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2024年1月28日 (日) 13:36時点におけるKonnok3 (トーク | 投稿記録)による版
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基本のルール

   八八は1月(1ディール)を1年(12回)プレイする花札のゲームです。
1月(1ディール)は競りフェーズとプレイフェーズに分かれます。
カードは花札1セット(12スート、各4枚)を使用します。
得点の単位は貫と文があり、1貫は12文です。文は0か正の数です。
例として5文支払うと-1貫7文と表示されます。
BGAの実装では得点として貫を表示します。(内部的には文も計算します。)
プレイヤー数は4人から6人です。7人でプレイするためのルールもありますが、BGAでは採用しません。
プレイは反時計回りで行います。
プレイフェーズは3人で行います。3人未満でプレイフェーズを行うルールもありますがBGAでは採用しません。
手役・出来役・特殊役の確認では柳スート4枚はすべてカス札とみなします。

最初の準備

         ランダムにディーラーおよび席順を決定します。
各プレイヤーは -5貫でプレイを開始します。

1月(1ディール)の進め方


       ディーラーはみずてん(手札を見ずに「出る」(プレイに参加する))を宣言することができます。
     
ディーラーから順に各プレイヤーに7枚のカードを配ります。この7枚が手札となります。
また、場に6枚のカードをオープンします。
小場・大場・絶場を決定します。
場に光札が出ない場合、小場になり、得失点の変更はありません。
場に松、桜、芒の光札が出た場合、大場になり、以降の得失点がすべて2倍になります。
場に柳、桐の光札が出た場合、絶場になり、以降の得失点がすべて4倍になります。
場に複数の光札が出た場合、2枚目以降の絶場・大場は翌月に持ち越しとなります。
絶場と大場が両方出た場合、当月は絶場が優先します。
12月のディールで持ち越しがあった場合にプレイを続行する越年というルールもありますが、BGAの実装では採用しません。

競りフェーズ


       ディーラーから順に各プレイヤーは配られた手札を見て「出る」(プレイに参加する)か「下りる」(プレイに参加しない)かを宣言します。
みずてんの場合はディーラーは「出る」(プレイに参加する)を宣言済みです。
「下りる」(プレイに参加しない)を宣言した場合、最初に下りたプレイヤーは1貫、次のプレイヤーは1.5貫、3人目は2貫の下り賃を支払います。
3人が「出る」(プレイに参加する)を宣言した場合、残りのプレイヤーはプレイに参加できません。
プレイに参加できないプレイヤーは手札の内容により、「出る」(プレイに参加する)を宣言したプレイヤーから追い込み代を受け取ります。
(プレイヤー人数-3)人が「下りる」(プレイに参加しない)を宣言した場合、残りのプレイヤーは強制的に「出る」(プレイに参加する)を宣言させられます。
手役の処理を行います。
「出る」(プレイに参加する)を宣言したプレイヤーで手役があるプレイヤーは他の2人から手役代を受け取ります。
プレイに参加しないプレイヤーの手札は配られなかったカードとまとめてシャッフルし山札とします。

追い込み代の計算

   3人のプレイヤーが「出る」(プレイに参加する)を宣言したため、プレイに参加できなくなったプレイヤーは手札の内容により以下の追い込み代を「出る」(プレイに参加する)を宣言したプレイヤー3人から受け取ります。
手札の中に手役ができている場合、手役代の半額を3人のプレイヤーから受け取ります。
手札の中に出来役のカードのセットがある場合(出来役のつかみ)、出来役代の半額を3人のプレイヤーから受け取ります。
手札の中の赤短の3枚、青短の3枚、光札5枚のうちそれぞれ1枚毎に3文を3人のプレイヤーから受け取ります。

プレイフェーズ


       プレイの順番は「出る」(プレイに参加する)を宣言した順番となります。
     
プレイに参加するプレイヤー3人で順番に花合わせを行いカードを獲得します。
手番プレイヤーは手札(または公開した手札)から1枚カードを出して場にスートが同じカードがある場合、出したカードと対応する場のカードを獲得します。
次に、山札から1枚カードをめくって場にスートが同じカードがある場合、めくったカードと対応する場のカードを獲得できます。
場に同じスートが2枚出ている場合は、どちらのカードを獲得するか選択します。
場に同じスートが3枚出ている場合は、4枚全部を獲得できます。
場に同じスートが4枚出ている場合は、プレイ順が最初のプレイヤー(親)が4枚を獲得します。
スートが同じカードがない場合、場に置かれたままになります。

獲得したカードで出来役ができたときは直ちにプレイフェーズを終了し得点計算を行います。
出来役ができたときに他の出来役もできそうな場合、下げのルールによりプレイを継続できます。
出来役(赤短、青短、四光、五光)があと1枚で完成するプレイヤーがいた場合、法度のルールにより、その出来役の最後の1枚またはその最後の1枚と対応するカードを手札から場に出したプレイヤーは出来役が完成した場合に2人分の出来役代を一人で支払います。
なお、手札が残り1枚の場合は法度の対象とはなりません。
法度とは、自分の手札で相手が出来役を作るのを止められたにもかかわらず止めず、結局その出来役を作られてしまった、場合を指します。
BGAでは手役の飛び込みについての法度は採用しません。
手役またはみずてんに付随する追加の1貫が発生した場合はその支払いを行います。

下げのルール

     出来役ができたときに、他の出来役もできそうなときに下げのルールによりプレイを継続することができます。
なお、四光を下げて柳の光札を取って五光にすることはできないので注意してください。
BGAの実装では各プレイヤーの取札の状況から他の出来役ができる可能性がない場合は、下げを行うかどうかの確認を行わず得点計算に移行します。
    出来役の宣言
    手札から場札に合わせて出来役が完成した場合および山札をめくって出来役が完成した場合は他の行動を行う前に出来役の宣言を行う必要があります。
    出来役の宣言を行わずに他の行動を行った場合は暗黙のうちに下げを宣言したものとみなされます。
    具体的には
    ・手札から場札に合わせて出来役が完成したあとに山札をめくってしまった場合
    ・山札をめくって出来役が完成したあと出来役の宣言を行わずに次のプレイヤーの手番になってしまった場合
    がそれに該当します。

    下げの宣言の後のプレイ
      下げを宣言したプレイヤーが他の出来役を完成した場合
      下げを宣言したプレイヤーが他の出来役を完成した場合は両方の出来役の得点を得ることができます。
      例えば赤短(7貫)を下げて七短(10貫)ができた場合、他のプレイヤーから17貫ずつ受け取ることができます。
      他のプレイヤーが出来役を完成した場合
      下げを宣言したプレイヤー以外のプレイヤーが出来役を完成した場合は下げた出来役は無効となります。
      また、法度のルールにより、下げたプレイヤーが2人分の出来役代を支払います。
      下げの取り消し (BGAの実装では採用しません。)
      下げを宣言したプレイヤーの手番で手札が2枚以上残っている場合はプレイを行わずに下げの取り消しを行うことができます。
      その時点で出来役の完成を宣言します。ただし、出来役代は半額となります。

      流れ
      下げたあとどのプレイヤーも出来役ができないままディールが終わった場合は、下げたプレイヤーが出来役代の半額を受け取ります。


      得点計算


               出来役ができないままプレイフェーズが終了した時、特殊役の確認を行います。
      特殊役ができていた場合はその出来役の得点計算を行います。
      また、特殊役ができていた場合は吹き消しのルールによりこのディールの最初に支払われた手役代および手役に付随する支払いは払い戻されます。
      出来役も特殊役もできなかった場合は得点計算を行います。
      獲得した札の点数を合計し、(合計点数-88)/12 貫の得点を受け取ります。(マイナスの場合は支払います)
      獲得点数が一番多いプレイヤーは場に支払われた下り賃を受け取ります。
      獲得点数が一番多いプレイヤーが2人いた場合は、プレイ順が先のプレイヤーが下り賃を受け取ります。
      さらにディールが何月かを表示するため、1文を月札に支払いますが、BGAの実装では採用しません。
      出来役または特殊役を作ったプレイヤー、獲得点数が一番多いプレイヤーは翌月のディーラーとなります。

      最後の精算

         12月のプレイ終了後、各プレイヤーの得点を確認し、得点の一番多いプレイヤーがトップ賞として(5貫×プレイヤー人数)の得点を獲得します。
      得点が同じプレイヤーが複数いた場合は、トップ賞をそれらのプレイヤーで折半します。
      得点の一番低いプレイヤーは月札の合計1貫を受け取りますが、BGAの実装では採用しません。


      バリアントルール


      ゲームの長さ

      半年 : 6ディール(6月)プレーします。最初の持ち点は -3貫です。
      1年 : 12ディール(1年)プレーします。最初の持ち点は ‐5貫です。

      3人プレイ

      プレイヤー数が3人の場合は、競りフェーズは省略されてプレイフェーズのみ行います。
      手役・出来役・特殊役は通常通り処理されます。


      手役・出来役・特殊役の詳細

      手役の一覧

         手役にはカス札によるものとスートの偏りによるものがあります。
      カス札によるものとスートの偏りによるものが複合した場合、両方の得点が得られます。

      カス札による手役


             カラス(4貫)
       手札がカス札(柳スートを含む)だけの場合
       すべての手札を公開します。
       抜け:獲得点数が89点以上の場合、追加で1貫を他のプレイヤー2人から受け取ります。
      光一(4貫)
       手札がカス札(柳スートを含む)6枚と光札1枚の場合
       カス札(柳スートを含む)の6枚を公開します。
      十一(3貫)
       手札がカス札(柳スートを含む)6枚とタネ札1枚の場合
       カス札(柳スートを含む)の6枚を公開します。
       抜け:獲得点数が89点以上の場合、追加で1貫を他のプレイヤー2人から受け取ります。
      短一(3貫)
       手札がカス札(柳スートを含む)6枚と短冊札1枚の場合
       カス札(柳スートを含む)の6枚を公開します。
       抜け:獲得点数が89点以上の場合、追加で1貫を他のプレイヤー2人から受け取ります。
      赤(2貫)
       手札がカス札(柳スートを含む)と短冊札だけの場合
       カス札(柳スートを含む)だけを公開します。
       抜け:獲得点数が89点以上の場合、追加で1貫を他のプレイヤー2人から受け取ります。
       手札7枚がすべて短冊札の場合も赤となりますが、この場合手札は公開しません。

      スートの偏りによる手役


             三本(2貫)
       手札のスート構成が31111または3211の場合
       3枚のスートを公開します。
       飛び込み:プレイでそのスートを4枚とも取ることができたら追加で1貫を他のプレイヤー2人から受け取ります。
      立三本(3貫)
       手札のスート構成が31111または3211の場合で3枚のスートが藤、菖蒲、萩、桐のカス札3枚の場合
       3枚のスートを公開します。
       飛び込み:プレイでそのスートを4枚とも取ることができたら追加で1貫を他のプレイヤー2人から受け取ります。
      喰付(くっつき)(4貫)
       手札のスート構成が2221の場合
       3組のペアのカードを公開します。
      手四(6貫)
       手札のスート構成が4111の場合
       4枚のカードを公開します。
      はねけん(7貫)
       手札のスート構成が322の場合
       すべてのカードを公開します。
      一二四(8貫)
       手札のスート構成が421の場合
       すべてのカードを公開します。
      二三本(6貫)
       手札のスート構成が331の場合
       3枚のスート2組を公開します。
       飛び込み:プレイでそのスートを4枚とも取ることができたらどちらも追加で1貫を他のプレイヤー2人から受け取ります。
      三本立三本(7貫)
       手札のスート構成が331の場合で片方の3枚のスートが藤、菖蒲、萩、桐のカス札3枚の場合
       3枚のスート2組を公開します。
       飛び込み:プレイでそのスートを4枚とも取ることができたらどちらも追加で1貫を他のプレイヤー2人から受け取ります。
      二立三本(8貫)
       手札のスート構成が331の場合で両方の3枚のスートが藤、菖蒲、萩、桐のカス札3枚の場合
       3枚のスート2組を公開します。
       飛び込み:プレイでそのスートを4枚とも取ることができたらどちらも追加で1貫を他のプレイヤー2人から受け取ります。
      四三(20貫)
       手札のスート構成が43の場合
       これは特別な手役でこの手役ができたら12か月を待たずにゲームが終了します。
       また、この手役代は「下りる」(プレイに参加しない)を宣言したプレイヤーも支払いを行います。
       BGAの実装では通常の20貫役とします。(すべてのカードを公開し、プレイを行います)

      その他


             みずてん
       みずてんを宣言したプレイヤーは獲得点数が89点以上の場合、抜け役として追加で1貫を他のプレイヤー全員から受け取ります。
       みずてんの場合は「下りる」(プレイに参加しない)を宣言したプレイヤーからも1貫ずつもらえます。


      出来役の一覧

         出来役はプレイ中に獲得すると直ちに得点計算を行うことができます。
      この場合、このディールの以降のプレイフェーズは行いません。
      出来役ができたときに他の出来役もできそうな場合、下げのルールによりプレイを継続できます。
      赤短(7貫)
       松、梅、桜の短冊札3枚を獲得した場合
      青短(7貫)
       牡丹、菊、紅葉の短冊札3枚を獲得した場合
      七短(10貫)
       柳の短冊札以外の9枚の短冊札のうち7枚を獲得した場合
      四光(10貫)
       松、桜、芒、桐の光札4枚を獲得した場合
      五光(12貫)
       松、桜、芒、桐、柳の光札5枚を獲得した場合

      特殊役の一覧

         特殊役はプレイフェーズが終わった時点で確認を行います。
      吹き消しのルールによりこのディールの最初に支払われた手役代および手役に付随する支払いは払い戻されます。 素十六(12貫)
       プレイ終了時にカス札(柳スートを含む)の枚数が16枚以上の場合
       カス札(柳スートを含む)が1枚増えるごとに2貫ずつ増えます。
      二八(10貫)
       プレイ終了時、得点が168点以上の場合
       得点が1点増えるごとに1貫ずつ増えます。
      総八(10貫)
       プレイ終了時に3人の点数がすべて88点の場合
       プレイ順が最初のプレイヤー(親)の勝ちになります。プレイ順が最初のプレイヤー(親)は他二人から10貫ずつ受け取ります。

      カードのセット

         花札のカードは12スート、各4枚で以下の構成となります。

      スート(花)カードの構成
      光札、短冊札、カス札、カス札
      種札、短冊札、カス札、カス札
      光札、短冊札、カス札、カス札
      種札、短冊札、カス札、カス札
      菖蒲種札、短冊札、カス札、カス札
      牡丹種札、短冊札、カス札、カス札
      種札、短冊札、カス札、カス札
      光札、種札、カス札、カス札
      種札、短冊札、カス札、カス札
      紅葉種札、短冊札、カス札、カス札
      柳 (*1)光札、種札、短冊札、カス札
      光札、カス札、カス札、カス札
         
      *1: 手役・出来役・特殊役の確認では柳スート4枚はすべてカス札とみなします。

      カードの得点

         得点計算時のカードの得点は以下の通りです。

      カードの種類得点
      光札20点
      種札10点
      短冊札5点
      カス札1点