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==準備==
== ゲームの概要 ==
各プレイヤーはヘルプカードを1枚と、小作人カードを2枚、10フラン小切手1枚を受け取ります。<br>
この説明では「最終的にお金が一番多い人が勝ち」と書かれていますが、ゲームの目的を冒頭で明記すると親切です。
色を1色選び、鍵トークン8個と資金ディスク1枚を受け取ります。<br>
鍵トークン1個を好きな部屋番号に置きます。重複はできません。<br>
中立の部屋を示す白い鍵トークンを2人:2個/3人:3個/4人:4個を空いている部屋に置きます。<br>
鍵がどこにも置かれなかった部屋はゲーム中では使いません。<br>
資金ディスクをゲームボードの「5」のところに置きます。<br>
宿泊客カードを所定の枚数だけ取り除いてシャッフルし、「入り口」スタックに表にして置いておきます。<br>
スタートプレイヤーをランダムに決定し、ゲーム開始です。<br>


==宿泊客カード==
目的:最終ラウンド終了時に、最も多くの資金を持つプレイヤーが勝利する。
宿泊客カードは表面と裏面があります。<br>
表面は名前の他に以下の属性を持っています。<br>
<br>
[属性アイコン]<br>
宿泊客が得意とする行動を示します。<br>
 赤(スコップ)死体を埋める施設を作ることに長けています。<br>
 青(札束)宿泊客の買収ならお任せ。<br>
 黒(拳銃)お気付きの通り、宿泊客の殺害に威力を発揮します。<br>
 紫(棺桶)あなたの代わりに死体を埋めてくれる頼もしい客です。<br>
<br>
[コスト]<br>
買収、建設、殺害、埋葬それぞれにかかる人の数を表します。<br>
コスト0の客(小作人含む)は、買収も建設も殺害も誰の手を必要としません。経営者たるプレイヤー一人だけで事足ります。<br>
しかし、コスト3の客ともなると殺害にも埋葬にもたくさんの人手を必要とします。<br>
また、コストは建てた施設がどれだけの死体を埋められるかを示します。<br>
悲しいことに、コスト0の施設は死体を埋めるにはあまりにも小さいのです。<br>
<br>
[施設名]<br>
一部の宿泊客や小作人を除けば「買収後に施設を建ててもらう」ことができます。<br>
施設は死体を隠すにうってつけというばかりではなく、彼ら特有の能力で様々な助けとなってくれるのです。<br>
施設は以下のような数々の利点があります。<br>
・アクションにかかる人数を減らしてくれる<br>
・ただちにお金をもたらしてくれる<br>
・回数制限や手札の制限を無効化してくれる<br>
・ゲーム終了時にさらなる利益をもたらす<br>
<br>
[お金]<br>
彼らがポケットの中に持っているお金です。このお金は埋葬しないともらえません。<br>
※経営者たちは荼毘に付されていない人間からお金を奪うほど道徳心に外れた行動はしないのです。<br>
<br>
[裏面]<br>
カードの裏面は性別も職業の貴賎も関係なく、平等に「死後の姿」が描かれています。<br>
殺害された客は、裏返すことで死体となります。<br>
死んでしまえばコストにかかわらず、特殊な場合を除いて「1体の死体」として扱います。<br>


==ゲームの手順==
==ゲームの準備==
'''[夕方]'''<br>
共通の準備
スタートプレイヤーは入り口スタックの宿泊客カードを上から順に公開し、部屋が埋まるまで招き入れます。(鍵のない部屋に招き入れることはできません)<br>
どの部屋にどの客を迎え入れるかはスタートプレイヤーの自由です。しかし、招いたあとで部屋を変えることはできません。<br>
このとき、コンシェルジュによってルームサービストークンが置かれている場合、そのトークンの持ち主は客のコスト分の資金を得ます。<br>
<br>
'''[夜]'''<br>
いよいよ本領発揮です。あなたの資金の稼ぎ時となります。しかし、全てをなすには時間が足りません。あなたに許されている行動は2つのみなのです。ここで大切なことは「重複したアクションを2つ行っても良い」「順番は問わない」ことです。<br>
<br>
宿泊客カードには[0]~[3]のランクが示されています。<br>
宿泊客カードを対象として何かしらのアクションを実施する場合、常に[0]~[3]枚の手札を捨てる必要があります。<br>
<br>
例)コスト[0]の《新聞少年》は買収する時も殺害する時も手札を必要としません。しかし、《警部》はコスト[3]のため、それぞれのアクションで手札を3枚ずつ捨てます。<br>
捨てられた宿泊客カードは、《小作人》は酒場にとどまります。<br>
それ以外は旅を続けるため、出口スタックに置かれます。<br>
'''ただし消費した客は、それぞれの以下の4アクションに対応したアイコンを持っていれば、旅を続けることなくあなたの手元に留まり続けます。'''(捨てた瞬間に戻ってくるのです!)<br>
<br>
①「買収」(コストを支払い宿泊客カード1枚を手札に加える/酒場にいる小作人を最大2枚まで手札に加える)<br>
 → 効率よく仕事を行うための共犯者を募ります。もし、彼らが専門とする仕事に携わっていたら、なんと、いくばくかの宿泊料でずっととどまってくれるのです!<br>
 質は問わない。とにかく人手がほしいという経営者は酒場にたむろっている小作人の力を借りることもできます。彼らはコストを必要とせず、しかも一気に二人も雇うことができます。(その上、旅を続けることなく仕事が終われば酒場へと戻ります)<br>
手札上限はありません。<br>
<br>
②「建設」(手札にあり、施設機能を持つ宿泊客カードをコストを支払って場に設置する)<br>
 →「買収」で雇った共犯者の中には、コストを支払うことで敷地内に施設を建ててもらうことができます。<br>
施設のコストの数字はそのままその施設に埋めることのできる死体の数を表しています。建設可能な施設の上限はありません。<br>
施設は例外を除いて死体を埋めることができるだけでなく、あなたが利益を得るため、または資金をもたらしてくれることに役立ってくれるでしょう。<br>
<br>
③「殺害」(客室にいる宿泊客カードを裏返してあなたの場に置く)<br>
 → 宿泊客の巡礼の旅は、来世に向けての長い旅立ちとなります。<br>
キープできる裏返したカード(棺桶面)に上限はありません。<br>
この段階ではまだお金は得られません。また、手札にいたり施設を建てた共犯者を殺す非人道的行為はできません。<br>
<br>
④「埋葬」(裏向きの宿泊客カードを施設の下に置き、現金を得る)<br>
 → 死体となった“元”宿泊客を施設の下に埋めることで、はじめてお金を得ることができます。施設には前述の死体を埋める上限数があるのに注意してください。<br>
他のプレイヤーの施設に埋めることも可能ですが、その場合は資金は山分けとなってしまいます。<br>
※プレイヤーエイドカードは〔納屋〕の機能を有しています。つまり、1体分の死体は埋めることができます。<br>
<br>
ランクが高い死体ほど多くのお金が得られます。しかし、どのプレイヤーも40フランを超えて現金をもつことができません。では、どうすればもっと多くのお金を得ることができるのでしょうか? その答えは次項に記します。<br>
<br>
⑤「換金」(パス、10フランごとに小切手に変換するまたはその逆を任意の回数行う)<br>
 → 着々と儲けていくと、贅沢な悩みが出てきます。「40フラン以上のお金を蓄えることができない」のです。<br>
「共同経営者」とはいえ、誰よりも多くのお金を持っている必要があるため、余剰の(または余剰が見込まれる)現金を10フランずつ小切手に変換していきましょう。<br>
また、手持ちの現金が心許ない場合も、小切手を現金へ変換できます。<br>
<br>
プレイヤーが2つのアクションを終えたら、次のプレイヤーは2つのアクションを実施します。全てのプレイヤーがアクションを終えると、朝がやってきます。<br>
<br>
'''[朝]'''<br>
朝、旅人たちがチェックアウトを行います。このアクションは、全てのプレイヤーが同時に順番に実行していきます。<br>
<br>
A.「警察官の捜査」(埋葬されていない死体のチェック)<br>
宿泊客は自らの旅へと向かうのですが、注意しなければならない宿泊客がいます。……警察官です。警察官が一人でも残って宿泊していたら、彼らは埋葬していない死体を直ちに見つけ、捜査を開始します。ただ、彼らは無能なので死体を村の埋葬人に埋めさせるよう指示するものの、あなたを逮捕するということはありません!<br>
しかし、埋葬人が死体を埋めると次の困ったことが起きます。<br>
死体はゲームから取り除かれるため、あなたはその死体から得る予定だったお金を得られません。せっかく苦労して殺したのに、です。<br>
その上、10フランも支払わなければなりません。(資金トラックを10後退させるか、10フラン小切手1枚をストックに戻す)共犯者と違い、小切手払が有効なのですが、大金を失うことに変わりはありません。<br>
埋葬人は情け容赦なくきっちり取り立てますが、あなたが10フラン未満しか持っていない場合は、そのあり金全てで勘弁してくれます。<br>
ですから、宿泊客に警官がいる場合は「そのアクションで死体を埋めることができるか」に用心してください。時には涙をのんで殺すことを諦める、それもまたお金を稼ぐ秘訣です。<br>
<br>
注意すべきは、「宿泊客に警官がいて、埋められていない死体がある場合」に警官は捜査するということです。なので、警官が宿泊客になった場合は以下のアクションが有効です!<br>
・警官を買収して手札に加える<br>
・宿泊している警官を殺害する<br>
<br>
B.「旅立ちと支払い」(部屋にいる宿泊客カードを出口スタックに起き、宿泊料を受け取る)<br>
何事もなかった幸運な宿泊客カードを出口スタックに置きます。<br>
この時、プレイヤーの鍵が置かれていた部屋に泊まっていた宿泊客は鍵1つごとに1フランをそのプレイヤーに支払います。(資金トラックを移動させます)<br>
<br>
C.「共犯者への支払い」(手札の数だけ資金トラックを減らす)<br>
協力者へお金を支払います。<br>
お金は一律に一人(一枚)につき1フランです。<br>
お金を払えない、払いたくない場合は、それらのカードを出口スタックに起きます。そのカードが小作人の場合は酒場に起きます。<br>
<br>
すべての処理が終わったら、スタートプレイヤーカードを左に渡し、新たな夕方を、そして不幸な(あるいは幸運な)宿泊客を迎えます。<br>


==ゲーム終了チェックと終了時の得点計算==
・宿泊客カード
[入り口スタックの枯渇と補充]<br>
 
入り口スタックに宿泊客が最初に尽きたとき、出口スタックの宿泊客をよく混ぜて2回目の入り口スタックとしてゲームを続行します。<br>
 以下の枚数のみ使用する。カードを入口側の山札として準備する。
2個目の入り口スタックが尽きたとき、ゲーム終了です。このとき、部屋が満室で無くてもプレイは行います。<br>
 
※ただし、プレイ人数よりも宿泊客が少ない場合は、これらカードを直ちに出口スタックに置き、ゲーム終了になります。<br>
 2人 / 3人 / 4人 = 60枚 / 80枚 / 100枚
<br>
 
[得点計算]<br>
・初期の宿泊を「招き入れる」
ゲーム終了時にお金をもたらすランク3の効果が解決され、その分だけの現金を得ます。(40フランの上限があることに注意してください!)<br>
 
現金トラック上の所有額と小切手1枚につき10フランを所持金に加えます。<br>
 プレイヤー人数 × 2 枚の宿泊客カードを公開し、順番に部屋に配置する。
そして、一番所有額が多いプレイヤーが勝者となります。同額の場合は、それぞれの手持ちの埋葬した死体の数が多い該当プレイヤーが勝者です。<br>
 
・中立の部屋を示す白い鍵トークン
 
 2人 / 3人 / 4人 = 2個 / 3個 / 4個 を空いている部屋に置く。
 
・誰の鍵も置かれなかった部屋はゲーム中では使わない。
 
・スタートプレイヤー
 
 ランダムに決定する。
----プレイヤーの準備
 
・自色の鍵トークン8個と資金ディスク1枚を受け取る。
 
・小作人カードを2枚、10フラン小切手1枚、ヘルプカード1枚を受け取る。
 
・鍵トークン1個を好きな部屋番号に置く(重複不可)
 
・資金ディスクをゲームボードの「5」のところに置く。
 
==ゲームの流れ==
ゲームは3フェイズで進行する。
 
1. 夕方フェイズ:宿泊客を空いている部屋に客を入れる。
 
2. 夜フェイズ:5つから2つの行動を選んで行う。
 
 ①買収:客を仲間にする
 
 ②建設:仲間に施設を作らせる
 
 ③殺害:宿泊客を殺して死体にする
 
 ④埋葬:死体を施設に埋めてお金にする
 
 ⑤換金:現金と小切手を入れ替える
 
3. 朝フェイズ
 
 ① 警察の捜査:警官がいる且つ埋葬してない死体がある場合、罰金を支払う
 
 ② チェックアウト:宿泊客から宿泊料を受け取る
 
 ③ 給料の支払い:共犯者1人につき1フランを払う
 
 ④ 終了条件の確認:ゲームの終了条件が
 
          達成された場合、得点計算に進む。
 
          未達成の場合、スタートプレイヤーを交代し、次の夕方フェイズを開始する。
 
 
ゲームの終了条件
 
入口側の宿泊客カードの山札が'''2回'''尽きた時
 
このゲームでは、(運よく生き残った)宿泊客は出口側に置かれるが、
 
入口側の宿泊客カードの山札が夕方フェイズで'''初めて'''尽きた時、出口側の宿泊客カードをシャッフルする。
 
その後、2回目の宿泊客として入口側の宿泊客カードとして置き直しゲームを続行する。
 
この置き直した2回目の宿泊客カードが尽きた時、ゲームが終了する。
 
 
1. 夕方フェイズ<br>スタートプレイヤーは、部屋が埋まるまで宿泊客カードを上から順にめくる。
 
めくった宿泊客を任意の部屋に配置する。
 
注意:
 
・鍵のない部屋に客を入れることはできない。
 
・一度配置した後で部屋を変えることはできない。
 
・「ルームサービストークン(コンシェルジュ)」が置かれた部屋に配置した場合、客のコスト分の資金をトークンの持ち主が得る。
 
・山札が初めて尽きた時、出口側のカードをシャッフルして入り口側に置き直す。
 
・山札が2回目に尽きた時、
 
 プレイ人数 >= カードの枚数の場合、部屋が満室で無くてもプレイを続行する。
 
 プレイ人数 < カードの枚数の場合、得点計算に移る。
 
<br>2. 夜フェイズ<br>ここが稼ぎどきだが、夜にできる行動は「2回」だけ。
 
同じ行動を2回してもよいし、行動の順番も自由。
 
 
'''全アクションに共通すること'''
 
・宿泊客カードには[0]~[3]のランク(コスト)があり、宿泊客にアクションさせる場合、'''常に'''ランク分の手札を捨てる必要がある。<br> 例:
《新聞少年》ランク[0]:手札を捨てる必要がない
《警部》ランク[3]:各アクションで手札を3枚ずつ捨てる
・捨てられた宿泊客カードは、
 
 《小作人》:酒場にとどまる。<br> それ以外:出口側の山札に置く(例外あり)。
 
 例外:<br>  「属性」と一致するカードをコストとして支払った場合、自分の手元に戻す(仕事を終えたら即復帰する)
 
例:
《肉屋》は赤(建設)の属性を持つ<br>
 《肉屋》を買収のコストとして支払う → 出口側の山札に置く
 《肉屋》を建設のコストとして支払う → 自分の手元に戻す
 
=== アクションの種類(5種類) ===
① 買収アクション
 
 客を仲間として自分の手札に加える。
 
 または、酒場にいる《小作人》を最大2枚まで無料で雇う。
 
 手札の上限はなし。
 
② 建設アクション
 
 仲間に「死体の埋葬施設」や「アクションに有利になる施設」を建設させる。
 
 施設のコスト=埋められる死体の数。
 
 施設はいくつでも建てられるが、同じタイプの施設は1つしか持てない(例:警官施設を2枚同時には建てられない)。
 
③ 殺害アクション
 
 客室の宿泊客を殺害し(カードを裏返し)、棺桶にして自分の場に置く。
 
 共犯者や施設を建てた仲間を殺すことはできない。
 
④ 埋葬アクション
 
 棺桶になった宿泊客を、建設した施設の下に埋葬する。
 
 埋めた死体が持つお金を現金として得る。
 
 他プレイヤーの施設に埋めた場合、報酬を山分けする。
 
 ヘルプカード(プレイヤーエイド)は、納屋の施設として1体だけ埋められる。
 
⑤ 換金アクション
 
 10フラン単位で小切手に替えるか、小切手を現金に替える。
 
 40フラン以上の現金は持てない。
 
 この行動では実質的に「休む」こともできる。
 
 
全員が2回行動を終えたら夜が終わり、朝フェイズへ進む。<br><br>3.朝フェイズ
 
このフェイズは、全てのプレイヤーが同時に実行する。
 
① 警察の捜査
 
宿泊客に警察官が1人でもいた場合、埋葬されていない死体があると罰金が発生する。
 
その死体をゲームから取り除き、さらに10フランまたは小切手1枚を支払う。
 
10フラン未満しかない場合は、持っている分すべて没収する。
 
なお、警官を買収するか、殺害してしまうことで捜査を回避できる。<br>
 
② チェックアウト
 
客は旅立ち、出口側の山札に移す。
 
プレイヤーは自分の鍵が置かれた部屋に泊まっていた客1人につき1フランを受け取る。
 
 
③ 給料の支払い
 
手札に残っている共犯者1枚につき1フラン支払う。
 
払えない、または払い忘れたいときは、その仲間を出口側の山札に置く(《小作人》は酒場へ戻す)。
 
 
④ 終了条件の確認
 
ゲームの終了条件が達成された場合、得点計算に進む。
 
未達成の場合、スタートプレイヤーを左隣へ渡し次の夕方フェイズを開始する。
 
== 得点計算 ==
最後に「ゲーム終了時に発動する効果」を処理して、現金+小切手の合計が多いプレイヤーが勝者となる。
 
・ゲーム終了時に発動する効果でも、上限の40フラン以上は受け取れない。
 
・同額の場合は、埋葬した死体の数が多いプレイヤーが勝者となる。
 
== 宿泊客カードに描かれている要素 ==
1. 属性
 
宿泊客が得意とする行動の種類を示す。
 
・青(札束)…宿泊客の'''買収'''が得意
 
・赤(スコップ)…施設の'''建設'''が得意
 
・黒(拳銃)…宿泊客の'''殺害'''が得意
 
・紫(棺桶)…死体の'''埋葬'''に協力的
----2. コスト
 
アクションに必要な捨てるカード枚数。
 
・コスト0(例:小作人)は、プレイヤー1人で行動できる。
 
・コストが高い(最高3)客ほど複数の仲間が必要になる。
 
・建設した施設の「コスト値」は、その施設に埋められる死体の限界数を表す。
 
 つまり、コスト0の施設は埋葬のためのスペースがない。
----3. 施設名
 
建設できる施設名。施設は死体の埋葬以外に、次のような効果をもたらす。
 
・行動に必要な人数を減らす
 
・即座にお金を得る
 
・行動回数や手札制限を緩和する
 
・ゲーム終了時に追加の得点や利益をもたらす
----4. お金
 
宿泊客が所持している金額を示す。
 
・お金は客の「死体を埋葬」しなければ手に入らない。
 
・経営者(プレイヤー)は、生きている宿泊客から金品を奪うような非道な行為はしない。
----5. 裏面
 
カードを裏返す(殺害される)と、宿泊客の「死後の姿(棺桶面)」になる。
 
* コストに関わらず、どのカードも基本的に「1体の死体」として扱う。
* 特殊な効果を除き、死体は同等の扱いを受ける。

2025年11月3日 (月) 08:16時点における版

ゲームの概要

この説明では「最終的にお金が一番多い人が勝ち」と書かれていますが、ゲームの目的を冒頭で明記すると親切です。

目的:最終ラウンド終了時に、最も多くの資金を持つプレイヤーが勝利する。

ゲームの準備

共通の準備

・宿泊客カード

 以下の枚数のみ使用する。カードを入口側の山札として準備する。

 2人 / 3人 / 4人 = 60枚 / 80枚 / 100枚

・初期の宿泊を「招き入れる」

 プレイヤー人数 × 2 枚の宿泊客カードを公開し、順番に部屋に配置する。

・中立の部屋を示す白い鍵トークン

 2人 / 3人 / 4人 = 2個 / 3個 / 4個 を空いている部屋に置く。

・誰の鍵も置かれなかった部屋はゲーム中では使わない。

・スタートプレイヤー

 ランダムに決定する。


プレイヤーの準備

・自色の鍵トークン8個と資金ディスク1枚を受け取る。

・小作人カードを2枚、10フラン小切手1枚、ヘルプカード1枚を受け取る。

・鍵トークン1個を好きな部屋番号に置く(重複不可)

・資金ディスクをゲームボードの「5」のところに置く。

ゲームの流れ

ゲームは3フェイズで進行する。

1. 夕方フェイズ:宿泊客を空いている部屋に客を入れる。

2. 夜フェイズ:5つから2つの行動を選んで行う。

 ①買収:客を仲間にする

 ②建設:仲間に施設を作らせる

 ③殺害:宿泊客を殺して死体にする

 ④埋葬:死体を施設に埋めてお金にする

 ⑤換金:現金と小切手を入れ替える

3. 朝フェイズ

 ① 警察の捜査:警官がいる且つ埋葬してない死体がある場合、罰金を支払う

 ② チェックアウト:宿泊客から宿泊料を受け取る

 ③ 給料の支払い:共犯者1人につき1フランを払う

 ④ 終了条件の確認:ゲームの終了条件が

          達成された場合、得点計算に進む。

          未達成の場合、スタートプレイヤーを交代し、次の夕方フェイズを開始する。


ゲームの終了条件

入口側の宿泊客カードの山札が2回尽きた時

このゲームでは、(運よく生き残った)宿泊客は出口側に置かれるが、

入口側の宿泊客カードの山札が夕方フェイズで初めて尽きた時、出口側の宿泊客カードをシャッフルする。

その後、2回目の宿泊客として入口側の宿泊客カードとして置き直しゲームを続行する。

この置き直した2回目の宿泊客カードが尽きた時、ゲームが終了する。


1. 夕方フェイズ
スタートプレイヤーは、部屋が埋まるまで宿泊客カードを上から順にめくる。

めくった宿泊客を任意の部屋に配置する。

注意:

・鍵のない部屋に客を入れることはできない。

・一度配置した後で部屋を変えることはできない。

・「ルームサービストークン(コンシェルジュ)」が置かれた部屋に配置した場合、客のコスト分の資金をトークンの持ち主が得る。

・山札が初めて尽きた時、出口側のカードをシャッフルして入り口側に置き直す。

・山札が2回目に尽きた時、

 プレイ人数 >= カードの枚数の場合、部屋が満室で無くてもプレイを続行する。

 プレイ人数 < カードの枚数の場合、得点計算に移る。


2. 夜フェイズ
ここが稼ぎどきだが、夜にできる行動は「2回」だけ。

同じ行動を2回してもよいし、行動の順番も自由。


全アクションに共通すること

・宿泊客カードには[0]~[3]のランク(コスト)があり、宿泊客にアクションさせる場合、常にランク分の手札を捨てる必要がある。
 例:

《新聞少年》ランク[0]:手札を捨てる必要がない

《警部》ランク[3]:各アクションで手札を3枚ずつ捨てる

・捨てられた宿泊客カードは、

 《小作人》:酒場にとどまる。
 それ以外:出口側の山札に置く(例外あり)。

 例外:
  「属性」と一致するカードをコストとして支払った場合、自分の手元に戻す(仕事を終えたら即復帰する)

例:

《肉屋》は赤(建設)の属性を持つ
 《肉屋》を買収のコストとして支払う → 出口側の山札に置く  《肉屋》を建設のコストとして支払う → 自分の手元に戻す

アクションの種類(5種類)

① 買収アクション

 客を仲間として自分の手札に加える。

 または、酒場にいる《小作人》を最大2枚まで無料で雇う。

 手札の上限はなし。

② 建設アクション

 仲間に「死体の埋葬施設」や「アクションに有利になる施設」を建設させる。

 施設のコスト=埋められる死体の数。

 施設はいくつでも建てられるが、同じタイプの施設は1つしか持てない(例:警官施設を2枚同時には建てられない)。

③ 殺害アクション

 客室の宿泊客を殺害し(カードを裏返し)、棺桶にして自分の場に置く。

 共犯者や施設を建てた仲間を殺すことはできない。

④ 埋葬アクション

 棺桶になった宿泊客を、建設した施設の下に埋葬する。

 埋めた死体が持つお金を現金として得る。

 他プレイヤーの施設に埋めた場合、報酬を山分けする。

 ヘルプカード(プレイヤーエイド)は、納屋の施設として1体だけ埋められる。

⑤ 換金アクション

 10フラン単位で小切手に替えるか、小切手を現金に替える。

 40フラン以上の現金は持てない。

 この行動では実質的に「休む」こともできる。


全員が2回行動を終えたら夜が終わり、朝フェイズへ進む。

3.朝フェイズ

このフェイズは、全てのプレイヤーが同時に実行する。

① 警察の捜査

宿泊客に警察官が1人でもいた場合、埋葬されていない死体があると罰金が発生する。

その死体をゲームから取り除き、さらに10フランまたは小切手1枚を支払う。

10フラン未満しかない場合は、持っている分すべて没収する。

なお、警官を買収するか、殺害してしまうことで捜査を回避できる。

② チェックアウト

客は旅立ち、出口側の山札に移す。

プレイヤーは自分の鍵が置かれた部屋に泊まっていた客1人につき1フランを受け取る。


③ 給料の支払い

手札に残っている共犯者1枚につき1フラン支払う。

払えない、または払い忘れたいときは、その仲間を出口側の山札に置く(《小作人》は酒場へ戻す)。


④ 終了条件の確認

ゲームの終了条件が達成された場合、得点計算に進む。

未達成の場合、スタートプレイヤーを左隣へ渡し次の夕方フェイズを開始する。

得点計算

最後に「ゲーム終了時に発動する効果」を処理して、現金+小切手の合計が多いプレイヤーが勝者となる。

・ゲーム終了時に発動する効果でも、上限の40フラン以上は受け取れない。

・同額の場合は、埋葬した死体の数が多いプレイヤーが勝者となる。

宿泊客カードに描かれている要素

1. 属性

宿泊客が得意とする行動の種類を示す。

・青(札束)…宿泊客の買収が得意

・赤(スコップ)…施設の建設が得意

・黒(拳銃)…宿泊客の殺害が得意

・紫(棺桶)…死体の埋葬に協力的


2. コスト

アクションに必要な捨てるカード枚数。

・コスト0(例:小作人)は、プレイヤー1人で行動できる。

・コストが高い(最高3)客ほど複数の仲間が必要になる。

・建設した施設の「コスト値」は、その施設に埋められる死体の限界数を表す。

 つまり、コスト0の施設は埋葬のためのスペースがない。


3. 施設名

建設できる施設名。施設は死体の埋葬以外に、次のような効果をもたらす。

・行動に必要な人数を減らす

・即座にお金を得る

・行動回数や手札制限を緩和する

・ゲーム終了時に追加の得点や利益をもたらす


4. お金

宿泊客が所持している金額を示す。

・お金は客の「死体を埋葬」しなければ手に入らない。

・経営者(プレイヤー)は、生きている宿泊客から金品を奪うような非道な行為はしない。


5. 裏面

カードを裏返す(殺害される)と、宿泊客の「死後の姿(棺桶面)」になる。

  • コストに関わらず、どのカードも基本的に「1体の死体」として扱う。
  • 特殊な効果を除き、死体は同等の扱いを受ける。