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プレイヤーはこれらのボーナスを保全計画の利益の前に得るか、あとで得るかを選ぶことができます。各ボーナスの詳細はアイコン一覧で説明されています。<br>
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◆Ⅱ面
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'''異なる協会の仕事を1つ以上実行します。'''<br>
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'''プレイヤーは1回寄付をすることができます。'''<br>
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2023年3月24日 (金) 20:21時点における版

ゲームの準備

ボーナスタイル9枚をよく混ぜ、ゲームボード上で空いている黄色いボーナススペース4ヶ所に1枚ずつランダムに置いて表向きにします。
動物園カードをよく混ぜて裏向きの山にし、ゲームボード上の対応アイコンがあるスペースに置きます。この山から裏向きのままでカードを6枚引き、ゲームボード上の対応するスペースに置いてディスプレイとします(これらはゲームの準備の終了時に表向きにします)。
アクションカードのセット( 建設、カード、動物、協会、後援者からなります)を1組取ります。各カードの『Ⅰ面』を表向きにして、動物園マップ上にある5つのカードスロットの下側に1枚ずつ置きます。このとき、動物カードは『1』がある左端のスロットの下側に置き、残りのカードは他の4スロットの下側にランダムに置きます。
基本保全計画カードをよく混ぜ、裏向きの山にして協会ボードの横に置きます。4人プレイゲームでは、この山の上からカードを4枚引き、表向きにして協会ボードの下側に置きます。2/3人プレイゲームでは3枚置きます。
スタートプレイヤーをランダムに決めます。手番順は時計回りです。

各プレイヤー1色を選び、その色のすべての内容物を取ります。ゲームボード上の訴求点 、保全点 、評判点 トラックの最初のスペースにカウンターを1個ずつ置きます。訴求点トラックでは、スタートプレイヤーはスペース0にカウンターを置き、2番手プレイヤーはスペース1に、3番手プレイヤーはスペース2に、4番手プレイヤーはスペース3に置きます。
協会職員4個を取り、活動中の職員として動物園マップのメモパッド上に1個置きます。残りの3個はメモパッドの下側にあるスペースに横倒しにして置きます。
サプライから25金を取り、動物園マップのメモパッド上に置きます。
山から最終得点計算カードを2枚引き、動物園マップの横に置きます。プレイヤーはこれらをいつでも見ることができますが、他プレイヤーには見せないようにします。
全プレイヤーが手札を選んだあと、ディスプレイにある動物園カード6枚を表向きにします。
山から動物園カードを8枚引きます。そのうち4枚を選んで手札とし、残りの4枚をゲームボード上の捨て札置き場に表向きで置きます。手札は他プレイヤーには見せないようにします。

ゲームの進行

「アーク・ノヴァ」は、決まった区切りのあるラウンドをプレイしていくゲームではありません。その代わりに、プレイヤーはゲームの終了条件が満たされるまで、単に時計回り順に1手番ずつプレイしていきます。
さらに、その途中で“ 休憩”と呼ばれるフェイズがあり、ここでプレイヤーはゲームを一時中断します。休憩中、プレイヤーは手札のカードを上限枚数まで減らし、職員を呼び戻し、特に重要なこととして収入を得ます。休憩フェイズの詳細については後述します。
自分の手番中、プレイヤーは常に1アクションを実行します(そのアクションが追加効果やボーナスを発動させることもあります)。プレイヤーは自分の動物園マップの下側にある5枚のアクションカードを使い、これらのアクションを実行します。
プレイヤーは動物園を拡大したり、動物園カードをプレイしたり、新たな動物園カードを得たりすることができます。アクションカードの位置によって、プレイヤーがそのアクションをどのように実行できるかが決まります。

●動物園マップ
プレイヤーの動物園は、動物園マップの中央にある大きなエリア内で作られます。ここは建物( 通常囲い地、特別囲い地、売店、展示館、ユニーク建物など)を置く場所です。囲い地の概要には囲い地の大きさと形が示されています。
プレイヤーは岩(R)や水域(W)スペース上で建設することはできませんが、一部の動物は岩/水域スペースに隣接している囲い地を必要とします。他のすべてのスペースは建物スペースで、プレイヤーはこれらのスペース上に建物を置くことができます。何かが建設されているスペースは、このゲームの用語で“ 覆われている”と呼ばれます。建設アクションカードを改良するまで、プレイヤーは『Ⅱ面』アイコンがあるスペース上で建設することはできません。
一部のスペースには黄色の五角形で配置ボーナスが示されています。このボーナスを覆ったとき、プレイヤーはそのアイコンに示されているボーナスを即座に得ます。
動物園マップの左端には、さまざまな保全計画を支援することで発動するボーナススペースがあります。ゲーム開始時、これらのスペースには7個のプレイヤートークンが置かれています。保全計画を支援するたびに、プレイヤーはこれらのプレイヤートークンのうち1個を取り、その保全計画カード上に置きます。これは常に即時ボーナスをもたらし、各休憩中に再びボーナスをもたらすものもあります。
動物園マップの下段には、アクションカードを置くためのカードスロットがあります。各スロットの上側にある数字は、そのスロットにあるアクションカードの“ 強さ”を示しています。
上級者向けの動物園マップには、各動物園を他の動物園とは異なるものにする特殊能力があります。
最初のゲームで推奨されるマップAには、全プレイヤーが使える同じ特殊能力があります(ゲーム開始時に3スペース囲い地を1枚取り、数字の3が書かれている面である空き地面を表向きにして示されているスペースに置きます)。

動物園マップの右側には、提携動物園と大学のためのスペースがあります。提携動物園は5種類、大学は3種類あります。提携動物園は5大陸すべてにありますが、最大でもそのうち4つとしか提携できないことに注意してください。動物園や大学との新たな提携を確立するたびに、プレイヤーはそのタイルを対応する列の一番下にある空きスペースに置きます。
3つ目の提携動物園を得るためには、プレイヤーは先に協会アクションカードを改良していなければなりません。異なる地の色と『Ⅱ面』アイコンは、このルールを忘れないようにするためのものです。
提携動物園/大学を置いたスペースにボーナスが示されている場合、プレイヤーはそのボーナスを即座に得ます。
・ 提携動物園は、その大陸にいる動物を自分の動物園に収容するのをより簡単にします(そのためのコストを、その動物カード上にある大陸アイコンごとに3金ずつ減らします)。
・大学は示されているアイコンとボーナスをもたらします。右側には、ゲーム開始時に置いた追加の協会職員のサプライスペースがあります。
提携動物園や大学と同様に、プレイヤーは協会職員を下から上の順で使いますが、タイルを置くのではなく、職員駒を取り除きます。協会職員を雇用できるときには常に、その駒をここから取り、すぐ上のメモパッド上に置いて活動中の職員とします。特定の動物園マップは、最後の職員を雇用したときに保全点をもたらします。
利用可能なすべての協会職員、資金、X-トークンは、右上にあるメモパッド上で保管します。

●動物園カード
・動物カードは動物園に動物を追加するために使われます。これらは空いている囲い地を必要とし、動物園に訴求点をもたらします。
・後援者カードによって、プレイヤーは専門家を雇ったり、ユニーク建物を建設したり、他のさまざまな効果を実行したりすることができます。
・保全計画カードによって、プレイヤーは保全計画を支援して保全点を得ます。プレイヤーは通常、特定の動物種や、動物の起源である特定の大陸に力を注ぐことになります。一部の保全計画では、プレイヤーは動物を野生に復帰させようとします。保全計画のための動物園カードに加えて、ゲーム開始時から利用可能な基本保全計画カードもあります。

●休憩トラック
ゲームボード上には、次の休憩までの残り時間を計るためのトラックがあります。
ゲーム開始時、および各休憩のあとで、プレイ人数に対応しているスタートスペースに休憩トークンを置きます。
休憩トークンを進めるときには常に、休憩トラックの終端に向かって必要なスペース数だけ進めます。
トラックの最終スペースに到達したとき、プレイヤーは全員に休憩を宣言します。
このプレイヤーの手番が終了したあと、休憩が発生します。
このプレイヤーは休憩トラックの最終スペースに到達したことからX-トークンを1枚得ます。
休憩トークンを最終スペースより先に進めることはありません。
休憩のあと、休憩トークンをトラックのスタートスペースに戻します。

手番/5枚のアクションカード

アクションカードは動物園マップの下側に置かれています。各カードは常に、マップの下段にあるカードスロットのうち1つに割り当てられています。カードスロット上の数字は強さ を表しており、プレイヤーはそのスロットにあるアクションカードをこの強さで使うことができます。数字は左端の1から右端の5まであり、アクションを実行するときにアクションカードが右にあるほど、そのアクションはより強力になります。
自分の手番中、プレイヤーはアクションを実行するためのアクションカードを1枚選び、そのカードを少し手前にずらします。そのあと、そのカードのアクションを強さ で実行します。アクションを完了したあと、選んだアクションカードをスロットから取り、新たに空になったスロットより左にあるすべてのアクションカードを右にずらして、取ったアクションカードを空になったスロット『1』に置きます。
プレイヤーはX-トークン を使ってアクションの強さを上げることができます。使ったX-トークン1枚ごとに、そのアクションの強さ を1上げます。そのあと、使ったトークンを全体サプライに戻します。
プレイヤーは1アクション中にX-トークンを何枚でも使うことができますが、一部のアクションでは、 5 を超える強さは意味を持ちません。
プレイヤーはX-トークンを5枚までしか持つことができません。
プレイヤーはアクションを実行する前に、その強さを確定させます。つまり、アクションを実行中に得たX-トークンを使い、そのアクションの強さを上げることはできません。
一部の動物園カードによって、プレイヤーはアクションの“ 完了後”効果を実行することができます。この場合、その効果を実行する前に、プレイヤーは(アクションカードの移動を含めて)アクションを完了させなければなりません。
ゲーム開始時、すべてのアクションカードは『Ⅰ面』を表向きにしています。
カードの改良効果 を得たとき、プレイヤーは任意のアクションカード1枚を『Ⅰ面』から『Ⅱ面』へと裏返すことができます。そのカードは現在のカードスロットに残ります。
自分の次のアクションからゲーム終了まで、プレイヤーはこのアクションカードを使って改良版のアクションを実行することができます。
プレイヤーはアクション実行時に“ 何もしない”(たとえば動物カードを1枚もプレイしない、建物をまったく建設しないなど)ことはできません。

各アクションの詳細は後述します。以下は各アクションの簡単な概要です。
◆カードアクション
カードアクションによって、プレイヤーは山かディスプレイから新たな動物園カード( 動物、後援者、保全計画カード)を得ることができます。
◆建設アクション
動物園に動物を収容するには囲い地が必要です。建設アクションによって、プレイヤーは全カテゴリーの動物のための通常囲い地か、特定の動物カテゴリーのための特別囲い地を建設することができます。また、売店や展示館を建設することもできます。
◆動物アクション
動物アクションによって、プレイヤーは空いている囲い地に動物を収容することができます。そうする場合、プレイヤーは特定の条件を満たさなければならず、その動物を獲得するためのコストを支払わなければなりません。見返りに、動物はプレイヤーに特殊能力をもたらし、動物園にアイコンを追加します。アイコンは保全計画を支援するために必要になることがあります。
◆協会アクション
協会アクションによって、プレイヤーは動物学協会に職員を派遣して仕事をしてもらうことができます。職員の働きによって評判が上がり、プレイヤーは他の大陸の大学や動物園と提携したり、保全計画を支援したり、動物の保護のために寄付したりすることができます。
◆後援者アクション
後援者アクションによって、プレイヤーは後援者の支援を(それらの後援者を動物園にプレイすることで)得ることができます。後援者はプレイヤーを直接支援することもあれば、ユニーク建物などの計画に資金を提供することもあります。後援者の大半は、プレイヤーに持続効果か収入をもたらします。ゲーム終了時、プレイヤーは後援者から追加の訴求点か保全点を得ることができます。
◇X-トークンアクション
5つのアクションのどれも実行することができない(またはしたくない)場合、プレイヤーはこの代替アクションを実行して、X-トークンをちょうど1枚だけ得ることができます。依然として、プレイヤーは他のアクション中と同様にカードを1枚選んでスロット1に移動させ、それより左にあるすべてのカードを右にずらさなければなりません。移動させたカードがあったスロットの強さは、このアクションには何の影響も与えません。

※これからのアクションの説明で登場するXとは、アクションの強さ(発動する位置)のことになります。

カードアクション

◆Ⅰ面
休憩トークンを2スペース進めます。
そのあと、山からカードを引くか、“ 噛みつき”ます。

・山からカードを引く
このアクションの強さXを、このアクションカード上にある表で参照します。示されている枚数のカード( 最大3枚)を山から引きます。そのあと、プレイヤーは手札からカードを1枚捨て札にしなければならないことがあります( 今引いたカードでも、以前から持っていたカードでもかまいません)。
・噛みつく
最低 5 の強さXでこのアクションを実行した場合、山からカードを何枚か引く代わりに、プレイヤーはディスプレイからカードをちょうど1枚取って手札に加えることができます。これを“ 噛みつく”と呼びます。
自分の動物園の評判に関係なく、プレイヤーは任意のカードを得ることができます。手番終了時、ディスプレイにカードを補充します。

噛みつくか、山からカードを引くときには常に、最初に休憩トークンを2スペース進めます(これによって資金を得ることはありません)。
このアクションのあと、プレイヤーは手札を何枚持っていてもかまいませんが、休憩中に手札を上限の3枚( 特定の大学と提携していれば5枚)まで減らさなければならなくなるかもしれません(「休憩」参照)。

◆Ⅱ面
休憩トークンを2スペース進めます。
そのあと、山からカードを引いたり、評判の範囲内のカードを得たりするか、または“ 噛みつき”ます。

・評判の範囲内からカードを得る
カードアクションを改良済みの場合、プレイヤーは評判の範囲内(つまり、自分の評判カウンターがあるところまで)のディスプレイか山(またはその両方)からカードを得ることができます。
さらに、このアクションの詳細を決定する、カード上の表がよりよいものになります。プレイヤーはディスプレイと山から任意の順番でカードを得ることができますが、手番を完了するまではディスプレイにカードを補充しません。
・噛みつく
カードアクションを改良済みの場合、プレイヤーはより低い強さで( 強さ 3 から)噛みつくことができます。
噛みつくことにした場合、強さが 3 であるか、それ以上であるかに違いはありません。
さらに、カードアクションを改良したあと、プレイヤーは評判点トラック上で9評判点以降への前進を続けられるようになります。

●評判点トラックとディスプレイ
ゲームボードにはカード6枚のディスプレイがあります。これらのカードの横には評判点トラックがあり、ここでプレイヤーは自分の動物園の評判点を記録します。
評判点 を得たときには常に、このトラック上で自分のカウンターを1スペース進めます。評判点を10に上げるためには、プレイヤーはカードアクションカードを『Ⅱ面』 に改良していなければなりません。
スペース10(フォルダー5)にある『Ⅱ面』アイコンはこのことを忘れないようにするためのものです。
横にボーナスがあるスペースへと評判カウンターを進めた場合、プレイヤーはそのボーナスを即座に(そして1回だけ)得ます。カウンターが評判点トラックのスペース15に到達しているときに、さらに評判点を得た場合、カウンターはスペース15にとどまります。
代わりに、プレイヤーは得られるはずだった1評判点ごとに1訴求点を得ます。カウンターの位置によって、ディスプレイ内のどのカードが自分の“ 評判の範囲内”にあるかが決まります。
評判の範囲内とは、自分のカウンターと同じフォルダー上のカードと、それより番号の小さなフォルダー上の全カードのことです。つまり、動物園の評判が高まるほど、より多くのカードが評判の範囲内になります。
ディスプレイから1枚以上のカードを得た場合、手番全体を完了するまでディスプレイにカードを補充しません。手番終了時、空いているフォルダーより番号の大きなフォルダー内のカードを番号の小さなフォルダーへと、順番を変えずに移動させます。そのあと、山からカードを1枚ずつ引いて各空きスペースに補充します。
ディスプレイの横には捨て札置き場があります。ゲーム中、プレイヤーは捨て札置き場の中にあるカードを見ることはできません。

建設アクション

◆Ⅰ面
動物園マップ上で、大きさが最大でXまでの任意の建物をちょうど1つ建設します。
スペースごとに2金を支払います。売店、展示館、通常囲い地、ふれあい動物園が建設可能です。

建物の大きさは、動物園マップ上でその建物が覆うスペース数によって決まります。このアクション中、プレイヤーは売店(大きさ1)、展示館(大きさ1)、さまざまな通常囲い地( 大きさ1~5)、ふれあい動物園( 大きさ3の特別囲い地)を建設することができます。
各動物園にはふれあい動物園を1つだけ建設することができます。他の建物は複数建設することができます。動物園マップにはすべての建物の概要が示されています。
同じ大きさの通常囲い地はすべて同じ形をしており、同じ種類の特別囲い地もすべて同じ形をしています。
プレイヤーは動物を収容するために囲い地を必要とし、売店は各休憩中に収入をもたらします。建設した各展示館は即座に(そして1回だけ)1訴求点をもたらします。
建物を動物園マップ上に置く前に、その建設コストを全体サプライに支払います。各建物のコストは「それが覆うスペース数(つまり大きさ)×2金」になります。
建設した建物は、既存の建物に隣接させて置きます。つまり、新たな建物の最低1辺が、既存の建物の1辺に接しなければなりません。
最初の建物を置くときには、動物園マップの外周スペースを最低1つは覆うように置かなければなりません(マップA ではすでに3スペース囲い地と売店が置かれているので、これらのいずれかに隣接させて置きます)。
プレイヤーは動物園マップの空きスペース上でのみ建設することができます。建物はマップの外周からはみ出すことも、他の建物上に重なることも、水域/岩スペースを覆うこともできません。
プレイヤーはまだ、『Ⅱ面』アイコンがあるスペース上で建設することはできません。そうするためには、プレイヤーは先に建設アクションカードを改良しなければなりません。
売店は常に、動物園マップ上にある他のすべての売店から最低3スペースは離れていなければなりません(つまり、2つの売店のあいだに最低2スペースはなければなりません)。
提携動物園スペースの下にある図は、このことを忘れないようにするためのものです。
上記のルールに従って、望みの建物を動物園マップ上に建設することができない場合、プレイヤーは別の建物を選ばなければなりません。
通常囲い地は空き地面を表向きにして置き、あとで動物によって占有できるようにしておきます。空き地面には黄色い縁があり、 茶色の六角形Xアイコンがあります(Xはその囲い地の大きさです)。
ふれあい動物園は両面とも同じです。
黄色の五角形アイコンがあるスペースを1つ以上覆った場合、プレイヤーは即座に対応する配置ボーナスを1回得ます。各ボーナスについてはアイコン一覧で説明されています。

◆Ⅱ面
動物園マップ上で、大きさの合計が最大でXまでの異なる建物を好きなだけ建設します。
新たに大型鳥類館と爬虫類館が建設可能になります。

建物アクションを改良済みの場合、プレイヤーは特別囲い地の大型鳥類館と爬虫類館(どちらも大きさ5)も建設することができます。
ふれあい動物園と同様に、各動物園には大型鳥類館を1つと爬虫類館を1つだけ建設することができます。これらの特別囲い地は両面とも同じです。
大型鳥類館か爬虫類館を建設したとき、プレイヤーは即座に、通常囲い地からこの新たな特別囲い地へと動物を移動させることができます。
この移動は、ゲーム中の他のいかなる時点でも実行することはできません。特別囲い地の機能についての詳細は、後述の「特別囲い地(ふれあい動物園、爬虫類館、大型鳥類館)」を参照してください。
このアクションでユニーク建物を建設することはできません。これらは対応する後援者カードによってのみ登場します。
さらに、プレイヤーは1アクションで複数の建物を建設する機会を得ます。
しかし、プレイヤーは同じ建物アクションで同一の建物を複数建設することはできず、各建物は異なっていなければなりません(異なる大きさの通常囲い地は異なる建物とみなします)。
これらの建物の大きさ合計がXを超えてはいけません。
建設した建物は、動物園マップ上に1つずつ置いていきます。建物を建設する前に、各建物のコストを個別に支払います。ボーナスアイコンを覆った場合、次の建物を建設する前に、その配置ボーナスを即座に得ます。
しかし、建設アクションを完了するまではいかなる“ 完了後”ボーナスも得ることはできません。
建設アクションの改良によって、プレイヤーは動物園マップの『Ⅱ面』アイコンがあるスペース上でも建設できるようになります。つまり、動物園マップを完全に覆うことができます。動物園マップの全スペースを覆ったとき、プレイヤーは即座に7訴求点を得ます。
これは建設アクションを通して起こり得ますが、他の効果によって動物園内で何かを建設したときに起こることもあります。このボーナスを得るためには、プレイヤーは水域スペースと岩スペースを除いて、動物園マップ上の全スペースを覆わなければなりません。

動物アクション

◆Ⅰ面
手札から動物カードをプレイします。

このアクションの強さXを、このアクションカード上にある表で参照します。示されている枚数までの動物カードを手札からプレイします。
各動物ごとに以下のステップに従います。
1. 条件の確認: その動物カードをプレイするために満たさなければならない条件が、そのカードの左側に示されています。すべての条件( 特定の動物園と提携している、特定の動物カテゴリー/大陸アイコンを持っているなど)を満たしている場合にのみ、プレイヤーはそのカードをプレイすることができます。条件についてはアイコン一覧で説明されています。
2. コストの支払い: その動物カードの左上隅に示されているコストを支払います。その動物の起源がある大陸上の動物園と提携している場合、大陸アイコン1つごとにこのコストを3金減らします。この資金は全体サプライに支払います。
動物のプレイによって資金を得られるカードを持っている場合でも、プレイヤーは以降のステップ中にのみその資金を得ることができます(つまり、その動物のコストを満額支払えるだけの資金を事前に持っていなければなりません)。
3. 空いている囲い地への収容: 動物カードをプレイし、その動物を動物園に収容するために、プレイヤーは空いている囲い地を必要とします。
ふれあい動物 を除いて、プレイヤーは空いている通常囲い地に任意の動物を収容することができます。その囲い地は、最低でもその動物カードの左上隅に示されている大きさでなければなりません。
そのあと、その囲い地を裏返して占有面を表向きにします。一部の動物は、その囲い地が1つか2つの水域か岩スペース(またはその両方)に隣接している必要があります。動物の囲い地条件は、カード上にある通常囲い地の大きさ条件の横に示されています。
ふれあい動物は通常囲い地に収容することはできず、特別囲い地であるふれあい動物園にのみ収容することができます。
すべての爬虫類と一部の鳥類は、通常囲い地か、特別囲い地である爬虫類館/大型鳥類館に収容することができます。この場合、カードに2つの異なる囲い地条件が示されており、プレイヤーはその動物を通常囲い地と特別囲い地のどちらに配置するかを選ぶことができます。
4. 動物カードの配置: その動物カードを動物園マップの横に置きます。
5. 効果の実行: 動物カードをプレイするたびに、動物園の訴求力が上がります。そのカードに示されている訴求点の分だけ、訴求点トラック上でカウンターを進めます。
一部の動物は保全点をもたらしたり、動物園の評判を高めたりもします。その場合、対応するトラック上でもカウンターを進めます。
多くの動物はプレイ時に発動する追加効果を持っています。その効果テキストに“ 完了後”と書かれている場合、動物アクション全体を完了するまではその効果を実行しません。
他のすべての場合、その効果を即座に( 他の動物カードをプレイする前でさえ)実行します。
動物カードのプレイによって発動する他のカードの効果にも同じルールが適用されます。
同時に発動する効果が複数ある場合、任意の順番で実行することができます(これらの効果が訴求点、評判点、保全点のどれをもたらすものか、その動物カードと他のカードのどちらからもたらされたものかは問いません)。
1アクションで動物カードを2枚プレイすることができる場合、1枚ずつプレイし、2枚目をプレイする前に1枚目について上記の全ステップを完了させます(“ 完了後”効果は例外です)。
プレイヤーは2枚目の動物カードをプレイしないこともできます。
そのあと、動物アクションカードを動物園マップのスロット1に移動させたあとでのみ、“ 完了後”効果を実行します。この種類の効果が複数ある場合、任意の順番で実行することができます。

◆Ⅱ面
手札から、または評判の範囲内から動物カードをプレイします。

動物アクションを改良済みの場合、プレイヤーは手札からではなく、ディスプレイから動物カードを直接プレイすることができます。そうする場合、そのカードが評判の範囲内になければなりません。
その動物のコストに加えて、プレイヤーはそのカードが置かれているフォルダーの番号に等しい資金を支払わなければなりません。動物カードを2枚プレイすることができる場合、手札から2枚プレイするか、ディスプレイから2枚プレイするか、手札とディスプレイから1枚ずつプレイするかを選ぶことができます。動物は1匹ずつプレイします。手番を完了するまで、ディスプレイにはカードを補充しません。
さらに、このアクションを強さ 5 以上で実行した場合、プレイヤーは1評判点を得ます。この評判の上昇は手番開始時に発生するので、このアクションにおける評判の範囲が広くなることもあります。
最後に、動物アクションを改良したあと、プレイヤーは条件として『Ⅱ面』アイコンを持つ動物もプレイできるようになります。

●動物カードの解説
動物カードは、プレイヤーが動物園に収容することができるさまざまな動物を表しています。
(1)左上隅には、プレイヤーが満たさなければならない囲い地条件が示されています。六角形内の数字は、この動物を収容できる囲い地の最低の大きさです。
(2)その横に1つか2つの岩/水域アイコン(またはその両方)があることがあります。これはその囲い地が、少なくとも示されている種類のスペースに示されている数だけ接していなければならないことを意味しています。
(3)その動物を特別囲い地に収容することもできる場合、その種類とその動物が占有するスペース数が、通常囲い地条件のすぐ右に示されています。岩/水域条件は特別囲い地にも適用されます。
(4)囲い地条件の下には、カードをプレイして動物園内に動物を収容するために支払わなければならない資金コストが示されています。
(5)一部の動物カードでは、プレイヤーが満たさなければならない追加条件がコストの下に示されています。
(6)右上隅にはその動物のカテゴリーと、(ふれあい動物を除いて)その動物の起源がある大陸が示されています。これらのアイコンは他のすべてのカードと相互に関係し、しばしば保全計画の達成において重要になります。
(7)右下隅には、この動物を収容したあとで得られる訴求点が示されています。一部の動物は、保全点や評判点のような追加ボーナスももたらします。
(8)多くの動物は、プレイしたとき即座に(または動物アクション完了後に)実行する効果を持っています。その動物カードの効果がそのカード自身にある種類のアイコンに言及している場合、そのアイコンも数に含めます。一部の動物カードは相互作用効果 (毒など)を持っています。この効果は5訴求点以上持っているプレイヤーにのみ影響を与えます。訴求点トラックのスペース5には、このことを忘れないようにするためのアイコンがあります。
(9)一部の動物はソロプレイ用のさまざまな効果を持っています。

●特別囲い地(ふれあい動物園、爬虫類館、大型鳥類館)
特別囲い地にはふれあい動物園(1)、爬虫類館(2)、大型鳥類館(3)の3種類があります。各プレイヤーの動物園には、各種類の特別囲い地をそれぞれ1つだけ建設することができます。
ふれあい動物 は通常囲い地に収容することはできず、特別囲い地であるふれあい動物園にのみ収容することができます。
すべての爬虫類と一部の鳥類は、通常囲い地か、特別囲い地である爬虫類館/大型鳥類館に収容することができます。この場合、カードに2つの異なる囲い地条件が示されており、プレイヤーはその動物を通常囲い地と特別囲い地のどちらに配置するかを選ぶことができます。ある動物が通常囲い地の横に岩/水域スペース(またはその両方)を必要とする場合、同じ条件がそれぞれの特別囲い地にも適用されます。
動物を特別囲い地に収容したい場合、カード上の特別囲い地アイコン内に示されている数のプレイヤートークンを個人サプライから取り、その特別囲い地上に置いて、その動物が占有しているスペース数を示します。
その特別囲い地内に充分な空きスペースが残っていない場合、その動物をそこに収容することはできません。特別囲い地を裏返す必要はありません(これらのタイルは両面とも同じです)。
爬虫類館か大型鳥類館を建設し、そこに収容できる動物がすでに動物園内にいる場合、プレイヤーは即座に(そして1回だけ)それらの動物を新たに建設した対応する特別囲い地へと移動させることができます。
移動させる各動物ごとに、その動物の囲い地条件( 岩/水域条件を含みます)を満たしている、最も小さな占有されている通常囲い地を探し、その囲い地を裏返して空き地面を表向きにします。そのあと、適切な数のプレイヤートークンを特別囲い地に置きます。移動可能な動物が複数いる場合、各動物を移動させるかどうかを個別に決めることができます。

協会アクション

◆Ⅰ面
協会の仕事をちょうど1つ実行します。

協会の仕事を実行するために、プレイヤーは動物園マップのメモパッド上に最低1個の協会職員を置いていなければなりません。
その協会職員を、協会ボード上にある実行したい仕事に置きます。自分の協会職員のうち1個がすでにこの仕事上にある場合、プレイヤーはこの仕事を実行するために、代わりに協会職員を2個置かなければなりません。自分の協会職員のうち3個がすでにこの仕事上にある場合、プレイヤーはしばらくのあいだはこの仕事を再び実行することはできません。自分以外の色の協会職員は、ここでは無関係です。
休憩中、プレイヤーは自分のすべての協会職員を動物園マップに戻し、再び利用可能な状態にします。この結果、再びすべての仕事が協会職員1個で実行できるようになります。休憩については後述。
各仕事はさまざまなアクションの強さXを必要とします。自分のアクションの強さが仕事の値以上である場合に限り、プレイヤーはその仕事を実行することができます。
以下はさまざまな仕事の説明です。

◎評判の上昇:アクションの強さ2が必要
プレイヤーは2評判点を得ます。評判点トラック上で評判カウンターを前進させ、もしあれば示されているボーナスを得ます。
動物園の評判によって、プレイヤーがディスプレイ内で利用可能なカードの枚数( 評判の範囲)が決まります。さらに、特定の後援者カードをプレイするためには、特定の値以上の評判点を得ていなければなりません(後述の後援者参照)。

◎提携動物園の獲得:アクションの強さ3が必要
協会ボードから提携動物園を1枚取り、動物園マップ上で空いている一番下の提携動物園スペースに置きます。そのスペースにボーナスが示されている場合、それを即座に(そして1回だけ)得ます。
プレイヤーはすでに持っている提携動物園を得ることはできず、自分の提携動物園はすべて異なる大陸のものでなければなりません。プレイヤーは合計で最大4枚の提携動物園を持つことができます(5枚目を置くスペースはありません)。
3枚目(または4枚目)の提携動物園を得るためには、プレイヤーは協会アクションを『Ⅱ面』に改良していなければなりません。すでにこのアクションの時点で協会ボード上にある提携動物園をすべて持っているか、動物園マップ上に提携動物園を置くことができない場合、プレイヤーはこの仕事を実行することはできません。
休憩中、サプライにある提携動物園を協会ボード上に補充します。
各提携動物園は、その大陸のすべての動物カードのコストを、その動物カード上にある大陸アイコン1つごとに3金減らします。また、提携動物園は対応する大陸アイコンを1つもたらします。これは他のカード効果を発動させるために使ったり、保全計画において数に含めたりすることができます。特定の動物カードは同じ大陸の提携動物園を必要とします。

◎提携大学の獲得:アクションの強さ4が必要
協会ボードから大学を1枚取り、動物園マップ上で空いている一番下の大学スペースに置きます。そのスペースにボーナスが示されている場合、それを即座に(そして1回だけ)得ます。
また、その大学上に評判点が示されている場合、それに応じて評判カウンターを進めます。
プレイヤーはすでに持っている大学を得ることはできません。このため、すでにこのアクションの時点で協会ボード上にある大学をすべて持っている場合、プレイヤーはこの仕事を実行することはできません。
休憩中、サプライにある大学を協会ボード上に補充します。
大学は動物園の評判を高めたり、研究アイコンをもたらしたりします。
また、手札上限を5枚にする唯一の手段でもあります。

◎保全計画の支援:アクションの強さ5が必要
プレイヤーはすでに登場している保全計画を1つ支援するか、または手札から保全計画カードを1枚プレイして即座に支援することができます(即座に支援することができない場合、手札から保全計画カードをプレイすることはできません)。
新たな保全計画カードを登場させた場合、そのカードを協会ボードの上側にある左端のスペースに置きます。そのスペースにすでに保全計画がある場合、ボードの上側にあるすべての保全計画カードを右に1スペースずらしてから置きます。
プレイ人数に応じて、協会ボードの上側には2/3/4枚までしかカードを置くことができません。
新たな保全計画を置いたあとで、プレイ人数に対応している枚数より多くのカードが協会ボードの上側に置かれている場合、右端のカードを捨て札置き場に置きます。そのカード上にあったすべてのプレイヤートークンは、対応するプレイヤーの( 動物園マップ上ではなく)サプライに戻します。
協会ボードの下側にある基本保全計画は、完全に支援済みになったときでさえ移動しません。
また、ゲーム中に新たな基本保全計画が追加されることもありません。
保全計画を支援するためには、プレイヤーはそのカード上でまだプレイヤートークンが置かれていない条件を1つ満たさなければなりません。
各プレイヤーは各保全計画を1回だけ支援することができます。つまり、すでに自分のプレイヤートークンが置かれている保全計画を支援することはできません。
プレイヤーは動物園マップの左端にある任意のプレイヤートークンを1個取り、満たした条件上に置きます。報酬として、プレイヤーはそのカード上に示されている分だけ保全カウンターと評判カウンターを進めます。
複数の条件を満たすことができる場合、そのうち1つを選びます。
動物園マップからプレイヤートークンを取ったとき、プレイヤーは対応するボーナスを発動させます。プレイヤーは常に、そのボーナスを即座に得ます。
ボーナスのうち一部は、各休憩中に再び得ることができます。
プレイヤーはこれらのボーナスを保全計画の利益の前に得るか、あとで得るかを選ぶことができます。各ボーナスの詳細はアイコン一覧で説明されています。

◆Ⅱ面
異なる協会の仕事を1つ以上実行します。
プレイヤーは1回寄付をすることができます。

協会アクションを改良済みの場合、プレイヤーは1アクションで複数の異なる仕事を実行することができます。各仕事ごとに、プレイヤーは1個か2個の協会職員を必要とします。
すべての仕事の合計価値が、アクションの強さXを超えてはいけません( 合計価値がアクションの強さ未満でもかまいません)。
保全計画の支援を実行し、新たな保全計画カードをプレイすることにした場合、プレイヤーは手札からではなく、ディスプレイから保全計画カードを直接プレイすることもできます( 即座に支援できる場合に限ります)。
そのカードは評判の範囲内になければなりません。追加コストとして、プレイヤーはそのカードが置かれているフォルダーの番号に等しい資金を支払わなければなりません。手番を完了するまで、ディスプレイにはカードを補充しません。
協会の仕事に加えて、プレイヤーは動物保護計画にちょうど1回だけ寄付することができます。プレイヤーは寄付エリア( 0)で見えている最も少額の資金を全体サプライに支払い、個人サプライから取ったプレイヤートークンをそのスペースに置いて、もうそのスペース上の金額が見えないようにします。これにより、プレイヤーは1保全点を得ます。
最後の1つを除くすべてのスペースにプレイヤートークンが置かれている場合、それ以降の各寄付のコストは12金になり、プレイヤーはそのスペースにプレイヤートークンを置く必要はありません。
寄付するためには、プレイヤーは同じアクション中に協会の仕事を最低1つは実行していなければなりません。寄付するために協会職員は必要ありません。プレイヤーは協会アクション1回ごとに最大1回の寄付をすることができます。

●保全計画の解説
これらのカードは、プレイヤーが支援することができるさまざまな保全計画を表しています。
各カードには3つの条件と、それらに対応している利益が示されています。
特定の保全計画カードは、それをプレイしたプレイヤーに追加ボーナスをもたらします。
保全計画には以下の2種類があります。
多くの場合、プレイヤーは動物園内に特定のアイコンを特定の数だけ持っていなければなりません。自分がプレイしたすべての動物カードと後援者カードの上端にあるアイコン( 水域/岩スペース条件を含みますが、左辺にある条件は含みません)と提携動物園/大学上のアイコンを数えます。
動物を野生復帰させる保全計画は、少し異なる働きをします。いくつかのアイコンを集める代わりに、プレイヤーは特定のアイコンを持つ動物カードを動物園から1枚捨て札にしなければなりません。
プレイヤーは捨て札にするための対応する動物を選ぶことができますが、その動物は示されている大きさの通常囲い地を必要とするものでなければなりません。
その動物が特別囲い地にも収容できるかどうかは、この条件には無関係です。
プレイヤーはその動物カードに示されているスペース数だけ訴求点カウンターを後退させ、対応する特別囲い地から適切な数のプレイヤートークンを取り除くか( 可能ならば)、またはその動物の条件を満たしていて占有されている最小の通常囲い地を裏返して、占有面から空き地面にします。
最後に、プレイヤーはその動物カードを捨て札置き場に置きます。

後援者アクション

◆Ⅰ面
後援者カードをちょうど1枚プレイするか、または休憩トークンを進めて資金を得ます。

このアクションで、プレイヤーは手札の後援者カードをちょうど1枚プレイすることができます。
このアクションの強さXはその後援者カードのレベル以上でなければならず、プレイヤーはそのカードの全条件(カードの左辺に示されています)を満たす必要があります。
プレイヤーはその即時効果(もしあれば)と反復効果(もしあれば。そしてその後援者カード上のアイコンで発動すれば)を実行し、そのあとそのカードを動物園マップの横に置きます。
または、プレイヤーはこのアクションを使って休憩トークンをXスペース前進させ、資金をXだけ得ることができます。
休憩トークンを最終スペースに到達させるためにXスペースの前進分の一部しか必要がない場合でさえ、プレイヤーは資金をXだけ得ます。

◆Ⅱ面
後援者カードを1枚以上プレイするか、または休憩トークンを進めて資金を得ます。

後援者アクションを改良済みの場合、プレイヤーは1アクションで複数の後援者カードをプレイすることができます。プレイした全カードの合計レベルが、アクションの強さX+1を超えてはいけません(X-トークンを使ってXを 5より大きくできることを忘れないでください)。
プレイヤーは各カードを1枚ずつプレイし、次のカードをプレイする前に、今プレイしたカードのすべての即時効果(“ 完了後”効果を除きます)を実行します。
プレイヤーは手札からではなく、ディスプレイから後援者カードを直接プレイすることもできます。そのカードは評判の範囲内になければなりません。追加コストとして、プレイヤーはそのカードが置かれているフォルダーの番号に等しい資金を支払わなければなりません。手番を完了するまで、ディスプレイにはカードを補充しません。
後援者アクションを使って休憩トークンを進めることにした場合、プレイヤーはXの2倍の資金を得ます。
後援者アクションを改良済みの場合、プレイヤーは条件として『Ⅱ面』アイコンが示されている後援者カードをプレイすることもできます。

●後援者カードの解説
(1)左上隅には各後援者カードのレベルが示されています。
(2)そのカードによって動物園内にユニーク建物を置くことができ、その建物を岩/水域スペースに隣接させなければならない場合、この条件がレベルの横に( 動物カードのように)示されています。
(3)カードの左辺には、そのカードをプレイするために満たさなければならない条件が示されています。
(4)そのカード自身がアイコンをもたらす場合、右上隅に示されています。後援者カードはさまざまな効果を持っています。
(5)そのカードが反復効果を持っている場合、カード上段の青地内に示されています。その効果が各休憩中に収入をもたらすものである場合、地の色は青ではなく紫になっています。
(6)カードをプレイしたときに発生する1回限りの効果は、カードの左下隅の黄色地内に示されています。
(7)最終得点計算中の効果は、カード右下隅の茶色地内に示されています。カードレベル(1)の地にある垂直の茶帯は、各カードを少しずつ重ねて置いている場合に、このカードが最終得点計算中の効果を持っていることを忘れないようにするためのものです。後援者カード上の効果が、その後援者カード自身が持っているアイコンについて言及している場合、その効果(およびその効果の発動)においてそのアイコンも考慮に入れます。しかし、使うのはカードの右上隅にあるアイコン(4)だけで、カード上の他の場所にあるアイコンは( 左上隅にある水域/岩アイコンを除いて)考慮に入れません。

X-トークンアクション

◆Ⅰ・Ⅱ面
X-トークンを1枚得ます。

5アクションのいずれも実行することができない(またはしたくない)場合、プレイヤーはこの代替アクションを実行してX-トークンを1枚得ることができます。
プレイヤーは任意のアクションカードを使ってこのアクションを実行することができます。このアクションにカードスロットのは関係なく、プレイヤーはX-トークンを使ってこのアクションの強さを上げることはできません。そのアクションカードが改良済みかどうかにも意味はありません。
依然として、プレイヤーはアクションカードを1枚選んでスロット1に移動させ、それより左にあったカードを右にずらさなければなりません。
そのあと、X-トークンを1枚得ます。すでにX-トークンを5枚持っている場合、このアクションを実行することはできません。

訴求点と保全点

ゲーム中、プレイヤーは動物園の訴求力を高め、保全点を集めます。これは勝利のために必要で、ゲーム中にも役に立ちます。
獲得した訴求点によって、各休憩中に得られる資金の額が決まります。
さらに、保全点トラック上には、プレイヤーが到達(または通過)したときに1回限りの即時効果をもたらすスペースがあります。これらのスペースは以下の4つです。
・2保全点 : アクションカードのうち1枚を改良する( 裏返す)か、または追加の協会職員を1個利用可能にします(メモパッドの下側にある一番下のスペースから横倒しの職員を1個取り、メモパッド上に置きます)。
スペース2に到達した各プレイヤーごとに、いずれかの選択肢を選ぶことができます。
・5/8保全点 : 5金を得るか、または保全点トラック上のこのスペースの横にあるボーナスタイルのうち1枚を発動させます。
プレイヤーはこの効果( 資金の獲得かボーナスタイルの発動)を即座に実行します。ボーナスタイルを発動させた場合、そのあとでそのタイルをゲームから除外します。ボーナスタイルが両方ともなくなったあとも、5金を得る選択肢は残ります。
・10保全点:誰かが最初に到達(または通過)したとき、全プレイヤーは自分の最終得点計算カードのうち1枚を選んで裏向きで捨て札にし、残りの最終得点計算カードの山の底に戻します。
ゲームが終了するまでに誰も10保全点に到達しなかった場合、ゲーム終了時の得点計算を行う前に、全プレイヤーは最終得点計算カードを1枚選んで捨て札にしなければなりません。

休憩

「アーク・ノヴァ」は不変的なラウンドシステムを採用していません。休憩トークンが休憩トラックの最終スペース に到達するまで、各プレイヤーは順番に1手番ずつ実行していきます。
休憩トークンの前進はアクションカード/後援者カード/動物カードの効果によって起こり得ます。休憩を発生させたプレイヤーは、現在の手番を完了させてから休憩トークンを取り、そのあと全プレイヤーは以下のステップをこの順番で実行します。
1. 手札上限の適用
手札の上限枚数より多くのカードを持っている場合、プレイヤーは余剰分を選んで捨て札置き場に置かなければなりません。
通常、手札の上限枚数は3枚ですが、特定の大学によって5枚にすることができます。
2. アクションカード上のトークンの除去
アクションカード上に乗数/毒/締めつけトークンがある場合、そのすべてを全体サプライに戻します。これらはもう効果を発揮しません。
3. 協会ボードの整理
各プレイヤーは協会ボードから自分のすべての協会職員を取り、動物園マップのメモパッド上に戻します。
これらは活動中の職員として再び利用可能になります。提携動物園と大学をディスプレイに補充し、各動物園と大学が再び利用可能になるようにします。全プレイヤーがすでに持っている提携動物園と大学を補充する必要はありません。
4. ディスプレイの整理
ディスプレイの左端(フォルダー1と2)にある2枚のカードを捨て札にし、残りのカードを左にずらし、そのあと山からカードを補充します。フォルダー1と2にある アイコンはこのことを忘れないようにするためのものです。
5. 収入の獲得
たいていの場合、全プレイヤーは同時に収入を得ることができます。
ディスプレイからカードを1枚得る効果を複数のプレイヤーが持っている場合など、一部の効果は手番順に解決する必要があります。
このような場合、休憩を発生させたプレイヤーから時計回り順に実行し、各プレイヤーのあとでディスプレイにカードを補充します。
a. 自分の訴求点に応じて、訴求点トラック上にある自分のカウンターの横に示されている額の資金を得ます。
b. 自分の動物園マップ上にある売店から収入を得ます。動物園マップ上にある各売店を個別に確認し、その売店に隣接しているユニーク建物、特別囲い地、占有されている通常囲い地、展示館1つごとに1金を得ます。隣接していると見なすためには、少なくともその建物の1スペースの1辺が売店に接していなければなりません。空いている通常囲い地は収入をもたらしません(しかし、空いている特別囲い地は収入をもたらします)。
c. 紫背景に手アイコンで示されているすべての収入を得ます。このアイコンは一部の後援者カード上と、動物園マップの左側にある一部のボーナス上にあります。動物園マップ上のボーナスは、すでにそれを発動させている(その上にあったプレイヤートークンを保全計画上に置いている)場合にのみ得ることができます。
6. 休憩トラック
休憩トラック上でプレイ人数に対応しているスタートスペースに休憩トークンを戻します。
そのあと休憩は終了し、時計回り順で次のプレイヤーが次の手番を実行してゲームを続けます。

ゲームの終了と最終得点計算

1. ゲームの終了
誰かの保全点カウンターと訴求点カウンターが同じ得点計算エリアにあるか、それらが互いにすれ違った場合、ゲームは終了に向かいます。「ガンジスの藩王」のシステムです。
得点計算エリアとは、保全点トラック上の1スペースと、それに隣接している訴求点トラック上のいくつかのスペースのことです。ゲームの終了を発生させたプレイヤーは自分の手番を完了させます。他のすべてのプレイヤーが、あと1手番ずつプレイしたあと、最終得点計算に進みます。休憩中にゲームの終了が発生した場合、全プレイヤーがあと1手番ずつプレイします。
2. 得点計算カード
ゲーム終了時、プレイヤーは自分の最終得点計算カードと、ゲーム終了時アイコン がある自分のすべてのカードから追加の保全点と訴求点を得ます。誰も10保全点に到達していない場合、最終得点計算を行う前に、全プレイヤーは自分の得点計算カードのうち1枚を捨て札にしなければならないことを忘れないでください。
3. 勝利点の確定
最後に、勝利点を確定すべきときです。各プレイヤーは自分の保全点カウンターが到達している得点計算エリアを見て、その中で最も低い訴求点を確認します。これが基本勝利点となります。自分の訴求点カウンターが到達しているスペースの値から基本勝利点を引きます。この結果がそのプレイヤーの勝利点です。

●最終得点計算カードの解説
各最終得点計算カードは、ゲーム終了時にプレイヤーが追加の保全点(1~4点)をどれだけ得られるかを決めるために、表( 左下)かテキスト( 右下)のいずれかを使います。得点計算において、プレ イヤーは自分の大学と手元にあるカード、そしてそのアイコンに注目します。
プレイヤーは1枚の最終得点計算カードから5保全点以上得ることはできません。

勝利点が最も高いプレイヤーが勝者となります。同点の場合、その中で最も多くの保全計画を支援したプレイヤー(つまり、動物園マップの左側から最も多くのプレイヤートークンを取り除いたプレイヤー)が勝利します。
これも同数の場合、その全員が勝利を分かち合います。