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名作エリアマジョリティゲーム『王と枢機卿』のリメイク作品です。
名作エリアマジョリティゲーム『王と枢機卿』のリメイク作品。<br/>
地図上のバイオーム(エリア)とスペース(マス)に、より高得点が取れるようコマを配置する。<br/>
 
==導入==
==導入==
人類はまだ誕生したばかりで、森、ツンドラ、海岸、氷河、砂漠に点在する部族で暮らしています。イワリには、大勢の人が集まっているわけでも、大陸規模の文明があるわけでもありません。
人類はまだ誕生したばかりで、森、ツンドラ、海岸、氷河、砂漠に点在する部族で暮らしています。イワリには、大勢の人が集まっているわけでも、大陸規模の文明があるわけでもありません。<br/>
各部族は先祖代々の故郷を離れ、広大な未開の地を探検し、他の部族と出会い、知識や文化、知恵を交換していきました。
各部族は先祖代々の故郷を離れ、広大な未開の地を探検し、他の部族と出会い、知識や文化、知恵を交換していきました。<br/>


イワリでは、プレイヤーは異なる部族を代表して、旅をしながら5つの異なるタイプの領土に集落を拡大し、自分たちのアイデンティティを確立しようとします。
プレイヤーは異なる部族を代表して、旅をしながら5つの異なるタイプの領土に集落を拡大し、自分たちのアイデンティティを確立しようとします。<br/>


==内容物==
==内容物==
===ゲームボード===
===ゲームボード===
ゲームボードには2つの面があり、それぞれマップが描かれている。マップは赤、緑、青、黄、オレンジのバイオーム(エリア)に別れていて、バイオームは同盟ラインよって他のバイオームと隣接する。<br/>
ゲームボードには2つの面があり異なるマップが描かれている。(どちらでプレイするかはゲームオプションで指定可能)<br/>
それぞれのバイオームは複数のテントスペースと1つのトーテムスペースを持つ。またテントスペースは道で繋がっている。
マップは「赤、緑、青、黄、オレンジ」のバイオーム(エリア)に別れていて、「四角で囲まれた数字」の書かれた同盟ラインによって他のバイオームと隣接する。<br/>
それぞれのバイオームは複数のテントスペースと1つのトーテムスペースを持ち、テントスペース同士は道で繋がっている。<br/>


===テントコマ===
===テントコマ===
ボード上のテントスペースに置かれる駒。プレイヤーごとに自分の色のテントコマを20個持つ。
テントスペースに置かれる駒。<br/>
ゲーム開始時、プレイヤーごとに自分の色のテントコマを20個持つ。<br/>


===トーテムコマ===
===トーテムコマ===
ボード上のトーテムスペースに置かれる駒。プレイヤーごとに自分の色のトーテムコマを8個持つ。
トーテムスペースに置かれる駒。<br/>
ゲーム開始時、プレイヤーごとに自分の色のトーテムコマを8個持つ。<br/>


===バイオームカード===
===バイオームカード===
ツンドラ(赤)13枚、森(緑)12枚、氷河(青)11枚、海岸(黄)11枚、砂漠(オレンジ)10枚の合計57枚がある。<br/>
: ツンドラ(赤) 13枚
: 森(緑) 12枚
: 氷河(青) 11枚
: 海岸(黄) 11枚
: 砂漠(オレンジ) 10枚
合計57枚。<br/>
5人プレイでは全てのカードを使う。4人プレイでは各色1枚抜き、2/3人プレイでは各色2枚抜く。<br/>
5人プレイでは全てのカードを使う。4人プレイでは各色1枚抜き、2/3人プレイでは各色2枚抜く。<br/>
ゲーム開始時に手札として3枚持つ。


===山岳トークン===
===山岳トークン===
山岳トークンは同盟ライン上に配置され、バイオームどうしの隣接関係を無効化する。これはトーテムの得点化の際に影響する。
山岳トークンが同盟ライン上に配置された場合、バイオーム間の隣接関係が無効化される。<br/>
隣接関係が無効化されている場合、トーテムによる得点が得られない。<br/>
 
同盟ラインには、山岳アイコンが描かれたラインが存在する。(大きさは1から4まで、各2ヵ所ずつ)<br/>
「6-(プレイ人数)個」の山岳アイコンをボード上に配置する。大きさ1から配置し、2ヵ所のどちらに置かれるかはランダムとなる。<br/>
例:4人プレイの場合、大きさ「1~2」の山岳アイコンが対象になる<br/>


==セットアップ==
==セットアップ==
1. 各プレイヤーにテント20個とトーテム8個を配る。
1. 各プレイヤーに「テント20個とトーテム8個」を配る。<br/>
 
2. 山岳トークンをボード上に配置する。<br/>
2. 山岳トークンを6-(プレイ人数)個ボード上に配置する。配置する場所は山岳アイコンによって決定される。
3. 山札から各プレイヤーに手札3枚を配る。山札から4枚めくり、山札の横に場札として並べる。<br/>
 
3. 山札から各プレイヤーに手札3枚を配る。その後、山札から4枚公開してディスプレイとし、山札の横に置く。
 
これがはじめてのゲームではないなら、次のルールに従うことできる。
 
手札を配る前に、山札から4枚公開する。その後、ラストプレイヤーから順に、すべてのプレイヤーは山札または公開札からカードを3枚引く。公開札は、プレイヤーが手札を補充し終わるたびに、表向きのカードが4枚になるように補充される。


==手番のアクション==
==手番のアクション==
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<br>
<br>
A)カードの交換<br>
A)カードの交換<br>
コマの配置を行わない場合、手札から1枚を捨て山札から1枚引く。<br>
手札からバイオームカード1枚を捨て、山札から1枚引く。<br>
または公開されている4枚のうち1枚を取る。公開された札が空いた場合は山札から公開し、補充する。<br>
場札4枚のうち1枚を取る。場札は4枚になるよう山札から補充する。<br>
<br>
<br>
B)コマの配置<br>
B)コマの配置(多くの場合こちらを行うのが基本だと思います)<br>
手札からカードを1~3枚プレイし、カードに記されているバイオームにコマを配置する。コマの配置には以下の制約がある。<br>
手札からバイオームカードをプレイし、ボード上にテント/トーテムコマを配置する。(プレイしたカードは捨て札置き場に置かれる)<br>
・エリア内に最初のコマを配置する時は1つのみしか置けない。<br>
ただし、コマの配置には以下の制約がある。<br>
・1手番で2つコマを配置しても良い(テント・トーテムの組み合わせは自由)。<br>
 
・1手番でコマを2つ置く場合は同一エリア内のみ。<br>
・カードに記されているマークと同じバイオームに配置しなければならない<br>
・テントは該当スペースにそれぞれ(全プレイヤーで)1つしか置けない。トーテムは重ねて(一番上に)置く。<br>
※'''同種のカードを2枚'''プレイする事で任意のカード1枚の代わりとする事ができる<br>
・エリアにトーテムを置ける数(全プレイヤーの合計)はそのエリアに最もテントを置いているプレイヤーのテントの数。<br>
 
・なお手札のカードは1コマ置くのに1枚プレイが必要。'''同じカードを2枚プレイする事で任意のカードの代わりとする事ができる。'''<br>
・複数のカードを使用し、コマを2つ配置しても良い(テント・トーテムの組み合わせは自由)<br>
※条件1:そのエリアにどのプレイヤーもコマを配置していない場合は、1つのコマしか置けない<br>
※条件2:同じ手番でコマを2つ置く場合は、同一エリア内に置かなければならない<br>
 
・テントは該当スペースに対し、全プレイヤー合わせて1つしか置くことができない。トーテムは同じスペースに重ねて置くことが出来る<br>
・同じスペースに置けるトーテムの数は、全プレイヤー合わせて「そのエリアに最も多く置かれたプレイヤーのテント数」まで<br>
<br>
<br>
その後手札が3枚になるように補充する。カード交換と同様に山札か公開札から獲得し、その後公開札が4枚になるよう補充する。<br>
アクション終了後、手札が3枚になるまで「山札か場札」から獲得する。その後、場札を4枚になるよう補充する。<br>


==中間決算==
==中間決算==
中間決算は最初に山札が尽きた時に行う。<br>
最初に山札が尽きた場合、中間決算を行う。(※中間決算ではトーテムの数は参照されない)<br>
●エリアごとのテントの数を比べて、勝利点を計算する。<br>
●エリアごとのテントの数を比較し、勝利点を獲得する。<br>
<br>
 最多:そのエリアに置かれた'''全プレイヤーのテント数'''に等しい得点<br>
テントの数(最多):そのエリアに置かれたテントの総数に等しい得点。<br>
 2位 :最も多くテントを置いたプレイヤーのテント数に等しい得点<br>
テントの数(2位) :最も多くテントを置いたプレイヤーのテントの数に等しい得点。<br>
 3位 2番目に多くテントを置いたプレイヤーのテント数に等しい得点<br>
テントの数(3位) 2番目に多くテントを置いたプレイヤーのテントの数に等しい得点。<br>
 4位 3番目に多くテントを置いたプレイヤーのテント数に等しい得点<br>
テントの数(4位) 3番目に多くテントを置いたプレイヤーのテントの数に等しい得点。<br>
 5位 4番目に多くテントを置いたプレイヤーのテント数に等しい得点<br>
テントの数(5位) 4番目に多くテントを置いたプレイヤーのテントの数に等しい得点。<br>
<br>
<br>
同数の場合はどちらも該当プレイヤーとなる。<br>
同数の場合はどちらも該当プレイヤーとなる。<br>
<br>
中間決算後、捨て札をリシャッフルして新しい山札を作り、次のターンを始める。<br>
中間決算後、捨て札をリシャッフルし新しい山札を作り新たなターンを始める。<br>


==最終決算==
==最終決算==
最終決算は2度目に山札が尽きた時に行う。<br>
最終決算は2度目に山札が尽きるか、どちらかのプレイヤーがテントを全て配置した時に行う。<br>
●中間決算で行ったテント数比べを同じルールで行う。<br>
●中間決算で行ったテント数の比較を同じルールで行い、再度勝利点を獲得する。<br>
<br>
<br>
●集落の得点。<br>
●集落による得点<br>
同一エリア内のテントが連続で4つ以上道で連続(ルートを辿れる)している場合それを集落とし、ボーナスとして連続したテントの数の分(4つなら4点)の得点をそれぞれ得る。<br>
各陣営のテントが道を経由して「4つ以上」つながっていたら、その一群を集落としてあつかう。※集落は一筆書きでつながっていなくてもよい<br>
それぞれの集落で、テント数に等しい勝利点(5つなら5点)を得る。<br>
<br>
<br>
●トーテムの得点。<br>
●トーテムによる得点<br>
ボード上の同盟ライン(2つのエリアの間にある番号が振られたもの)を1から順番に確認(山岳トークンが置かれた数字のものは飛ばす)していき、結ばれた2つのエリアでトーテムコマが最多だった場合、該当エリアの合計トーテムコマ数に等しい勝利点を得る。同点の場合は全員が得点する。<br>
ボード上の同盟ラインを1から順番に確認する。※山岳トークンが置かれた場所については飛ばす<br>
同盟ラインの両側の各エリア両方のトーテムが最多だった(タイも含む、0は対象外)プレイヤーは、該当2エリアにある'''全プレイヤーの'''合計トーテムコマ数に等しい勝利点を得る。対象プレイヤーが複数いる場合は該当プレイヤー全員が得点する。<br>
<br>
<br>
最も勝利点を稼いだプレイヤーの勝利。<br>
最も勝利点を稼いだプレイヤーの勝利。<br>
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==2人プレイ用ルール==
==2人プレイ用ルール==
2人プレイの場合、ゲーム中、プレイヤーは第3の部族を共有する。<br>
2人プレイの場合、ゲーム中、プレイヤーは第3の部族を共有する。<br>
手番では通常の行動を行った後、新しいカードを引く前に、第3の部族としてのターンを行う。<br>
各手番で通常の行動を行った後、新しいカードを引く前に第3の部族としてのターンを行う。<br>
これは、自分の手番後に手札に残っているカードのうち、少なくとも1枚を使って行う。<br>
これは、自分の手番後に手札に残っているカードのうち、少なくとも1枚を使って行う。<br>
もしプレイヤーが第3の部族としてプレイできる残りのカードを持っていない場合、第3の部族のターンは行われない。<br>
もしプレイヤーが第3の部族としてプレイできるカードを持っていない場合、第3の部族のターンは行われない。<br>
第3の部族も他のプレイヤーと同様にポイントを蓄積する。<br>
第3の部族も他のプレイヤーと同様に勝利点を蓄積し、第3の部族が勝利した場合、両プレイヤーはゲームに敗北する。<br>
第3の部族が勝利した場合、両プレイヤーはゲームに敗北する。


==オプション==
==オプション==
=== 初期手札 ===
●ランダム(通常ルール)<br>
プレイヤーはランダムに3枚のカードを持ってゲームをスタートする。<br>
●保証付きワイルドカード<br>
プレイヤーは同じ色のカードを少なくとも2枚持ってスタートする。<br>
●ドラフト<br>
手札を配る前に、山札から4枚公開する。<br>
その後、ラストプレイヤーから順に、すべてのプレイヤーは山札または場札からカードを3枚引く。<br>
===偉業===
===偉業===
特定の条件を満たすことで偉業を配置する権利を得る。各得点計算で、偉業の置かれたエリアのテント数の得点、同盟ラインのトーテムの得点倍率が【1+そこに置かれた偉業コマ数】になる(例:2つの偉業コマが置かれたエリアはテントの得点が3倍)。
特定の条件を満たすことで、各得点計算にボーナスが得られる偉業コマを配置する権利を得る。権利なので行使しなくてもいい。<br>
1ターンに複数の偉業を達成した場合、複数の偉業コマを配置可能。<br>
偉業コマが置かれたエリア(またはライン)は「テント数による得点」や「トーテムによる得点」の得点倍率が【1+置かれた偉業コマ数】になる(例:2つの偉業コマが置かれたエリアはテントの得点が3倍)。<br>


・団結:集落を1番目に作ったプレイヤーと2番目に作ったプレイヤーが置く権利を得る。置けるエリアは該当集落があるエリアのいずれか。これはテント数の得点計算時に倍率を上げる。<br>
・団結:集落を1番目に作ったプレイヤーと2番目に作ったプレイヤーが置く権利を得る。該当集落があるエリアのいずれかのエリアに置ける。これはテント数の得点計算時に倍率を上げる。<br>
・発見:各エリアの最後のマスにテントを置いた1番目のプレイヤーと2番目のプレイヤーが置く権利を得る。置けるエリアは最後のマスを埋めたエリア'''以外'''のエリアのいずれか。これはテント数の得点計算時に倍率を上げる。<br>
・発見:いずれかのエリアの最後のマスにテントを置いた1番目のプレイヤーと2番目のプレイヤーが置く権利を得る。最後のマスを埋めたエリア'''以外'''のエリアに置ける。これはテント数の得点計算時に倍率を上げる。<br>
・栄誉:山岳トークンの置かれていないいずれかの陸の同盟ラインにまたがる2つのエリアに自分のトーテムが一番上にある状態にする。ただちにその同盟ラインに置く。これはトーテム数の得点計算時に倍率を上げる。<br>
・栄誉:山岳トークンのない'''陸の同盟ライン'''の両側のエリアにトーテムを置き、両側のエリアそれぞれについて最多のトーテムを置いている(タイも含む)。これは1番目に達成したプレイヤーが、その同盟ラインに偉業コマを置き、トーテムによる得点の倍率が上げる。<br>
・畏敬:山岳トークンの置かれていないいずれかの海の同盟ラインにまたがる2つのエリアに自分のトーテムが一番上にある状態にする。ただちにその同盟ラインに置く。これはトーテム数の得点計算時に倍率を上げる。<br>
・畏敬:山岳トークンのない'''海の同盟ライン'''の両側のエリアにトーテムを置き、両側のエリアそれぞれについて最多のトーテムを置いている(タイも含む)。これは1番目に達成したプレイヤーが、その同盟ラインに偉業コマを置き、トーテムによる得点の倍率が上げる。<br>


===遠征カード===
===遠征カード===
対応するミッションを完了して遠征を達成した最初のプレイヤーは、カードの右下にある最初の円に表示されている得点をすぐに得る。
対応するミッションを完了して遠征を達成した最初のプレイヤーは、カードの右下にある最初の円(点数の高い方)に表示されている得点をすぐに得る。<br>
同じ遠征を達成した2番目のプレイヤーは、すぐに2番目の円に評されている得点をすぐに得る。<br>
同じ遠征を達成した2番目のプレイヤーは、すぐに2番目の円(点数の低い方)に評されている得点をすぐに得る。<br>
3番目以降の他のプレイヤーはその遠征を達成することはできなくなる。<br>
3番目以降の他のプレイヤーはその遠征を達成することはできなくなる。<br>
※示されている条件はちょうど満たしている必要はなく、少なくとも示された条件を満たしていればいい。<br>


===特別ルール(ゲームボード)===
===特別ルール(ゲームボード)===
・フローティングランド<br>
・浮遊大陸<br>
同盟ラインは集落を作成するための道としても機能する。<br>
同盟ラインは集落を作成するための道としても機能する。<br>
<br>
<br>
・氷河の塊<br>
・氷の大地<br>
同盟ライン1と11は同じエリアを接続する(それぞれについてトーテムの得点計算を行う)。<br>
同盟ライン1と11は同じエリアを接続する(それぞれについてトーテムの得点計算を行う)。<br>
<br>
<br>
・長い道のり<br>
・ロングロード<br>
最終決算時、紫色の道に配置されたテントを、あたかもエリアに配置してあるかのようにマジョリティ計算でカウントする。<br>
最終決算時、紫色の道に配置されたテントを、その道があたかもエリアであるかのように得点計算する。<br>

2023年4月25日 (火) 22:54時点における最新版

名作エリアマジョリティゲーム『王と枢機卿』のリメイク作品。
地図上のバイオーム(エリア)とスペース(マス)に、より高得点が取れるようコマを配置する。

導入

人類はまだ誕生したばかりで、森、ツンドラ、海岸、氷河、砂漠に点在する部族で暮らしています。イワリには、大勢の人が集まっているわけでも、大陸規模の文明があるわけでもありません。
各部族は先祖代々の故郷を離れ、広大な未開の地を探検し、他の部族と出会い、知識や文化、知恵を交換していきました。

プレイヤーは異なる部族を代表して、旅をしながら5つの異なるタイプの領土に集落を拡大し、自分たちのアイデンティティを確立しようとします。

内容物

ゲームボード

ゲームボードには2つの面があり異なるマップが描かれている。(どちらでプレイするかはゲームオプションで指定可能)
マップは「赤、緑、青、黄、オレンジ」のバイオーム(エリア)に別れていて、「四角で囲まれた数字」の書かれた同盟ラインによって他のバイオームと隣接する。
それぞれのバイオームは複数のテントスペースと1つのトーテムスペースを持ち、テントスペース同士は道で繋がっている。

テントコマ

テントスペースに置かれる駒。
ゲーム開始時、プレイヤーごとに自分の色のテントコマを20個持つ。

トーテムコマ

トーテムスペースに置かれる駒。
ゲーム開始時、プレイヤーごとに自分の色のトーテムコマを8個持つ。

バイオームカード

 ツンドラ(赤) 13枚
 森(緑) 12枚
 氷河(青) 11枚
 海岸(黄) 11枚
 砂漠(オレンジ) 10枚

合計57枚。
5人プレイでは全てのカードを使う。4人プレイでは各色1枚抜き、2/3人プレイでは各色2枚抜く。

山岳トークン

山岳トークンが同盟ライン上に配置された場合、バイオーム間の隣接関係が無効化される。
隣接関係が無効化されている場合、トーテムによる得点が得られない。

同盟ラインには、山岳アイコンが描かれたラインが存在する。(大きさは1から4まで、各2ヵ所ずつ)
「6-(プレイ人数)個」の山岳アイコンをボード上に配置する。大きさ1から配置し、2ヵ所のどちらに置かれるかはランダムとなる。
例:4人プレイの場合、大きさ「1~2」の山岳アイコンが対象になる

セットアップ

1. 各プレイヤーに「テント20個とトーテム8個」を配る。
2. 山岳トークンをボード上に配置する。
3. 山札から各プレイヤーに手札3枚を配る。山札から4枚めくり、山札の横に場札として並べる。

手番のアクション

手番では2種類のアクションのうちいずれかを実行する。

A)カードの交換
手札からバイオームカード1枚を捨て、山札から1枚引く。
場札4枚のうち1枚を取る。場札は4枚になるよう山札から補充する。

B)コマの配置(多くの場合こちらを行うのが基本だと思います)
手札からバイオームカードをプレイし、ボード上にテント/トーテムコマを配置する。(プレイしたカードは捨て札置き場に置かれる)
ただし、コマの配置には以下の制約がある。

・カードに記されているマークと同じバイオームに配置しなければならない
同種のカードを2枚プレイする事で任意のカード1枚の代わりとする事ができる

・複数のカードを使用し、コマを2つ配置しても良い(テント・トーテムの組み合わせは自由)
※条件1:そのエリアにどのプレイヤーもコマを配置していない場合は、1つのコマしか置けない
※条件2:同じ手番でコマを2つ置く場合は、同一エリア内に置かなければならない

・テントは該当スペースに対し、全プレイヤー合わせて1つしか置くことができない。トーテムは同じスペースに重ねて置くことが出来る
・同じスペースに置けるトーテムの数は、全プレイヤー合わせて「そのエリアに最も多く置かれたプレイヤーのテント数」まで

アクション終了後、手札が3枚になるまで「山札か場札」から獲得する。その後、場札を4枚になるよう補充する。

中間決算

最初に山札が尽きた場合、中間決算を行う。(※中間決算ではトーテムの数は参照されない)
●エリアごとのテントの数を比較し、勝利点を獲得する。
 最多:そのエリアに置かれた全プレイヤーのテント数に等しい得点
 2位 :最も多くテントを置いたプレイヤーのテント数に等しい得点
 3位 : 2番目に多くテントを置いたプレイヤーのテント数に等しい得点
 4位 : 3番目に多くテントを置いたプレイヤーのテント数に等しい得点
 5位 : 4番目に多くテントを置いたプレイヤーのテント数に等しい得点

同数の場合はどちらも該当プレイヤーとなる。
中間決算後、捨て札をリシャッフルして新しい山札を作り、次のターンを始める。

最終決算

最終決算は2度目に山札が尽きるか、どちらかのプレイヤーがテントを全て配置した時に行う。
●中間決算で行ったテント数の比較を同じルールで行い、再度勝利点を獲得する。

●集落による得点
各陣営のテントが道を経由して「4つ以上」つながっていたら、その一群を集落としてあつかう。※集落は一筆書きでつながっていなくてもよい
それぞれの集落で、テント数に等しい勝利点(5つなら5点)を得る。

●トーテムによる得点
ボード上の同盟ラインを1から順番に確認する。※山岳トークンが置かれた場所については飛ばす
同盟ラインの両側の各エリア両方のトーテムが最多だった(タイも含む、0は対象外)プレイヤーは、該当2エリアにある全プレイヤーの合計トーテムコマ数に等しい勝利点を得る。対象プレイヤーが複数いる場合は該当プレイヤー全員が得点する。

最も勝利点を稼いだプレイヤーの勝利。
タイブレークは、該当プレイヤーの中で未使用のテントとトーテムの合計が多いプレイヤーの勝利。

2人プレイ用ルール

2人プレイの場合、ゲーム中、プレイヤーは第3の部族を共有する。
各手番で通常の行動を行った後、新しいカードを引く前に第3の部族としてのターンを行う。
これは、自分の手番後に手札に残っているカードのうち、少なくとも1枚を使って行う。
もしプレイヤーが第3の部族としてプレイできるカードを持っていない場合、第3の部族のターンは行われない。
第3の部族も他のプレイヤーと同様に勝利点を蓄積し、第3の部族が勝利した場合、両プレイヤーはゲームに敗北する。

オプション

初期手札

●ランダム(通常ルール)
プレイヤーはランダムに3枚のカードを持ってゲームをスタートする。
●保証付きワイルドカード
プレイヤーは同じ色のカードを少なくとも2枚持ってスタートする。
●ドラフト
手札を配る前に、山札から4枚公開する。
その後、ラストプレイヤーから順に、すべてのプレイヤーは山札または場札からカードを3枚引く。

偉業

特定の条件を満たすことで、各得点計算にボーナスが得られる偉業コマを配置する権利を得る。権利なので行使しなくてもいい。
1ターンに複数の偉業を達成した場合、複数の偉業コマを配置可能。
偉業コマが置かれたエリア(またはライン)は「テント数による得点」や「トーテムによる得点」の得点倍率が【1+置かれた偉業コマ数】になる(例:2つの偉業コマが置かれたエリアはテントの得点が3倍)。

・団結:集落を1番目に作ったプレイヤーと2番目に作ったプレイヤーが置く権利を得る。該当集落があるエリアのいずれかのエリアに置ける。これはテント数の得点計算時に倍率を上げる。
・発見:いずれかのエリアの最後のマスにテントを置いた1番目のプレイヤーと2番目のプレイヤーが置く権利を得る。最後のマスを埋めたエリア以外のエリアに置ける。これはテント数の得点計算時に倍率を上げる。
・栄誉:山岳トークンのない陸の同盟ラインの両側のエリアにトーテムを置き、両側のエリアそれぞれについて最多のトーテムを置いている(タイも含む)。これは1番目に達成したプレイヤーが、その同盟ラインに偉業コマを置き、トーテムによる得点の倍率が上げる。
・畏敬:山岳トークンのない海の同盟ラインの両側のエリアにトーテムを置き、両側のエリアそれぞれについて最多のトーテムを置いている(タイも含む)。これは1番目に達成したプレイヤーが、その同盟ラインに偉業コマを置き、トーテムによる得点の倍率が上げる。

遠征カード

対応するミッションを完了して遠征を達成した最初のプレイヤーは、カードの右下にある最初の円(点数の高い方)に表示されている得点をすぐに得る。
同じ遠征を達成した2番目のプレイヤーは、すぐに2番目の円(点数の低い方)に評されている得点をすぐに得る。
3番目以降の他のプレイヤーはその遠征を達成することはできなくなる。
※示されている条件はちょうど満たしている必要はなく、少なくとも示された条件を満たしていればいい。

特別ルール(ゲームボード)

・浮遊大陸
同盟ラインは集落を作成するための道としても機能する。

・氷の大地
同盟ライン1と11は同じエリアを接続する(それぞれについてトーテムの得点計算を行う)。

・ロングロード
最終決算時、紫色の道に配置されたテントを、その道があたかもエリアであるかのように得点計算する。