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Gamehelpfrenchtarot
ゲーム概要
フランス式のカードを使用した、ポイントトリックのトリックテイキングゲームです。
強いビッドをしたプレイヤーがディクレアラーとなり、それ以外のプレイヤーはディフェンダーとなります。
ディクレアラーが獲得したカードの合計点数によって、勝利点のやり取りが行われます。
5人プレイの場合は、ナポレオンのような2vs3のチーム戦となります。
使用されるカード
大アルカナカード:1~21の数字+★のついたエクスキューズカード(計22枚)
プレイングカード:1~10の数字、V(バレ)、C(カバリエ)、D(ダム)、R(ルワ)が4スート分(計56枚)
大アルカナカードは切り札であり、強さは数字と同じです。(エクスキューズカードは特殊なため後述)
大アルカナ21、大アルカナ1、エクスキューズの3枚を指して「ウドレ」と呼びます。
プレイングカードはの強さは「R > D > C > V > 数字(10~1)」となります。
カードの点数
カードにはそれぞれ次のように点数が設定されており、トリックを取ったプレイヤーは獲得したカードによる点数を得ます。
※勝利点とカードの点数が混同しやすいので、以後点数は「ポイント」と表記します
種類 | ポイント |
---|---|
ウドレ(切札21、切札1、エクスキューズ) | 4.5点 |
R(ルワ) | 4.5点 |
D(ダム) | 3.5点 |
C(カバリエ) | 2.5点 |
V(バレ) | 1.5点 |
上記以外のカード | 0.5点 |
ゲームの流れ
1ゲームはテーブル作成時に設定したハンド(ラウンドに相当)数行います。
各プレイヤーには18枚のカードがランダムに配られ、残った6枚のカードが裏向きに場に置かれます。
この裏向きに置かれたカードのことを「シエン」と呼びます。
各プレーヤーはビッドを行い、最も強いビッドをしたプレイヤーがディクレアラーとなります。
一度パスしたプレイヤーはそのハンドではビッド出来ません。
全員でトリックテイキングを行います。
ディクレアラーは「獲得したカードの合計ポイントを目標点数以上とする」ことが目的となり、ディフェンダーチームがそれを阻止します。
目標点数は、ディクレアラーがハンド中に獲得したウドレの枚数によって変動します。
取ったウドレの枚数 | 目標点数 |
---|---|
0枚 | 56点 |
1枚 | 51点 |
2枚 | 41点 |
3枚 | 36点 |
ハンド終了時に、獲得したカードによるポイント計算が行われます。
ディクレアラーのプレイヤーが目標点数以上のポイントを取っていたなら、勝利点を得ます。そして、ディフェンダーチームのプレイヤーの勝利点が失われます。
ディクレアラーのプレイヤーが目標点数以上のポイントを取れていなかった場合は、その逆になります。
ポイント計算終了後、新たなハンドが開始されます。
規定数のハンドが終了し、最後のポイント計算が行われたらゲーム終了です。
ゲーム終了時に、最も勝利点が多いプレイヤーが勝者となります。
ビッドの種類
下にあるほど強いビッドとなります。勝利点倍率はポイント計算の際に使用されます。
プリーズ
- 勝利点倍率: 等倍
- シエンのカードが公開された後、ディクレアラーはシエンのカードを自身の手札に加えます。
- その後、加えた枚数と同じだけのカードを手札から捨てます。捨てたカードは、このハンド終了後にディクレアラーが獲得したカードとして扱われます。
ガルド
- 勝利点倍率: 2倍
- シエンのカードと捨て札の扱いについては、「プリーズ」と全く同じです。勝利点倍率のみが異なります。
ガルド・サン
- 勝利点倍率: 4倍
- シエンのカードは公開されません。また、手札の交換も行われません。
- シエンのカードは、このハンド終了時にディクレアラーが獲得したカードとして扱われます。
ガルド・コントレ
- 勝利点倍率: 6倍
- シエンのカードは公開されません。また、手札の交換も行われません。
- シエンのカードは、このハンド終了時にディフェンダーチームが獲得したカードとして扱われます。
基本的なルール
大きなルールについて記載します。
シエンのカード交換
- プリーズ、もしくはガルドのビッドによってディクレアラーとなった場合、ディクレアラーはシエンのカードとの交換を行います。
- 交換する際に、「ルワ(R)とウドレ(切札21、切札1、エクスキューズ)」は捨てることができません。
スラム
- このハンドのトリックですべて勝つことを「スラム」といいます。
- ディクレアラーはビッド/シエンのカード交換後に、スラムの宣言が可能です。
- スラムを成功させると勝利点にボーナスを得ます。(宣言して成功:400点、宣言せずにスラム成功:200点、宣言して失敗:-200点)
ポワニ
- ハンドの第1手番時、手札に大アルカナが10枚以上ある場合、規定の枚数を公開して「(シングル/ダブル/トリプル)ポワニ」を宣言できます。
- ポワニが宣言された場合、そのハンドの勝利側が勝利点を得ます。
トリックテイキングについて
- トリックテイキングは「マストフォロー、マストラフ」で行われます。
- マストフォロー:
- リードされたスートがあるならば、出さなければなりません。
- マストラフ:
- リードされたスートがなく、切り札(大アルカナ)がある場合は、切り札を出さなければなりません。
- また、リードされたスートを持っておらず、誰かが既に切り札を出している場合には、場に出ている最強の切札より強い切札を出します。
エクスキューズカード
- エクスキューズは、上記のプレイルールをすべて無視して、いつでもプレイすることができます。
- エクスキューズをプレイしたプレイヤーはそのトリックには勝つことができませんが、エクスキューズのカード分のポイントはそのプレイヤーが獲得します。
- 例外1:最終トリックにおいては、エクスキューズカードはトリックの勝者が獲得します。
- 例外2:今までのトリックで全勝していた場合、最終トリックでエクスキューズを出すとトリックを勝ち、カードのポイントも得られます。
プチ・オ・ブ
- 最終トリックで「プチ(大アルカナの1)」を使って勝った場合、勝ったプレイヤー側のポイントが10点加算されます
- 逆に最終トリックで「プチ(大アルカナの1)」を使って負けた場合、負けたプレイヤー側のポイントが10点減算されます