2.ドゥーエ''「僕達が話せるのは質問フェイズの一問一答だけ。質問内容をログに残してみんなで共有するのもひとつの方法だね。自分だけのメモを取ってもいいよ!」''<br>


==ゲームの準備==
==ゲームの流れ==
3.トライ''「基本ルールの方が本当の面白さに気が付けるかも…特別ルールは熟練者にお薦めなんだって…」''<br>
3.トライ''「基本ルールの方が本当の面白さに気が付けるかも…特別ルールは熟練者にお薦めなんだって…」''<br>


最近誘惑された(あるいは適当に決めた)プレイヤーがスタートマーカーを取ります。<br>
最近誘惑された(あるいは適当に決めた)プレイヤーがスタートマーカーを取り、そのプレイヤーは以後'''「スタピー」'''と呼ばれます。<br>
そのプレイヤーは以後「スタピー」と呼ばれます。<br>


4.チェティーレ''「スタピーとは『何者よりも疾く先陣を切る者』という意味を持つ由緒正しき二つ名で有らせられます。」''<br>
4.チェティーレ''「スタピーとは『何者よりも疾く先陣を切る者』という意味を持つ由緒正しき二つ名で有らせられます。」''<br>


人数によってルールが異なりますので、以下のどちらかを参照してください。<br>
'''基本ルール「疑心暗鬼」(4~8人)'''<br>
(4人プレイはどちらでも選択できます。)<br>
(人数-1枚)の騎士タイルと魔女タイルをシャッフルして1枚ずつ配ります。<br>
初プレイは基本ルールをおすすめします。<br>
(4,5人の場合は人数分の騎士タイルと魔女タイルを使用し、余った1枚は裏向きに伏せて置きます。)<br>
 
BGAでは自分のタイルだけが見える状態です。<br>
===基本ルール「疑心暗鬼」(4~8人)===
すべてのプレイヤーは同じ色の以下のものを取ります。<br>
・プレイヤーカード2枚(1枚は矢印を表にします)<br>
・プレイヤーチップ2枚<br>
 
用意したタイルをシャッフルして、各プレイヤーに裏向きのまま1枚ずつ配り、プレイヤーチップのうち1枚をタイルの穴に入れます。<br>
(4,5人の場合、余った1枚のタイルはテーブル中央に伏せて置きます。)<br>
配られたタイルは誰にも見られないように内容を確認して、再び伏せて自分の前に置きます。<br>
 
===3,4人用特別ルール「暗中模索」(3~4人)===
すべてのプレイヤーは同じ色の以下のものを取ります。<br>
・プレイヤーカード3枚(1枚は矢印を表にします)<br>
・プレイヤーチップ2枚<br>
 
「魔女タイル」を除いた、「騎士タイル」だけをシャッフルして、各プレイヤーに裏向きのまま1枚ずつ配り、プレイヤーチップのうち1枚をタイルの穴に入れます。<br>
配られたタイルは誰にも見られないように内容を確認して、再び伏せて自分の前に置きます。<br>
残りの「騎士タイル」に「魔女タイル」を加えて、シャッフルしてテーブル中央に3枚並べます。<br>
残りは脇によけておきます。(3人の場合:2枚 4人の場合:1枚)<br>
 
==ゲームの流れ==


===1.探求フェイズ===
===1.探求フェイズ===
・基本ルール「疑心暗鬼」(4~8人)の場合<br>
'''【操作】'''見る対象をクリック<br>
スタピーから順に時計回りで、自分以外の伏せているタイルを1枚だけ見ます。<br>
(4,5人の場合は中央のタイルも対象です。)<br>


・3,4人用特別ルール「暗中模索」(3~4人)の場合(二巡行います。)<br>
スタピーから順に時計回りで、自分以外の伏せているタイルを1枚だけ見ます。<br>
スタピーから順に時計回りで、一巡目は自分以外のプレイヤーの前に伏せているタイルを1枚だけ見ます。<br>
(4,5人の場合は余ったタイルも対象です。)<br>
二巡目は「テーブル中央に伏せているタイル」を1枚だけ見ます。<br>


・どのタイルを見たか分かるように自分のプレイヤーカード(矢印)を見たタイルに向けて置きます。<br>
どのタイルを見たか分かるように自分のプレイヤーカード(矢印)を見たタイルに向けて置きます。<br>
<b>この時、魔女ミュルマミウスを見たプレイヤーは『ただちにミュルマミウスの虜になります(魔女の仲間、すなわち魔女陣営になります)。』</b><br>
<b>この時、魔女ミュルマミウスを見たプレイヤーは『ただちにミュルマミウスの虜になります(魔女の仲間、すなわち魔女陣営になります)。』</b><br>
全員がタイルを見終わったら、次のフェイズに移行します。<br>


5.オウ''「ん…複数人で1人のタイルを見ても構わぬが、慣れるまでは全員が異なるタイルを見た方が良かろう…」''<br>
5.オウ''「ん…複数人で1人のタイルを見ても構わぬが、慣れるまでは全員が異なるタイルを見た方が良かろう…」''<br>


===2.質問フェイズ===
===2.質問フェイズ===
スタピーから順に時計回りで、一度だけ任意のプレイヤーに、数字に関して「はい」か「いいえ」で回答できる質問を行います。<br>
'''【操作(1枚)】'''質問する相手をクリック→聞きたい対象のタイルをクリック→質問する<br>
すでに知っている情報を広めるための質問はできません。<br>
'''【操作(2枚)】'''質問する相手をクリック→聞きたい対象のタイル(1枚目)をクリック→聞きたい対象のタイル(2枚目)をクリック→質問する<br>
(自分が見て2だと知る相手に「あなたは2ですか?」、自分の2を知っている相手に「私は2ですか?」など)。<br>


質問されたプレイヤーは正直に回答してください。<br>
スタピーから順に一度だけ、任意のプレイヤーに「はい」か「いいえ」で回答できる質問を行います。<br>
<b>「魔女ミュルマミウス」と「ミュルマミウスの虜」は嘘をついても構いません!</b><br>
'''自分が知っている情報や、すでに知っている情報を広めるための質問はできません。'''<br>
全員が質問を終えたら、次のフェイズに移行します。<br>
(自分が見て2だと知る相手に「あなたは2ですか?」など)。<br>


質問の例<br>
質問されたプレイヤーは正直に回答しなければなりませんが、<b>「魔女ミュルマミウス」と「ミュルマミウスの虜」は嘘をついても構いません!</b><br>
あなたは3以上ですか?<br>
 
あなたは(あなたが見た)◯◯さんより大きい数字ですか?<br>
質問の例(相手を🔶、相手が見たタイルを🔷とする)<br>
あなたは奇数ですか?<br>
(『&』は『and(かつ)』、『|』は『or(もしくは)』)<br>
あなたは1ですか?<br>
🔶は1,2,4のどれかですか?<br>
(あなたが見た)◯◯さんは1ですか?<br>
🔶は1ですか?<br>
🔷は1ですか?<br>
🔶は🔷より大きいですか?(🔷<🔶?)<br>
🔶は🔷より1大きいですか?(🔷+1=🔶?)<br>
🔶と🔷の合計は7より大きいですか?(7<🔶+🔷?)<br>
🔶と🔷は隣り合っていますか?(🔶+1=🔷|🔷+1=🔶)<br>


NGな質問の例<br>
NGな質問の例<br>
(自分が見て2だと知る相手に)あなたは2ですか?<br>
(自分が見て2だと知る🔶に)🔶は2ですか?<br>
(自分を見て、2だと知っている相手に)私は2ですか?<br>


===3.推薦フェイズ===
===3.推薦フェイズ===
『隊長(隊列を並べる人)』を決めるために、手元にあるプレイヤーチップを、隊長にふさわしいと思うプレイヤーの前に置きます。<br>
'''【操作】'''隊長にふさわしい人をクリック<br>
自身を推薦しても構いません。<br>


「魔女ミュルマミウス」は「ミュルマミウスの虜」を推薦できません。<br>
『隊長(隊列を並べる人)』を決めるために、隊長にふさわしいと思うプレイヤーを選択します。<br>
「ミュルマミウスの虜」は「魔女ミュルマミウス」を推薦できません。<br>
'''自身を推薦しても構いません。'''<br>
 
「魔女ミュルマミウス」は「ミュルマミウスの虜」を'''推薦できません。'''<br>
「ミュルマミウスの虜」は「魔女ミュルマミウス」を'''推薦できません。'''<br>


最多推薦獲得者が隊長となります。<br>
最多推薦獲得者が隊長となります。<br>
123行目: 97行目:


===4.号令フェイズ===
===4.号令フェイズ===
'''【操作(質問)】'''質問する相手をクリック→聞きたい対象のタイルをクリック→どの数字が該当するか選択して質問する<br>
'''【操作(号令)】'''動かしたいタイルをクリック→置きたい場所をクリック<br>
隊長は「追加の質問」を、質問フェイズと同じルールで一回行います。<br>
隊長は「追加の質問」を、質問フェイズと同じルールで一回行います。<br>


6.リュー''「い…一矢…(ここで隊長が冴え渡る質問を魔女ミュルマミウスに投げ掛ければ、欺き返して魔女に一矢報いる事も可能ではないだろうか?)''」
6.リュー''「い…一矢…(ここで隊長が冴え渡る質問を魔女ミュルマミウスに投げ掛ければ、欺き返して魔女に一矢報いる事も可能ではないだろうか?)''」


隊長は自身のタイルを公開します。<br>
隊長が魔女ミュルマミウスや虜だった場合は、魔女ミュルマミウスと虜の勝利!<br>
魔女ミュルマミウスだった場合は、魔女ミュルマミウスと虜の勝利!即座に清算フェイズへ移行します。<br>
そうでなければ、隊長は他のタイルを伏せたまま、自身のタイルを含めて数字が左から昇順になるように並べます。<br>
そうでなければ、隊長は他のタイルを伏せたまま、自身のタイルを含めて数字が左から昇順になるように並べます。<br>
隊長が「魔女ミュルマミウスだ!」と思うタイルは隊列に加えませんが、ミュルマミウスの虜は隊列に加える必要があります。<br>
隊長が「魔女ミュルマミウスだ!」と思うタイルは隊列に加えませんが、ミュルマミウスの虜は隊列に加える必要があります。<br>
隊長は他のプレイヤーと相談してはいけません。<br>
隊長は他のプレイヤーと相談してはいけません。<br>


「3,4人用特別ルール」「上級ルール」の場合は、魔女ミュルマミウスがいない場合があります。<br>
並べ終わったら1枚ずつ公開します。<br>
魔女ミュルマミウスがいないと思う場合は、すべて隊列に加えます。<br>
数字が欠けている場合もあります。<br>
 
並べ終わったら、隊長がタイルを1枚ずつ公開します。<br>
隊列が昇順に並んでいたらストリュート騎士団の勝利!<br>
隊列が昇順に並んでいたらストリュート騎士団の勝利!<br>
(ここで勝利するのは、魔女ミュルマミウスと虜以外を指します。)<br>
そうでなければ魔女ミュルマミウスと虜の勝利!<br>
そうでなければ魔女ミュルマミウスと虜の勝利!<br>


===5.清算フェイズ===
===5.清算フェイズ===
すべてのプレイヤーが得点カードを受け取ります。<br>
勝利したプレイヤーが得点を受け取ります。<br>
騎士勝利:2点 魔女勝利:3点 3ラウンド目:騎士・魔女ともに7点<br>
騎士勝利:2点 魔女勝利:3点 3ラウンド目:騎士・魔女ともに7点<br>
数字が一番小さいプレイヤーが次のスタピーとなって、次のラウンドを開始します。<br>


3ラウンド行ったらゲーム終了です。
3ラウンド行ったらゲーム終了です。


==ゲーム終了==
==ゲーム終了==
3ラウンド合計の得点が一番高いプレイヤー全員が最多得点獲得者です。<br>
3ラウンド合計の得点が一番高いプレイヤー全員が最多得点獲得者です。<br>
7.ジェット''「とは申しはりましても、こちらの遊戯を心ゆくまで堪能され、有意義な時間を過ごしはった皆々様方が勝者やと、あちきは思いますえ?」<br>
7.ジェット''「とは申しはりましても、こちらの遊戯を心ゆくまで堪能され、有意義な時間を過ごしはった皆々様方が勝者やと、あちきは思いますえ?」<br>


==(オプション)上級ルール「前途多難」(4~7人まで)==
==オプション==
===特別ルール「暗中模索」(3~4人)===
「騎士タイル」だけをシャッフルして1枚ずつ配ります。<br>
BGAでは自分のタイルだけが見える状態です。<br>
残りの「騎士タイル」に「魔女タイル」を加えて、シャッフルしてテーブル中央に3枚並べます。<br>
残りは使用しません(3人の場合2枚:4人の場合1枚)<br>
 
・探求フェイズ'''(二巡行います。)'''<br>
スタピーから順に時計回りで、一巡目は自分以外のプレイヤーの前に伏せているタイルを1枚だけ見ます。<br>
二巡目は「伏せているタイル」を1枚だけ見ます。<br>
 
===上級ルール「前途多難」(4~7人)===
全員が基本ルールを複数回プレイしてから遊ぶことを推奨します。<br>
全員が基本ルールを複数回プレイしてから遊ぶことを推奨します。<br>
すべての騎士タイルと魔女タイルをシャッフルします。<br>
すべての騎士タイルと魔女タイルをシャッフルします。<br>
161行目: 145行目:
あとは基本ルールと同じです。<br>
あとは基本ルールと同じです。<br>


==(オプション)協力ルール「一致団結」(4~7人まで)==
「特別ルール」「上級ルール」の場合は、魔女ミュルマミウスがいない場合があります。<br>
魔女ミュルマミウスがいないと思う場合は、すべて隊列に加えます。<br>
数字が欠けている場合もあります。<br>
 
===協力ルール「一致団結」(4~7人)===
・魔女タイルを入れないので簡単にプレイできます。導入におすすめ。<br>
・魔女タイルを入れないので簡単にプレイできます。導入におすすめ。<br>
・嘘をつく必要がないので、みんなを心から信じたい人におすすめ。<br>
・嘘をつく必要がないので、みんなを心から信じたい人におすすめ。<br>
その他は基本ルールと同じです。<br>
・回答は自動で処理されます。その他は基本ルールと同じです。<br>
 
===特別協力ルール「三位一体」(3~4人)===
「暗中模索」と「一致団結」を組み合わせた協力ゲームです。<br>
騎士タイルのみを全て使用します。<br>


==FAQ==
==FAQ==
174行目: 166行目:


Q.メモを取ってもいいですか?<br>
Q.メモを取ってもいいですか?<br>
A.はい。質問内容をメモして共有してもいいですし、自分だけのメモを取ってもかまいません(自分だけのメモは共有しないでください)。<br>
A.はい。質問内容をメモして共有してもいいですし、自分だけのメモを取っても構いません。<br>


Q.隊長が虜だった場合はどうなりますか?<br>
Q.隊長が虜だった場合はどうなりますか?<br>
A.魔女陣営の勝利です。隊列に愛おしきミュルマミウス様を並べてもいいですし、虜であることを明かして精算フェイズに移行してもいいでしょう。<br>
A.魔女陣営の勝利です。<br>


Q.2ドゥーエが「一問一答だけ」と言っているのに、なぜ隊長は追加の質問ができるのですか?<br>
Q.ドゥーエが「一問一答だけ」と言っているのに、なぜ隊長は追加の質問ができるのですか?<br>
A.みんなからの信頼感で奮起した結果です。<br>
A.みんなからの信頼感で奮起した結果です。<br>


193行目: 185行目:
Q.なぜ3ラウンドだけ7点ですか?<br>
Q.なぜ3ラウンドだけ7点ですか?<br>
A.全員が最後まで諦めずに楽しめるように、との想いからです。<br>
A.全員が最後まで諦めずに楽しめるように、との想いからです。<br>
==キャラクター紹介==
===魔女ミュルマミウス===
身長:163cm(可変) 年齢:???歳<br>
昔、地下99階に居城を構える大魔導師とその娘がいた。大魔導師は地下世界を統治していたが、地上から来た人間の軍隊「ストリュート騎士団」との激戦の末に討たれてしまった。まだ幼いが故に身を潜めていた娘はその惨状を目の当たりにしていた…<br>
そして娘は自らの名を捨てて、父「ミュルマミウス」の名前を襲名してストリュート騎士団に復讐する事を胸に誓った。時は経ち、父に劣らぬ魔力を携えた二代目ミュルマミウスは、かつての軍隊に復讐するため、敵戦地に赴いた。幻惑の術でストリュート騎士団に潜伏し、暗影の術で騎士の五感に制限をかけ、魅了の術で騎士を虜にして寝返らせる。騎士達に隊列を整えられてしまってはミュルマミウスの敗戦は必至。はたして父の仇は討てるのか!?
===1️⃣アインス===
(ドイツ語で1)身長:180cm 年齢:28歳<br>
怖いもの知らずでリーダー肌。後続を守らなければという強い責任感を持つ。それ故に常に先陣を切り、後続を守るため身を挺している。煌めく金色の剣は武闘会優勝賞品で、毎日の手入れが欠かせない。方向音痴でよく道を間違える。足が臭い。
===2️⃣ドゥーエ===
(イタリア語で2)身長:155cm 年齢:26歳<br>
1️⃣が倒した魔物から出た宝石回収係。兼道案内。会計。鍵開けや登攀が得意。足も早い。その足を活かしたタイムセールの買い物も得意。資産運用のプロ。2️⃣に預けた財産は年利5%の利子が付く。致命的に運が悪い。コイントスを当てた事がない。
===3️⃣トライ===
(ラテン語で3)身長:146cm 年齢:13歳<br>
子供。臆病。全身が隠れる、身体より大きな盾を使いこなすためだけに日々鍛えている。窮地に陥ると盾の上部を持って独楽のように回転する。半径5m以内の敵と味方は全滅する。一番顔がいいが、褒められ慣れていないので褒めるとすぐ窮地に陥る。
===4️⃣チェティーレ===
(ロシア語で4)身長:210cm 年齢:32歳<br>
期待を裏切らない大食漢。料理が一番上手だが作る手間があれば食材を食べた方が早いので作らない。交渉事担当で誰もが聞き惚れる話術に長ける。兵舎の掃除整頓を取り仕切る綺麗好きで、清潔感にも気を付けているので一番いい匂いがする。
===5️⃣オウ===
(韓国語で5)身長:179cm 年齢:28歳<br>
戦斧の柄の部分がシリコンゴムになっていて物凄くしなる。さらに縦に振ると2mくらいにまで伸びる。振り回すと風を切る音でピョロロロと甲高い音がする。片刃の反対側は槌になっていて、尻尾も切れるしスタンも取れる。人となりは普通。自称180cm。
===6️⃣リュー===
(中国語で6)身長:164cm 年齢:44歳<br>
眼鏡・白衣・鎧を纏い、理系騎士という新ジャンルを確立している。敵を見ただけで瞬時に弱点属性や弱点部位が分かる能力を持つが、口下手なので仲間に上手く伝える事ができない。薬瓶の中身はエナドリと酒が入っている。酒豪。彼女が8人いる。
===7️⃣ジェット===
(タイ語で7)身長:208cm 年齢:42歳<br>
殿(しんがり)を務める。騎士団全体を危険に晒さないように後方から広い視野で見守っている。しかし、盾が直径20cmしかない。掌の方が大きい。それも仲間想いの為。軍で一番の大男を名乗りたいが4️⃣がいるので無理。はんなり口調。本厄。痛風。
==デザイナーズノート==
'''・はじめに'''<br>
まずはこちらをご覧いただき誠にありがとうございます。説明書だけでは伝えきれない『ミュルマミウスの虜』の魅力をお伝えできればと思い筆を取りました。<br>
'''・このゲームは難しい'''<br>
初心者8人でプレイして、上手く並ばずに魔女勝利。何をすればいいか分からない。そんな感じにはならなかったでしょうか。お気付きかとは思いますが、このゲームは人数によって難易度が大幅に異なります。4人でも8人でも変わらない難易度であれば良かったのですが、「考える楽しさ」を大事に残した結果、人数に比例して難易度が上がる仕様となっております。<br>
'''・2+2=◯ と ◯+◯=4'''<br>
問題です。2+2はいくつでしょうか?正解は4です。
では◯+◯=4の◯に入る数字はいくつでしょうか?2+2も入りますが1+3も3+1も入ります。さらに言うなら1.3+2.7も-5+9も入ります。数学級になるとまだまだあるでしょう。それをみんなで話し合うといろんな答えが入り混じりませんか?きっとそれは「考える楽しさ」を生み出していると思います。<br>
'''・騎士も魔女もレベル1から'''<br>
それを踏まえてこのゲームの話に戻ります。ルールは説明書にある通りですが、では具体的に何をすれば楽しめるでしょうか。それは「ヒント」や「アドバイス」であり、ルールではないのでどうしても説明書に書き切れない部分があります。色々と試していただければ幸いです。<br>
'''・騎士:質問のバリエーションを増やしてみよう'''<br>
説明書にもいくつか例を挙げていますが、他にも「タイルに関して」「はいかいいえで答えられる」質問はたくさんあります。基本編は説明書に記載あるものとして、応用編を記します。<br>
「あなたとあなたの見た数字の合計は奇数ですか?」<br>
「あなたとあなたの見た数字の合計は6以上ですか?」<br>
「あなたはあなたの見た数字より大きいですか?」<br>
「あなたはあなたの見た数字より1大きいですか?」<br>
もちろんこの他にも様々なバリエーションがあると思います。素敵な質問が思い浮かんだら是非お聞かせください。また余談ですが、過去には、<br>
「あなたは素数(2,3,5,7)ですか?」<br>
「あなたの数字は丸みを帯びて(2,3,5,6)いますか?」<br>
などもありました。ルール的にはOKです。<br>
'''・騎士:虜は嘘をつくが、虜を見た人は嘘をつかない'''<br>
あなたはA(1)で、探求フェイズではA→B→C→D→Aの順で見たとします。Cの数字を知りたいけど、Cは虜かもしれない…直接Cに質問をすると嘘をつかれるかもしれないと感じた時、Bに「Cの数字は◯ですか?」と質問するのは有効です。Bが騎士なら正解が聞けるでしょう。Bが虜の場合を除いて…<br>
'''・魔女(虜):勇気を持って嘘をつこう'''<br>
同様にあなたはA(1)で、探求フェイズではA→B→C→D→E→F→Aの順で見たとします。Bが魔女だったのであなたは虜になりました。Cから「あなた(A)は2ですか?」と質問された時、慣れない内は(Fに1だと見られているから嘘がつけない…)と感じるかもしれません。しかしこのゲームは議論がありません。「Aは嘘をついている!」と言われないのです。「えー!?」とか「怪しいなー?」とかも言われません。そして後に矛盾が生じたところで、あなたと本当の騎士のどちらが嘘をついているか分からない事が多々あります。もうそれだけで十分過ぎるほど功績を残しています。現実じゃない、ゲームだからこそ嘘をついていいんです。嘘を楽しみましょう。<br>
'''・人数別オススメ度'''<br>
先ほども申し上げましたが、人数によって難易度が大きく異なるので、では何人が適正なのかを述べさせていただきます。<br>
'''・基本ルールオススメ度'''<br>
4人:難易度★☆☆ 満足度★☆☆ オススメ度★☆☆<br>
想像よりも遥かに簡単に終わります。魔女ありのルールを覚えるには一番オススメかもしれません。あまりにも拍子抜けで物足りないのではないかと思います。また、高確率で騎士陣営と魔女陣営が2:2になるので騎士が勝つのは難しいかもしれません。<br>
5人:難易度★★☆ 満足度★★★ オススメ度★★★<br>
作者が想定するプレイ推奨人数です。適度に考え適度に早く終わります。ただそれでも長考される方はいると思います。このゲームは長考を良しとする(いっぱい考えて欲しい)ので、慣れない方がいっぱい考えている場合、それをあたたかく見守ってあげるくらいの気持ちではいかがでしょうか。<br>
6人:難易度★★☆ 満足度★★★ オススメ度★★★★<br>
作者がこのゲームを最初に考えたプレイ人数です。伏せタイルが無くなって全員に用意されたタイルを配り切るので、システム上の運要素が無くなります。初心者の方もこの人数なら3ラウンド目には理解し始めているのではないでしょうか。<br>
7人:難易度★★★ 満足度★★★★ オススメ度★★★<br>
一気に難易度が上がります。このゲームが初めてだという方は付いていけなくなるかもしれません。ただ、難易度が高いからこそ、隊列が揃った時の達成感は6人達成時の比ではありません。質問できる人数、すなわち騎士の比率も上がる想定なので、ぜひ慣れたらこの人数でも楽しんでいただければと思います。<br>
8人:難易度★★★★ 満足度★★★★★ オススメ度★★☆<br>
業火吹き荒ぶ火山の行軍だとなぞらえます。経験者、熟練者でも隊列7人揃い切るのは困難です。大変心苦しいのですが、初心者の方がいる場合は6人以下をオススメ致します。ですが、8人プレイで騎士側が勝利した場合、心の底から多大なる賞賛と感謝の想いを伝えさせてください。あなた方は作者の想像を上回る活躍を見事成し遂げられました。<br>
'''・特別ルールオススメ度'''<br>
3人特別:難易度★★☆ 満足度★★☆ オススメ度★★☆<br>
特別ルールになることで少人数でも遊べる作りになっています。魔女がいない「平和村」もあり得ますが、いかんせん運の要素が大きく絡むところがありますので、論理パズルと呼ぶにはいささか厳しいところもあるのではと感じます。<br>
4人特別:難易度★★☆ 満足度★★★ オススメ度★★★<br>
概ね3人特別と同じですが、必ず2人以上は同じタイルを見る必要があるため、虜の人数が0〜2人で大きく変わります。それもまた笑える要素になれば幸いです。<br>
'''・上級ルール、協力ルールオススメ度'''<br>
上級(4〜7人):難易度★★★ 満足度★★★ オススメ度★★★<br>
ここを読んでいるということは、基本ルールを心ゆくまで堪能された後だと思います。ありがとうございます。魔女なしのアクセントを加えることで平和村の喜びも分かち合えればと思います。<br>
協力(4〜7人):難易度★〜★★★ 満足度★★★ オススメ度★★★<br>
魔女なしで純粋に論理パズルだけを楽しむのも非常にオススメです。隠匿ゲームが苦手な方は「議論で問い詰められるのが苦手な方」と「そもそも嘘をつくのが苦手な方」に分かれます。前者には基本ルールをオススメしたいのが当初のコンセプトでしたが、嘘をつくのが苦手、もっと言うなら嘘をつくのが嫌いな方にもこのゲームを楽しんでもらいたいのが本音です。なのでそういった方に「このゲームは嘘をつかないとできないんだよ。」と無理強いをするのではなく、みんなが楽しめる方法で心から遊んでいただければ作者冥利に尽きます。<br>
'''・終わりに'''<br>
テストプレイを重ねて、最初に書いた「初心者8人」での場面が何度かありました。結果楽しさより難しさが上回り、このゲームの一番伝えたい楽しさを伝え切れていないのでは無いかと悩みに悩みました。ですが、8人プレイも心から本当に面白いと自信を持って言えます。ただ初めての方には不向きだとも思っているので、どうしても言い訳がましく聞こえてはしまいますが、お耳に届けられれば幸いです。最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。


==クレジット==
==クレジット==
BGA開発:ションマオ<br>
ゲームデザイン:鴎乃汝那(@kamomeno_jo7)<br>
ゲームデザイン:鴎乃汝那(@kamomeno_jo7)<br>
イラスト:音島イテル(@nejima_iteru)<br>
イラスト:音島イテル(@nejima_iteru)<br>
デベロップメント・テストプレイ・校正:HEY!<br>
デベロップメント・テストプレイ・校正:HEY!
ロゴ:かどたとし

2024年6月10日 (月) 11:17時点における最新版

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ストーリー

ここは遥か西方の国「ストリュート」
この国に駐在する「ストリュート騎士団・騎虎隊」『規律良く隊列を組むこと』で天下無双の活躍をみせた。

ストリュート騎士団に相対するは、様々な魔法を操る魔女「ミュルマミウス」
魔女ミュルマミウスは幻惑の魔法でストリュート騎士団に潜伏し、暗影の魔法で五感に制限をかけ、魅了の魔法で騎士を虜にして、寝返らせる術も持っていた。

ストリュート騎士団は魔女ミュルマミウスに惑わされることなく、隊列を整えて見事勝利を収めることができるのか!?

1.アインス「代々受け継がれしストリュート騎士団の名に懸けて、無敵の陣形でどんな悪鬼羅刹も返り討ちにしてみせる!みんな俺に続け!」

概要

ミュルマミウスの虜(洋題:Seven Knights Bewitched)は、騎士側と魔女側に分かれてお互いの目的を達成しようとする『非対称型・正体隠匿・協力ゲーム』です。

各プレイヤーには数字が書かれている「騎士タイル」か、数字の無い「魔女タイル」のいずれか1枚を配ります。
他のタイルを見る「探求フェイズ」と、他プレイヤーに質問する「質問フェイズ」をそれぞれ一巡ずつ行います。
その後の「推薦フェイズ」『隊長』を一人決め、『隊長』が裏向きのままタイルを中央に並べます。
タイルを公開し、順番通りに並んでいれば騎士陣営の勝利。順番通り並んでいなければ魔女陣営の勝利です。

なお「探求フェイズ」で「魔女タイル」を見たプレイヤーは『ミュルマミウスの虜』となって、その瞬間から魔女陣営に寝返り魔女の勝利(隊列が揃わない)を目指します。

内容物

・騎士タイル7枚
・魔女タイル1枚
・スタートマーカー(金色の剣)1個
・プレイヤーカード(両面仕様)24枚(8色×3枚)
・プレイヤーチップ16枚(8色×2枚)
・得点カード16枚(表2点・裏3点)
・3ラウンド得点カード8枚(7点)

プレイ中の注意点

魔女ミュルマミウスの魔法により、何らかの意図を持った一切の発言ができません。
騎士道精神にのっとり、誇り高きプレイを心掛けてください。

2.ドゥーエ「僕達が話せるのは質問フェイズの一問一答だけ。質問内容をログに残してみんなで共有するのもひとつの方法だね。自分だけのメモを取ってもいいよ!」

ゲームの流れ

3.トライ「基本ルールの方が本当の面白さに気が付けるかも…特別ルールは熟練者にお薦めなんだって…」

最近誘惑された(あるいは適当に決めた)プレイヤーがスタートマーカーを取り、そのプレイヤーは以後「スタピー」と呼ばれます。

4.チェティーレ「スタピーとは『何者よりも疾く先陣を切る者』という意味を持つ由緒正しき二つ名で有らせられます。」

基本ルール「疑心暗鬼」(4~8人)
(人数-1枚)の騎士タイルと魔女タイルをシャッフルして1枚ずつ配ります。
(4,5人の場合は人数分の騎士タイルと魔女タイルを使用し、余った1枚は裏向きに伏せて置きます。)
BGAでは自分のタイルだけが見える状態です。

1.探求フェイズ

【操作】見る対象をクリック

スタピーから順に時計回りで、自分以外の伏せているタイルを1枚だけ見ます。
(4,5人の場合は余ったタイルも対象です。)

どのタイルを見たか分かるように自分のプレイヤーカード(矢印)を見たタイルに向けて置きます。
この時、魔女ミュルマミウスを見たプレイヤーは『ただちにミュルマミウスの虜になります(魔女の仲間、すなわち魔女陣営になります)。』

5.オウ「ん…複数人で1人のタイルを見ても構わぬが、慣れるまでは全員が異なるタイルを見た方が良かろう…」

2.質問フェイズ

【操作(1枚)】質問する相手をクリック→聞きたい対象のタイルをクリック→質問する
【操作(2枚)】質問する相手をクリック→聞きたい対象のタイル(1枚目)をクリック→聞きたい対象のタイル(2枚目)をクリック→質問する

スタピーから順に一度だけ、任意のプレイヤーに「はい」か「いいえ」で回答できる質問を行います。
自分が知っている情報や、すでに知っている情報を広めるための質問はできません。
(自分が見て2だと知る相手に「あなたは2ですか?」など)。

質問されたプレイヤーは正直に回答しなければなりませんが、「魔女ミュルマミウス」と「ミュルマミウスの虜」は嘘をついても構いません!

質問の例(相手を🔶、相手が見たタイルを🔷とする)
(『&』は『and(かつ)』、『|』は『or(もしくは)』)
🔶は1,2,4のどれかですか?
🔶は1ですか?
🔷は1ですか?
🔶は🔷より大きいですか?(🔷<🔶?)
🔶は🔷より1大きいですか?(🔷+1=🔶?)
🔶と🔷の合計は7より大きいですか?(7<🔶+🔷?)
🔶と🔷は隣り合っていますか?(🔶+1=🔷|🔷+1=🔶)

NGな質問の例
(自分が見て2だと知る🔶に)🔶は2ですか?

3.推薦フェイズ

【操作】隊長にふさわしい人をクリック

『隊長(隊列を並べる人)』を決めるために、隊長にふさわしいと思うプレイヤーを選択します。
自身を推薦しても構いません。

「魔女ミュルマミウス」は「ミュルマミウスの虜」を推薦できません。
「ミュルマミウスの虜」は「魔女ミュルマミウス」を推薦できません。

最多推薦獲得者が隊長となります。
最多同票の場合は『自身を推薦していない方』
それも同条件(全員が自身を推薦している、またはしていない)なら『スタピーから時計回りに数えて遠い方』が隊長となります。

4.号令フェイズ

【操作(質問)】質問する相手をクリック→聞きたい対象のタイルをクリック→どの数字が該当するか選択して質問する
【操作(号令)】動かしたいタイルをクリック→置きたい場所をクリック

隊長は「追加の質問」を、質問フェイズと同じルールで一回行います。

6.リュー「い…一矢…(ここで隊長が冴え渡る質問を魔女ミュルマミウスに投げ掛ければ、欺き返して魔女に一矢報いる事も可能ではないだろうか?)

隊長が魔女ミュルマミウスや虜だった場合は、魔女ミュルマミウスと虜の勝利!
そうでなければ、隊長は他のタイルを伏せたまま、自身のタイルを含めて数字が左から昇順になるように並べます。
隊長が「魔女ミュルマミウスだ!」と思うタイルは隊列に加えませんが、ミュルマミウスの虜は隊列に加える必要があります。
隊長は他のプレイヤーと相談してはいけません。

並べ終わったら1枚ずつ公開します。
隊列が昇順に並んでいたらストリュート騎士団の勝利!
そうでなければ魔女ミュルマミウスと虜の勝利!

5.清算フェイズ

勝利したプレイヤーが得点を受け取ります。
騎士勝利:2点 魔女勝利:3点 3ラウンド目:騎士・魔女ともに7点

数字が一番小さいプレイヤーが次のスタピーとなって、次のラウンドを開始します。

3ラウンド行ったらゲーム終了です。

ゲーム終了

3ラウンド合計の得点が一番高いプレイヤー全員が最多得点獲得者です。
7.ジェット「とは申しはりましても、こちらの遊戯を心ゆくまで堪能され、有意義な時間を過ごしはった皆々様方が勝者やと、あちきは思いますえ?」

オプション

特別ルール「暗中模索」(3~4人)

「騎士タイル」だけをシャッフルして1枚ずつ配ります。
BGAでは自分のタイルだけが見える状態です。
残りの「騎士タイル」に「魔女タイル」を加えて、シャッフルしてテーブル中央に3枚並べます。
残りは使用しません(3人の場合2枚:4人の場合1枚)

・探求フェイズ(二巡行います。)
スタピーから順に時計回りで、一巡目は自分以外のプレイヤーの前に伏せているタイルを1枚だけ見ます。
二巡目は「伏せているタイル」を1枚だけ見ます。

上級ルール「前途多難」(4~7人)

全員が基本ルールを複数回プレイしてから遊ぶことを推奨します。
すべての騎士タイルと魔女タイルをシャッフルします。
各プレイヤーに裏向きのまま1枚ずつ配り、プレイヤーチップのうち1枚をタイルの穴に入れます。
(4,5人の場合、余ったタイルのうち1枚をテーブル中央に伏せて置きます。)
残りのタイルはこのラウンドでは使用しませんので、内容を見ないで脇によけておきます。
配られたタイルは誰にも見られないように内容を確認して、再び伏せて自分の前に置きます。
あとは基本ルールと同じです。

「特別ルール」「上級ルール」の場合は、魔女ミュルマミウスがいない場合があります。
魔女ミュルマミウスがいないと思う場合は、すべて隊列に加えます。
数字が欠けている場合もあります。

協力ルール「一致団結」(4~7人)

・魔女タイルを入れないので簡単にプレイできます。導入におすすめ。
・嘘をつく必要がないので、みんなを心から信じたい人におすすめ。
・回答は自動で処理されます。その他は基本ルールと同じです。

特別協力ルール「三位一体」(3~4人)

「暗中模索」と「一致団結」を組み合わせた協力ゲームです。
騎士タイルのみを全て使用します。

FAQ

Q.何らかの意図を持った一切の発言ができません。とは具体的にはどういったことでしょうか?
A.自分のタイルや見たタイルの情報、「あの人は怪しい」など、ゲーム進行に関わる内容を話す、あるいは匂わせることです。それ以外は喋っても構いません。

Q.「ミュルマミウスの虜」を見たら虜になりますか?
A.なりません。(ゲームのシステム上、「ミュルマミウスの虜」になっているか否かはミュルマミウスと虜しか知り得ません。)

Q.メモを取ってもいいですか?
A.はい。質問内容をメモして共有してもいいですし、自分だけのメモを取っても構いません。

Q.隊長が虜だった場合はどうなりますか?
A.魔女陣営の勝利です。

Q.ドゥーエが「一問一答だけ」と言っているのに、なぜ隊長は追加の質問ができるのですか?
A.みんなからの信頼感で奮起した結果です。

Q.最適解を導いても100%の正答にたどり着かないのですが?
A.仕様です。最終的な決断は隊長に委ねられています。

Q.虜は必ず一人ですか?
A.0人や2人以上の場合もあります。

Q.魔女が欠けていて、隊列が昇順に並んでいない場合はどうなりますか?
A.すべてのプレイヤーが騎士0点を受け取ります。

Q.なぜ3ラウンドだけ7点ですか?
A.全員が最後まで諦めずに楽しめるように、との想いからです。

キャラクター紹介

魔女ミュルマミウス

身長:163cm(可変) 年齢:???歳

昔、地下99階に居城を構える大魔導師とその娘がいた。大魔導師は地下世界を統治していたが、地上から来た人間の軍隊「ストリュート騎士団」との激戦の末に討たれてしまった。まだ幼いが故に身を潜めていた娘はその惨状を目の当たりにしていた…

そして娘は自らの名を捨てて、父「ミュルマミウス」の名前を襲名してストリュート騎士団に復讐する事を胸に誓った。時は経ち、父に劣らぬ魔力を携えた二代目ミュルマミウスは、かつての軍隊に復讐するため、敵戦地に赴いた。幻惑の術でストリュート騎士団に潜伏し、暗影の術で騎士の五感に制限をかけ、魅了の術で騎士を虜にして寝返らせる。騎士達に隊列を整えられてしまってはミュルマミウスの敗戦は必至。はたして父の仇は討てるのか!?

1️⃣アインス

(ドイツ語で1)身長:180cm 年齢:28歳
怖いもの知らずでリーダー肌。後続を守らなければという強い責任感を持つ。それ故に常に先陣を切り、後続を守るため身を挺している。煌めく金色の剣は武闘会優勝賞品で、毎日の手入れが欠かせない。方向音痴でよく道を間違える。足が臭い。

2️⃣ドゥーエ

(イタリア語で2)身長:155cm 年齢:26歳
1️⃣が倒した魔物から出た宝石回収係。兼道案内。会計。鍵開けや登攀が得意。足も早い。その足を活かしたタイムセールの買い物も得意。資産運用のプロ。2️⃣に預けた財産は年利5%の利子が付く。致命的に運が悪い。コイントスを当てた事がない。

3️⃣トライ

(ラテン語で3)身長:146cm 年齢:13歳
子供。臆病。全身が隠れる、身体より大きな盾を使いこなすためだけに日々鍛えている。窮地に陥ると盾の上部を持って独楽のように回転する。半径5m以内の敵と味方は全滅する。一番顔がいいが、褒められ慣れていないので褒めるとすぐ窮地に陥る。

4️⃣チェティーレ

(ロシア語で4)身長:210cm 年齢:32歳
期待を裏切らない大食漢。料理が一番上手だが作る手間があれば食材を食べた方が早いので作らない。交渉事担当で誰もが聞き惚れる話術に長ける。兵舎の掃除整頓を取り仕切る綺麗好きで、清潔感にも気を付けているので一番いい匂いがする。

5️⃣オウ

(韓国語で5)身長:179cm 年齢:28歳
戦斧の柄の部分がシリコンゴムになっていて物凄くしなる。さらに縦に振ると2mくらいにまで伸びる。振り回すと風を切る音でピョロロロと甲高い音がする。片刃の反対側は槌になっていて、尻尾も切れるしスタンも取れる。人となりは普通。自称180cm。

6️⃣リュー

(中国語で6)身長:164cm 年齢:44歳
眼鏡・白衣・鎧を纏い、理系騎士という新ジャンルを確立している。敵を見ただけで瞬時に弱点属性や弱点部位が分かる能力を持つが、口下手なので仲間に上手く伝える事ができない。薬瓶の中身はエナドリと酒が入っている。酒豪。彼女が8人いる。

7️⃣ジェット

(タイ語で7)身長:208cm 年齢:42歳
殿(しんがり)を務める。騎士団全体を危険に晒さないように後方から広い視野で見守っている。しかし、盾が直径20cmしかない。掌の方が大きい。それも仲間想いの為。軍で一番の大男を名乗りたいが4️⃣がいるので無理。はんなり口調。本厄。痛風。

デザイナーズノート

・はじめに
まずはこちらをご覧いただき誠にありがとうございます。説明書だけでは伝えきれない『ミュルマミウスの虜』の魅力をお伝えできればと思い筆を取りました。

・このゲームは難しい
初心者8人でプレイして、上手く並ばずに魔女勝利。何をすればいいか分からない。そんな感じにはならなかったでしょうか。お気付きかとは思いますが、このゲームは人数によって難易度が大幅に異なります。4人でも8人でも変わらない難易度であれば良かったのですが、「考える楽しさ」を大事に残した結果、人数に比例して難易度が上がる仕様となっております。

・2+2=◯ と ◯+◯=4
問題です。2+2はいくつでしょうか?正解は4です。 では◯+◯=4の◯に入る数字はいくつでしょうか?2+2も入りますが1+3も3+1も入ります。さらに言うなら1.3+2.7も-5+9も入ります。数学級になるとまだまだあるでしょう。それをみんなで話し合うといろんな答えが入り混じりませんか?きっとそれは「考える楽しさ」を生み出していると思います。

・騎士も魔女もレベル1から
それを踏まえてこのゲームの話に戻ります。ルールは説明書にある通りですが、では具体的に何をすれば楽しめるでしょうか。それは「ヒント」や「アドバイス」であり、ルールではないのでどうしても説明書に書き切れない部分があります。色々と試していただければ幸いです。

・騎士:質問のバリエーションを増やしてみよう
説明書にもいくつか例を挙げていますが、他にも「タイルに関して」「はいかいいえで答えられる」質問はたくさんあります。基本編は説明書に記載あるものとして、応用編を記します。
「あなたとあなたの見た数字の合計は奇数ですか?」
「あなたとあなたの見た数字の合計は6以上ですか?」
「あなたはあなたの見た数字より大きいですか?」
「あなたはあなたの見た数字より1大きいですか?」
もちろんこの他にも様々なバリエーションがあると思います。素敵な質問が思い浮かんだら是非お聞かせください。また余談ですが、過去には、
「あなたは素数(2,3,5,7)ですか?」
「あなたの数字は丸みを帯びて(2,3,5,6)いますか?」
などもありました。ルール的にはOKです。

・騎士:虜は嘘をつくが、虜を見た人は嘘をつかない
あなたはA(1)で、探求フェイズではA→B→C→D→Aの順で見たとします。Cの数字を知りたいけど、Cは虜かもしれない…直接Cに質問をすると嘘をつかれるかもしれないと感じた時、Bに「Cの数字は◯ですか?」と質問するのは有効です。Bが騎士なら正解が聞けるでしょう。Bが虜の場合を除いて…

・魔女(虜):勇気を持って嘘をつこう
同様にあなたはA(1)で、探求フェイズではA→B→C→D→E→F→Aの順で見たとします。Bが魔女だったのであなたは虜になりました。Cから「あなた(A)は2ですか?」と質問された時、慣れない内は(Fに1だと見られているから嘘がつけない…)と感じるかもしれません。しかしこのゲームは議論がありません。「Aは嘘をついている!」と言われないのです。「えー!?」とか「怪しいなー?」とかも言われません。そして後に矛盾が生じたところで、あなたと本当の騎士のどちらが嘘をついているか分からない事が多々あります。もうそれだけで十分過ぎるほど功績を残しています。現実じゃない、ゲームだからこそ嘘をついていいんです。嘘を楽しみましょう。

・人数別オススメ度
先ほども申し上げましたが、人数によって難易度が大きく異なるので、では何人が適正なのかを述べさせていただきます。

・基本ルールオススメ度
4人:難易度★☆☆ 満足度★☆☆ オススメ度★☆☆
想像よりも遥かに簡単に終わります。魔女ありのルールを覚えるには一番オススメかもしれません。あまりにも拍子抜けで物足りないのではないかと思います。また、高確率で騎士陣営と魔女陣営が2:2になるので騎士が勝つのは難しいかもしれません。
5人:難易度★★☆ 満足度★★★ オススメ度★★★
作者が想定するプレイ推奨人数です。適度に考え適度に早く終わります。ただそれでも長考される方はいると思います。このゲームは長考を良しとする(いっぱい考えて欲しい)ので、慣れない方がいっぱい考えている場合、それをあたたかく見守ってあげるくらいの気持ちではいかがでしょうか。
6人:難易度★★☆ 満足度★★★ オススメ度★★★★
作者がこのゲームを最初に考えたプレイ人数です。伏せタイルが無くなって全員に用意されたタイルを配り切るので、システム上の運要素が無くなります。初心者の方もこの人数なら3ラウンド目には理解し始めているのではないでしょうか。
7人:難易度★★★ 満足度★★★★ オススメ度★★★
一気に難易度が上がります。このゲームが初めてだという方は付いていけなくなるかもしれません。ただ、難易度が高いからこそ、隊列が揃った時の達成感は6人達成時の比ではありません。質問できる人数、すなわち騎士の比率も上がる想定なので、ぜひ慣れたらこの人数でも楽しんでいただければと思います。
8人:難易度★★★★ 満足度★★★★★ オススメ度★★☆
業火吹き荒ぶ火山の行軍だとなぞらえます。経験者、熟練者でも隊列7人揃い切るのは困難です。大変心苦しいのですが、初心者の方がいる場合は6人以下をオススメ致します。ですが、8人プレイで騎士側が勝利した場合、心の底から多大なる賞賛と感謝の想いを伝えさせてください。あなた方は作者の想像を上回る活躍を見事成し遂げられました。

・特別ルールオススメ度
3人特別:難易度★★☆ 満足度★★☆ オススメ度★★☆
特別ルールになることで少人数でも遊べる作りになっています。魔女がいない「平和村」もあり得ますが、いかんせん運の要素が大きく絡むところがありますので、論理パズルと呼ぶにはいささか厳しいところもあるのではと感じます。
4人特別:難易度★★☆ 満足度★★★ オススメ度★★★
概ね3人特別と同じですが、必ず2人以上は同じタイルを見る必要があるため、虜の人数が0〜2人で大きく変わります。それもまた笑える要素になれば幸いです。

・上級ルール、協力ルールオススメ度
上級(4〜7人):難易度★★★ 満足度★★★ オススメ度★★★
ここを読んでいるということは、基本ルールを心ゆくまで堪能された後だと思います。ありがとうございます。魔女なしのアクセントを加えることで平和村の喜びも分かち合えればと思います。
協力(4〜7人):難易度★〜★★★ 満足度★★★ オススメ度★★★
魔女なしで純粋に論理パズルだけを楽しむのも非常にオススメです。隠匿ゲームが苦手な方は「議論で問い詰められるのが苦手な方」と「そもそも嘘をつくのが苦手な方」に分かれます。前者には基本ルールをオススメしたいのが当初のコンセプトでしたが、嘘をつくのが苦手、もっと言うなら嘘をつくのが嫌いな方にもこのゲームを楽しんでもらいたいのが本音です。なのでそういった方に「このゲームは嘘をつかないとできないんだよ。」と無理強いをするのではなく、みんなが楽しめる方法で心から遊んでいただければ作者冥利に尽きます。

・終わりに
テストプレイを重ねて、最初に書いた「初心者8人」での場面が何度かありました。結果楽しさより難しさが上回り、このゲームの一番伝えたい楽しさを伝え切れていないのでは無いかと悩みに悩みました。ですが、8人プレイも心から本当に面白いと自信を持って言えます。ただ初めての方には不向きだとも思っているので、どうしても言い訳がましく聞こえてはしまいますが、お耳に届けられれば幸いです。最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。

クレジット

BGA開発:ションマオ
ゲームデザイン:鴎乃汝那(@kamomeno_jo7)
イラスト:音島イテル(@nejima_iteru)
デベロップメント・テストプレイ・校正:HEY!