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*ゲーム画面
== ゲームの準備 ==
&ref(世界の七不思議全体.jpg)
『世界の七不思議』はいわゆるドラフトゲームです。<br>
七不思議ボードを1枚引き、表裏でA面・B面がありどちらかを選び、手元に置く。<br>
銀行から3コインを獲得。<br>


*目的
== ゲームの流れ ==
「7 Wonders(世界の七不思議)」は、3つの世代に渡ってプレイをします(最初に第Ⅰ世代、次に第Ⅱ世代、最後に第Ⅲ世代)。
全3ラウンド(世代)行う。<br>
各世代では、プレイヤーが自分の都市の発展や七不思議の建造のために、カードをプレイします。1つの世代ではカードを6回プレイできます。
各世代は基本的に建物建設(6ターン)と軍事交戦(軍事力比較)を交互に繰り返すだけです。<br>
世代の終了時には、プレイヤーは自分の都市の軍事力を両隣のプレイヤーと比較し、軍事力が高いプレイヤーは勝利ポイントを得て、低いプレイヤーは失います。
<br>
第Ⅲ世代が終了するとゲームは終了します。勝利ポイントを合計し、獲得勝利ポイントが最も多いプレイヤーが勝者となります。
毎ターン、各プレイヤーはカードを1枚選び、建設を行って行きます。<br>
 
流れとしては各プレイヤーに、世代カードを7枚ずつ配り、全員がそれぞれ、その中から1枚カードを選びます。<br>
-以下、フレーバーテキスト(公式ルールブックから引用)
全員が選び終わったら、同時に公開し、同時に建設を行います。<br>
 
そのカードを以下の3つのうちどれかに使用する。<br>
あなたは古代世界の7つの大都市の1つを導きます。
<br>
自らの地にある天然資源を採掘し、限りなく続く発展の行進に加わり、商業的な取引関係を育み、軍事力を見せつけてください。
○1.'''建設'''<br>
後世を驚嘆させる驚異の建造物を造って、文明の歴史に自らの足跡を残してください。
カードに書かれたコストを支払い、通常通り建設を行い自分の前に並べる。<br>
 
主に茶色カードで得られる「木」・「土」・「石」・「鉄」の原料資源。また灰色カードで得られる「織物」・「ガラス」・「紙」の精製資源がある。<br>
 
コストを支払い建設する場合、指定されたコストを持っていれば1つにつき1つあてがうことができる。<br>
*画面説明
もしも足りなく隣のプレイヤーが該当資源を持っている場合、1つにつき2コイン払うことでいくつでもあてがうことができる。<br>
&ref(画面説明.jpg)
すべてのコストをあてがうことができたら建設可能。「あてがう」なので実際の資源は存在しない。使用した資源のカードも消費するわけではない。<br>
1:受け取ったカードセット
ただしコインをコストとしているものは、コインは支払う。<br>
2:プレイエリア
該当資源を自分も両隣のプレイヤーも持っていないなら建設はできない。<br>
3:カードセットの移動方向
ただし、七不思議の能力で建設できたり、連鎖で建設できたりする。<br>
4:捨て札置き場
カードには建設した際、以降の世代に登場するカード名が指定されている場合があり、そのカードは無料で建設できる。<br>
5:カードと連鎖のリスト
○2.'''七不思議の建設'''<br>
 
七不思議ボードの下に差し込むスペースがあり、コストを払い(前述の建設と同じように)、1段階、2段階、3段階...と順番に建設。<br>
*このゲームで使うもの
建設の証としてカードを裏側にしてスペースに差し込む。<br>
・七不思議ボード 7枚(両面仕様)
建設を行った場合、ボードに書かれた恩恵を獲得。<br>
&ref(aギザ.png)
七不思議の建設にタイミングは無く、第Ⅰ世代で3段階まで建造しきってしまっても問題はありません。<br>
・世代カード
○3.'''捨て札'''<br>
&ref(cardback.png)
カードを伏せたまま捨て札に送ります。建設を行わなかった代わりに、3コイン獲得。<br>
第Ⅰ世代カード 49枚
<br>
第Ⅱ世代カード 49枚
残り手札は左隣のプレイヤーに渡し、右隣のプレイヤーから残った手札を受け取り、この動作を繰り返します。<br>
第Ⅲ世第カード 50枚
1枚選んでは残りを隣に渡すアクションを繰り返し、世代の最後のターンには、残り2枚の手札から選ぶ形になります。<br>
・交戦トークン
最後のターンは、1枚を選び、残り1枚のカードは隣に渡すのではなく、捨て札になる。<br>
&ref(勝利トークン.png)&ref(敗戦トークン.png)
そうやって6枚のカードを選び、建設を行った後、世代の最後に軍事力の比較を行う。<br>
・コイン
左右のプレイヤーとそれぞれ盾のマークの総数を比較する。<br>
&ref(コイン.png)
第Ⅰ世代で勝利したら1点トークン、第Ⅱ世代で勝利したら3点トークン、第Ⅲ世代で勝利したら5点トークンをそれぞれ獲得。<br>
 
各世代、敗北した場合は敗戦トークン(-1点トークン)を獲得。<br>
 
同数の場合は何も起こりません。<br>
**七不思議ボードの見方
<br>
&ref(aギザ.png)
== 得点計算 ==
ボードの左上には、ゲーム開始時から生成される資源アイコンが表示されています。
第Ⅲ世代の軍事比較後得点計算。<br>
それぞれの七不思議は、建造には2~4つの段階が必要で、それぞれがボード上に表示されています。
・軍事交戦:軍事交戦の勝利トークン・敗戦トークン。<br>
各段階には建造のコストがあり、完成時にボーナスを獲得します。
・七不思議の点数:建設された七不思議の段階に書かれている点数。<br>
 
・市民建造物(青):市民建造物に書かれている点数。<br>
**世代カードの見方
・商業建造物(黄):商業建造物に書かれている点数。<br>
・&bold(){カードの種類}
・科学建造物(緑):科学建造物の点数 2種類の方法によってそれぞれ加点。<br>
すべての世代カードは何らかの建造物を表しています。
「コンパス」「石版」「歯車」の3種類があり、A:3種類1セットごとに7点。B:各種類においてn枚の時、nの2乗の点数。<br>
建造物には7つの種類があり、カードの色で種類が分けられています
・ギルド建造物(紫):ギルド建造物の条件により発生する点数。<br>
:茶色(原材料)|
・コイン:手持ちのコインにおいて、3コインにつき1点。端数は点数になりません。<br>
&ref(カード茶色.png)
<br>
この種類の建造物は、次の資源(原材料)を生成します。
最多得点者の勝利。タイブレークは、コイン量の最も多いプレイヤーの勝利。<br>
&ref(アイコン原材料.png)
(木材、石材、粘土、鉱石)
:灰色(製造物)|
&ref(カード灰色.png)
この種類の建造物は、次の資源(製造物)を生成します。
&ref(アイコン製造物.png)
(パピルス、織物、ガラス)
:青色(市民建造物)|
&ref(カード青.png)
この種類の建造物からは、勝利ポイントを得ます。
:緑色(科学建造物)|
&ref(カード緑.png)
この種類の建造物からは、3つの科学分野における進歩に応じて勝利ポイントを得ます。
科学シンボルによる得点詳細は後述します。
:黄色(商業建造物)|
&ref(カード黄色.png)
この種類の建造物は、コインの獲得、資源生成、資源取引のレート変更、勝利ポイントを獲得など様々な効果を持つ建物です。
:赤色(軍事建造)|
&ref(カード赤.png)
この種類の建造物は、自分の軍事力を上昇させる建物です。世代終了時の交戦の解決中に使用します。
:紫色(ギルド)|
&ref(カード紫.png)
この種類の建造物からは、ゲーム終了時に、特定の条件によって勝利ポイントを獲得できます。
 
注意: 第Ⅲ世代のカードには、茶色(原材料)や灰色(製造物)のカードは入っていない代わりに、紫色(ギルド)のカードが入っています。
 
・&bold(){カードのコスト}
建造物の建造コストはカード左上に示されています。ここに何も書かれていなければ、この建造物はコストを払わずに無料で建造できます。
&bold(){▶例:}
&ref(カードの見方0.png)
「市場(MARKETPLACE)」は無料で建造できます。
「鉱山(MINE)」はコストとして1コインを支払うことで建造できます。
「浴場(BATHS)」は石材1を支払うことで建造できます
「闘技場(ARENA)」は石材2と鉱石1を支払うことで建造できます。
 
・&bold(){無償の建造(連鎖)}
第Ⅱ世代、第Ⅲ世代のカードには、カード左上に表記されている資源を支払って建造する以外の方法で建造できるものがあります。
これらのカードに表記されている特定の建造物を以前の世代中に建造していれば、コストなしで建造できます。
&bold(){▶例:}
&ref(カードの見方1.png)
「厩(STABLE)」は、粘土1と木材1と鉱石1を支払うことで建造できます。
もしくは、「薬屋(APOTHECARY)」が自分のプレイエリアに存在していれば無料で建造できます。
 
カードの右下に、このカードが建造されることで次の世代にコストを支払うことなく建造できる建物が表記されているものがあります。
&bold(){▶例:}
&ref(カードの見方2.png)
第Ⅰ世代中に「写字室(SCRIPTORIUM)」を建造した場合、第Ⅱ世代に「図書館(LIBRARY)」と「裁判所(DISPENSARY)」を無料で建造できることを表しています。
 
BGAでは、これらの情報がカードにマウスカーソルを合わせると表示されるツールチップにて確認できます。
&ref(カードの見方例4.png)
 
*セットアップ
:1.|世代カードが各世代ごとに分けられ、3つの山札が用意されます。各カードの枚数はプレイ人数によって変動します。
:2.|第Ⅲ世代の山札に、プレイ人数+2枚のギルドカードがランダムに加えられます。その後、すべての山札がシャッフルされます。
:3.|各プレイヤーに、ランダムに1枚の七不思議ボードが配られます。
テーブル作成オプションにてボードの面を「プレイヤーによる選択」にしている場合は、配られた七不思議ボードのどちらの面を使用するのかを選択します。
:4.|各プレイヤーに3コインが配られます。
:5.|残ったコインと交戦トークンが「銀行」として用意されます。
 
*ゲームの流れ
ゲームは第Ⅰ世代~第Ⅲ世代の3つの世代(=ラウンド)に渡ってプレイされます。
第Ⅲ世代が終了するとゲーム終了です。
勝利ポイントは、第Ⅲ世代の終了時にのみ計算されます。
 
各世代では、最初に、各プレイヤーにその世代のカードがランダムに7枚配られます。
各世代は6ターン行われます。
各ターンは、次のように行われます。
・&bold(){カード1枚を選択}
・&bold(){アクションの実行}
・&bold(){カードセットを右または左隣のプレイヤーへ渡し、もう一方のプレイヤーから新たなカードセットを受け取る}
いずれも全プレイヤーが同時に実行します。
各世代は6回のターンが行われたら終了します。
世代終了時に、左右両隣のプレイヤーと軍事力を比較する「&bold(){交戦の解決}」が行われます。
これが終了すると、次の世代へと移ります。
第Ⅲ世代が終了するとゲーム終了となり、最も勝利ポイントの多いプレイヤーが勝者となります。
 
*建造について
ゲーム中、プレイヤーは建造物(カード)と七不思議(ボード)を建造します。
ほとんどの建造物の建造には、資源のコストが必要です。
コストを支払わずに建造できるものや、コインをコストとして支払わなければならないものもあります。
建造のコストとして資源が要求されているもので、条件がそろえばコストを支払わずに無償で建造できるものもあります。
七不思議の建造には、資源のコストが必要です。
 
・&bold(){コインの支払いが必要なもの}
茶色のカードの中には、建造コストとしてコインを銀行へ支払わなければならないものがあります。
&bold(){▶例:}
&ref(例1.png)
「貯木場(TIMBER YARD)」の建造コストは1コインです。
 
・&bold(){コストが無いもの}
建造コストが無く、コストを支払うことなく無料で建造できるカードもあります。
&bold(){▶例:}
&ref(例2.png)
「東方交易場(EASTERN TRADING POST)」は、コストを支払うことなく無料で建造できます。
 
・&bold(){資源のコスト}
ほとんどのカードは建造に資源が必要となります。
これらのカードを建造するためには、表示されている必要な資源を自分で生産するか、両隣の都市から購入しなければなりません。
 
・&bold(){資源の生成}
建造コストとして必要な資源は、七不思議ボードや茶色や灰色カードなどによって生成されます。
建造物を建造する際には、自分の都市が、コストとして表示されている資源を生成していなければいけません。
&bold(){▶例:}
&ref(生成例.png)
この都市は、石材2と粘土1と鉱石1とパピルス1と織物1を生成しています。
 
▶▶このプレイヤーは、自分の都市が生成する資源で、「兵舎(BARRACKS)」(コスト: 鉱石1)や「写字室(SCRIPTORIUM)」(コスト:パピルス1)を建造できます。
&ref(例3.png)
▶▶このプレイヤーは、自分の都市では石材2しか生成していないので、「水道橋(AQUEDUCT)」(コスト:石材3)を建造するには、他に石材1が必要です。
&ref(例4.png)
&bold(){▶重要:}
資源の生成は、建造物の建造が完了した時点から行われます。つまり、建造しようとしている建造物が生成する資源を利用して、これを建造することはできません。
資源はゲーム中の各ターンで使用できます。
&bold(){「資源を支払う」と表現していますが、これは、「資源を消費する」という意味ではありません。}
建造時点で自分の都市が生成している資源の資源アイコン数が、必要な建造コストを満たしていれば、「資源を支払って」建造したことになります。
資源を支払ったことによって都市の資源生成が減少することはありません。
 
 
建造時点で「資源アイコン」が、必要な建造コストを満たしていない場合でも、「&bold(){資源の取引}」によって建造できる場合があります。
 
・&bold(){資源の取引}
プレイヤーは、建造物を建造する際、自分が生成している資源では、コストを満たすことができない場合があります。
足りない資源を自分の右隣または左隣のプレイヤーが生成している場合、足りない資源をそのプレイヤーからお金を支払うことで補うことができます。
 
&bold(){隣のプレイヤーから購入できる資源は以下の資源のみです。}
•そのプレイヤーの七不思議ボードが初めから生成している資源(七不思議ボードの左上に表示されている資源)
•茶色のカードで生成している資源
•灰色のカード生成している資源
 
これら以外の資源(例えば、黄色のカードが生成している資源や七不思議ボードの建造が進んだことによって新たに生成されるようになった資源)を購入することはできません。
資源を購入するプレイヤーは、購入する資源1つにつき2コインを資源の生成者は支払わなければいけません。
 
&bold(){▶注意:}
•1ターン中に購入できる資源の個数に制限はありません。また、両隣のプレイヤーから購入しても構いません。
•資源の購入を持ち掛けられたプレイヤーは、これを拒否できません。
•黄色のカードの中には、資源の購入時に支払うコインを2コインから1コインに減らす効果を持つものがあります。
•購入した資源は、そのターン中に使わなければいけません。次のターン以降に持ち越すことはできません。
 
&bold(){▶重要:}
•資源を売却したとしても、その資源が手元からなくなるわけではありません。
•資源を売却した同一ターン中に、その資源を利用して建造物を建造することができます。
(資源そのものを購入するのではなく、資源の生成力を借りる、と解釈するとわかりやすいかもしれません)
•ターンの開始時点で、購入に必要なコインを所持していなければ資源を購入できません。ターン中に、他プレイヤーとの取引で得たコインは、同一ターン中には使用できません。これは、次のターンから使用可能になります。
 
&bold(){▶▶例1:}
プレイヤーAは、「大学」(コスト:木材2+ガラス1+パピルス1)を建造しようとしています。プレイヤーAは、木材1とガラス1しか生成できていません。プレイヤーAの右隣のプレイヤーは木材1を、左隣のプレイヤーはパピルス1を生成しています。
そこで、プレイヤーAは、両隣のプレイヤーへコイン2ずつを支払って必要な資源を購入し、大学を建造しました。
 
&bold(){▶▶例2:}
あるターンに、プレイヤーAは両隣のプレイヤーから石材2ずつを購入され、合計8コイン(2コイン×2×2=8コイン)を得ました。
同一ターンに、彼女は両隣の都市に資源を売却していても、自分の資源を使って「図書館」(コスト:石材2+織物1)を建造できる。
 
&bold(){▶▶例3:}
例2において、プレイヤーAは、「広場」(コスト:粘土2)を建造しようとしていました。プレイヤーAは粘土1だけを生成しており、粘土があと1足りませんでした。右隣のプレイヤーが粘土1を生成していました。プレイヤーAは自分のターンの開始時に、1コインだけしか所持していませんでした。このターン中にプレイヤーAが隣のプレイヤーから資源を購入されたことによるコインを得ても、そのコインを使って不足分の粘土を購入することはできません。このターンで得たコインは、これ以降のターンから使用できるようになるからです。そのため、このターン中では「広場」の建造はできません。
 
・&bold(){建造の連鎖}
第Ⅱ世代と第Ⅲ世代の建造物の中には、建造コストを示すアイコンの横に、前の世代の建造物名が表示されているものがあります。
これは、前の世代中に、ここに表示されている建造物を建造していた場合、建造コストを支払うことなく無料で建造できることを表します。
 
&bold(){▶例:}
&ref(例6.png)
第Ⅰ世代中に「劇場(THEATER)」を建造していたなら、第Ⅱ世代に「彫像(STATUE)」をコストを支払うことなく無料で建造できます。
さらに、第Ⅱ世代中に「彫像(STATUE)」を建造していたなら、第Ⅲ世代に「庭園(GARDEN)」を建造できます。
 
 
*プレイ
ゲームは第Ⅰ世代~第Ⅲ世代の3つの段階に渡ってプレイされます。
第Ⅲ世代が終了するとゲーム終了です。
勝利ポイントは、第Ⅲ世代の終了時にのみ計算されます。
 
**各世代の流れ
各世代では、最初に、各プレイヤーにその世代のカードがランダムに7枚配られます。
各世代は6ターン行われます。
各ターンは、以下のフェイズを数字の順番に実行します。
なお、すべてのフェイズにおいて全プレイヤーが同時に行動をします。
:1.|カードの選択
:2.|アクションの実行
:3.|カードセットの受け渡し
 
第6ターンが終了したら、その世代は終了です。
世代が終了したら「交戦の解決」フェイズが実行されます。
 
では、それぞれのフェイズについての説明をします。
 
**1.カードの選択
各プレイヤーは、受け取ったカードセットからカードを1枚だけ選びます。
残りのカードは後のフェイズで他のプレイヤーへ渡すことになります。
 
**2.アクション実行
すべてのプレイヤーがカードを1枚選んだら、「アクション実行」フェイズが開始されます。
 
以下の3つのアクションから1つを選んで実行しなければいけません。
・&bold(){建造物の建造}
・&bold(){七不思議の建造}
・&bold(){カードを捨てて3コイン獲得}
 
それぞれのアクションの詳細を説明します。
 
***建造物の建造
「1.カードの選択」フェイズで選んだカードを建造します。
建造方法の詳細については、建造についてを参照してください。
建造したカードは、自分のプレイエリアにカードの種類ごとに置かれます。
 
&bold(){▶重要:}
&bold(){1人のプレイヤーが、同名・同じ絵の建造物を複数個建造することはできません。}
 
***七不思議の建造
自分が所有する七不思議の建造を1段階進めます。
このアクションは次の手順で実行します。
 
:1.|七不思議ボードに表示されている建造段階のうち、建造を行いたい段階に表示されているコストを支払って建造をします。建造方法の詳細については、建造についてを参照してください。
:2.|「1.カードの選択」フェイズで選んだカードが、建造を進めた七不思議ボードの建造段階のスペースに裏向きに置かれます。これによって建造が完了している建造段階を確認できます。
 
&bold(){▶例:}
&ref(七不思議の建造例.png)
「アレクサンドリアの灯台」の第2段階を建造することにしました。このプレイヤーは建造に必要な鉱石2を生成していたため、七不思議の第2段階の建造を行うことができました。最後に、自分が所有しているカードを七不思議ボードの第2段階のスペースに置きました。
 
&bold(){▶注意:}
• 七不思議の建造は、左から順番に各段階を完成させなければいけません。例えば、1段階目が完成していないのに、いきなり2段階目の建造をすることはできません。
• 七不思議の建造は強制ではありません。七不思議を完成させなくともゲームで勝利できる可能性はあります。
• ほとんどの七不思議は3段階の建造が必要ですが、建造段階の数字と世代の数字とは関係がありません。例えば、1つの世代中に複数の段階を建設したり、第Ⅲ世代に入ってから一気に建造を進めても構いません。
• 七不思議の各段階の建造は、ゲームを通して1回のみしか行えません。
 
***カードを捨てて3コイン獲得
「1.カードの選択」フェイズで選んだカードを裏向きで捨て、銀行から3コインを獲得します。
なお、「建造物の建造」、「七不思議の建造」のどちらのアクションも実行できない場合は、必ずこのアクションを実行しなければいけません。
 
***BGAでの表示の説明
・&bold(){建造可能アイコン}
&ref(建造アイコン例.png)
カードや七不思議の各段階において、このようなアイコンが表示されています。
これらの意味は次の通りです。
 
:1|自分が生成する資源のみで建造可能
:2|建造不可能
:3|資源の取引を行うことで建造可能
数字は取引に必要なコイン数を表しています
:4|建造の連鎖などによって無償で建造可能
 
・&bold(){建造アクションの選択}
&ref(アクション例.png)
BGAでは、カードを選ぶ際にこのような矢印が表示されます。
どの矢印をクリックしたかによって、実行するアクションが決定されます。
:1|このカード(=建造物)の建造
:2|七不思議の建造
:3|破棄して3コイン獲得
 
 
**3.カードセットの受け渡し
すべてのプレイヤーが何らかのアクションを実行したら、アクション実行フェイズは終了し、「カードセットの受け渡し」が行われます。
 
各プレイヤーは、自分が持っているカードセットを隣接するプレイヤーへと渡し、もう一方のプレイヤーからカードセットを受け取ります。
カードセットの移動方向は世代によって異なります。
• 第Ⅰ世代では左隣のプレイヤーへ渡します。
• 第Ⅱ世代では右隣のプレイヤーへ渡します。
• 第Ⅲ世代では左隣のプレイヤーへ渡します。
 
&ref(移動方向1.png)
&ref(移動方向2.png)
 
なお、各世代の第6ターンではカードの受け渡しは行われず、残った1枚のカードは裏向きで捨て札となります。
 
**世代の終了
各世代は、第6ターンが終わると終了となります。
各世代の終了時に、プレイヤーは軍事による交戦の解決を行います。
以下の手順で行われます。
 
:1.|各プレイヤーは、自身のプレイエリアにある赤色のカードに表示されている盾アイコンの数を合計します。この合計値を両隣のプレイヤーとそれぞれ比較します。
:2-a.|隣のプレイヤーよりも合計数が多い場合は、現在の世代に応じた勝利トークン(第Ⅰ世代では1点、第Ⅱ世代では3点、第Ⅲ世代は5点)1枚を獲得します。
:2-b.|隣のプレイヤーよりも合計数が少ない場合は、敗戦トークン(-1点)1枚を受け取ります。
:2-c.|隣のプレイヤーと合計数が同じ場合は、トークンは受け取りません。
 
&bold(){▶例:}
&ref(交戦の解決例.png)
第Ⅱ世代が終了し、交戦の解決を行います。
プレイヤーA(盾3つ)は左隣のプレイヤーB(盾5つ)と右隣のプレイヤーC(盾2つ)と軍事力の比較をします。プレイヤーAは敗戦トークン1枚(-1点)と、勝利トークン1枚(第Ⅱ世代なので3点)を受け取ります。
 
 
交戦の解決が終了したら、1つの世代が終了します。
第Ⅰ、第Ⅱ世代が終了した場合は次の世代が開始されます。
第Ⅲ世代が終了したらゲームは終了します。
 
**ゲーム終了と得点計算
第Ⅲ世代が終わり、最後の「交戦の解決」が終了したら、ゲーム終了となります。
そして、得点計算が行われます。
得点計算は以下の手順で行われます。
 
:1.|交戦トークン
ゲーム中に獲得した交戦トークンの勝利ポイント数(マイナス点も)を合計します。
:2.|コイン
ゲーム終了時に所持しているコインについて、3コインにつき1勝利ポイントを獲得します。
:3.|七不思議
七不思議ボードを建造したことによって勝利ポイントが得られる場合は、その勝利ポイントを獲得します。
:4.|青のカード
所持している青のカードについて、示されている数字分の勝利ポイントを獲得します。
:5.|緑のカード
緑のカードには、それぞれ科学シンボルが描かれています。
これらのシンボルについて、次の2つのルールに従って勝利ポイントを獲得します。
・&bold(){同一シンボルの合計数}
3種類の科学のシンボルの数をそれぞれ合計します。
そして、この数字の二乗した分を勝利ポイントとして獲得します。
例えば、シンボルが1つだけなら1点、3つなら9点を獲得します。
・&bold(){異なるシンボル3つのセット}
異なる3種類のシンボル1つずつのセット1つにつき、勝利ポイント7点を獲得します。
&bold(){▶注意:}
1つのシンボルを両方の方法のポイント計算に使用できます。
&bold(){▶例:}
プレイヤーAは「&ref(科学シンボル1.png)」を3つ、「&ref(科学シンボル2.png)」を2つ、「&ref(科学シンボル3.png)」を1つ持っていました。
「同一シンボルの合計数」によって、(3×3)+(2×2)+(1×1)=14点
「異なるシンボル3つのセット」によって7点
合計で21点を獲得します。
:6.|黄色のカード
所持している黄色のカードについて、勝利ポイントが得られるものがあれば、その内容に応じて勝利ポイントを獲得します。
:7.|ギルドカード
所持しているギルドカードの内容に応じて勝利ポイントを獲得します。
 
これらによって獲得した勝利ポイントをすべて合計し、&bold(){最も勝利ポイントが高いプレイヤーが勝者です。}同点の場合は所持しているコイン数が多いプレイヤーが勝者です。それも同数ならば引き分けです。
 
*七不思議の詳細
七不思議ボードは両面仕様になっています。
各面での効果等を説明します。
 
**A面
A面は、次のような共通する特徴を持っています。
 
第1段階の建造が完了すると、勝利ポイント3点を獲得します。
第2段階の建造が完了すると、特有の特殊効果を得ます。
第3段階の建造が完了すると、勝利ポイント7点を獲得します。
 
主に特殊効果について説明します。
・&bold(){ロードス島の巨人像}
&ref(aロードス.png)
自分の軍事力に盾2つを加算する。
・&bold(){アレクサンドリアの灯台}
&ref(aアレクサンドリア.png)
毎ターンごとに粘土、鉱石、木材、石材の中から1つを選び、自分の資源として使用できる。ただし、これらの資源は取引できない。
・&bold(){エファソスのアルテミス神殿}
&ref(aアルテミス.png)
第2段階の建造が完了した時に一度だけ、銀行から9コインを得る。
・&bold(){バビロンの空中庭園}
&ref(aバビロン.png)
ゲーム終了時、科学シンボルを1つ追加で得る。科学シンボルの選択は得点計算時に行う。
・&bold(){オリンピアのゼウス像}
&ref(aゼウス.png)
各世代ごとに1回、建造物を無料で建造できる。
・&bold(){ハリカルナッソスのマウソロス霊廟}
&ref(aマウソロス.png)
捨て札置き場にあるカードを見て、その中から1枚を選び、選んだ建造物を無料で建造できる。これは、第2段階の建造が完了したターンの終了時に行われる。
・&bold(){ギザのピラミッド}
&ref(aギザ.png)
特殊効果なし。勝利点5点を得るのみ。
 
**B面
B面は、A面と比較すると複雑になっています。ゲームに慣れてきたら使用するとよいでしょう。
 
・&bold(){ロードス島の巨人像}
&ref(bロードス.png)
第1段階の建造を完了すると、盾1、勝利ポイント3点、3コインを獲得。
第2段階の建造を完了すると、盾1、勝利ポイント4点、4コインを獲得。
&bold(){▶注意:}
ロードス島の巨人は3段階ではなく、2段階の建造です。
勝利ポイント、コインは建造が完了した時に1回のみ獲得します。
・&bold(){アレクサンドリアの灯台}
&ref(bアレクサンドリア.png)
第1段階の建造を完了すると、毎ターンごとに木材、石材、鉱石、粘土の中から1つを選び、自分の資源として使用できるようになる。
第2段階の建造を完了すると、毎ターンごとにガラス、織物、パピルスの中から1つを選び、自分の資源として使用できるようになる。
第3段階の建造を完了すると、勝利ポイント7点を得る。
&bold(){▶注意:}
第1段階、第2段階の効果について、これらの資源は取引できません。
・&bold(){エファソスのアルテミス神殿}
&ref(bアルテミス.png)
第1段階の建造を完了すると、勝利ポイント2点と4コインを獲得。
第2段階の建造を完了すると、勝利ポイント3点と4コインを獲得。
第3段階の建造を完了すると、勝利ポイント5点と4コインを獲得。
&bold(){▶注意:}
勝利ポイント、コインは建造が完了した時に1回のみ獲得します。
・&bold(){バビロンの空中庭園}
&ref(bバビロン.png)
第1段階の建造を完了すると、勝利ポイント3点を獲得。
第2段階の建造を完了すると、各世代の7枚目のカードを捨て札にせず、使うことを選択できるようになる。
第3段階の建造を完了すると、ゲーム終了時、科学シンボルを1つ追加で得る。
&bold(){▶注意:}
第1段階の効果について、7枚目のカードは、コストを支払って建造するか、七不思議の建造に使用するか、捨て札にして3コインを獲得するために使用できます。(つまり、第6ターンにおいて、プレイヤーは2枚のカードを使うことができる。第6ターン中に第2段階を完成させた場合でも7枚目のカードを使用できる。)
第3段階の効果について、科学シンボルの選択は得点計算時に行います。
・&bold(){オリンピアのゼウス像}
&ref(bゼウス.png)
第1段階の建造を完了すると、両隣のプレイヤーから木材、石材、鉱石、粘土を購入するとき、資源1つにつき2コインではなく1コインで購入できるようになる。
第2段階の建造を完了すると、勝利ポイント5点を獲得。
第3段階の建造を完了すると、両隣のプレイヤーが建造したギルドカードから1枚だけを選び、その効果を得る。
&bold(){▶注意:}
第1段階の効果は、一部の黄色のカードと同じ効果ですが、効果は蓄積しません(0コイン以下で購入できるようにはならない)。ただし、これらの建造物を建造することは可能です。
第3段階の効果は、ゲーム終了時にコピーするギルドカードを選択します。
・&bold(){ハリカルナッソスのマウソロス霊廟}
&ref(bマウソロス.png)
第1段階の建造を完了すると、勝利ポイント2点を得る。さらに、捨て札置き場にあるカードを見る。その中から1枚を選び、選んだ建造物を無料で建造できる。
第2段階の建造を完了すると、勝利ポイント1点を得る。さらに、捨て札置き場にあるカードを見る。その中から1枚を選び、選んだ建造物を無料で建造できる。
第3段階の建造を完了すると、捨て札置き場にあるカードを見る。その中から1枚を選び、選んだ建造物を無料で建造できる。
&bold(){▶注意:}
これらの効果は、各段階の建造が完了したターンの終了時に行われる。
・&bold(){ギザのピラミッド}
&ref(bギザ.png)
ギザのピラミッドの建造は4段階です。
ギザのピラミッドに特殊効果はありません。
第1/2/3/4段階の建造を完了すると、3/5/5/7勝利ポイントを獲得します。
勝利ポイントは建造が完了した時に1回のみ獲得します。

2020年9月25日 (金) 13:44時点における版

ゲームの準備

『世界の七不思議』はいわゆるドラフトゲームです。
七不思議ボードを1枚引き、表裏でA面・B面がありどちらかを選び、手元に置く。
銀行から3コインを獲得。

ゲームの流れ

全3ラウンド(世代)行う。
各世代は基本的に建物建設(6ターン)と軍事交戦(軍事力比較)を交互に繰り返すだけです。

毎ターン、各プレイヤーはカードを1枚選び、建設を行って行きます。
流れとしては各プレイヤーに、世代カードを7枚ずつ配り、全員がそれぞれ、その中から1枚カードを選びます。
全員が選び終わったら、同時に公開し、同時に建設を行います。
そのカードを以下の3つのうちどれかに使用する。

○1.建設
カードに書かれたコストを支払い、通常通り建設を行い自分の前に並べる。
主に茶色カードで得られる「木」・「土」・「石」・「鉄」の原料資源。また灰色カードで得られる「織物」・「ガラス」・「紙」の精製資源がある。
コストを支払い建設する場合、指定されたコストを持っていれば1つにつき1つあてがうことができる。
もしも足りなく隣のプレイヤーが該当資源を持っている場合、1つにつき2コイン払うことでいくつでもあてがうことができる。
すべてのコストをあてがうことができたら建設可能。「あてがう」なので実際の資源は存在しない。使用した資源のカードも消費するわけではない。
ただしコインをコストとしているものは、コインは支払う。
該当資源を自分も両隣のプレイヤーも持っていないなら建設はできない。
ただし、七不思議の能力で建設できたり、連鎖で建設できたりする。
カードには建設した際、以降の世代に登場するカード名が指定されている場合があり、そのカードは無料で建設できる。
○2.七不思議の建設
七不思議ボードの下に差し込むスペースがあり、コストを払い(前述の建設と同じように)、1段階、2段階、3段階...と順番に建設。
建設の証としてカードを裏側にしてスペースに差し込む。
建設を行った場合、ボードに書かれた恩恵を獲得。
七不思議の建設にタイミングは無く、第Ⅰ世代で3段階まで建造しきってしまっても問題はありません。
○3.捨て札
カードを伏せたまま捨て札に送ります。建設を行わなかった代わりに、3コイン獲得。

残り手札は左隣のプレイヤーに渡し、右隣のプレイヤーから残った手札を受け取り、この動作を繰り返します。
1枚選んでは残りを隣に渡すアクションを繰り返し、世代の最後のターンには、残り2枚の手札から選ぶ形になります。
最後のターンは、1枚を選び、残り1枚のカードは隣に渡すのではなく、捨て札になる。
そうやって6枚のカードを選び、建設を行った後、世代の最後に軍事力の比較を行う。
左右のプレイヤーとそれぞれ盾のマークの総数を比較する。
第Ⅰ世代で勝利したら1点トークン、第Ⅱ世代で勝利したら3点トークン、第Ⅲ世代で勝利したら5点トークンをそれぞれ獲得。
各世代、敗北した場合は敗戦トークン(-1点トークン)を獲得。
同数の場合は何も起こりません。

得点計算

第Ⅲ世代の軍事比較後得点計算。
・軍事交戦:軍事交戦の勝利トークン・敗戦トークン。
・七不思議の点数:建設された七不思議の段階に書かれている点数。
・市民建造物(青):市民建造物に書かれている点数。
・商業建造物(黄):商業建造物に書かれている点数。
・科学建造物(緑):科学建造物の点数 2種類の方法によってそれぞれ加点。
「コンパス」「石版」「歯車」の3種類があり、A:3種類1セットごとに7点。B:各種類においてn枚の時、nの2乗の点数。
・ギルド建造物(紫):ギルド建造物の条件により発生する点数。
・コイン:手持ちのコインにおいて、3コインにつき1点。端数は点数になりません。

最多得点者の勝利。タイブレークは、コイン量の最も多いプレイヤーの勝利。