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ゲームの進行
このゲームは3週間にわたって行われます。各週は7日(つまり7ターン)実行されます。
ゲームのターン
ターンは資源の供給フェイズとアクション選択フェイズがあります。
資源の供給
ファーストプレーヤーは9個の白いダイスを手に取ります。
さらに金貨を1枚ずつ支払うことで黄色のダイスを3個まで追加できます。
ファーストプレーヤーはダイス(9個の白いダイスともしあれば黄色のダイス)を振ります。
次に出た目ごとに同じ数字のダイスをまとめます(このとき色は関係ありません)。1の目でグループをつくり、2の目でグループをつくります。
続いてファーストプレーヤーはダイスのグループを、数の小さいダイスのグループから順に、数の大きいダイスのグループを最後にタワーボードに配置します。
タワーボード下から順に上の区画に埋められていきます。
最も数が小さいダイスのグループは常に一番下の区画(ラクダ部分)に配置されます。2番目に数が小さいグループは木箱部分に置かれて、以下順に続きます。
特別ルール:数が最も大きいダイスのグループは常に一番上の金貨部分に置かれます。このためにタワーボードの中間部分には何も置かれない場合もあります。
黄色のダイスについて:ファーストプレーヤーがアクション(以下で記述されます)を行った後、黄色のダイスはタワーボードから取り除かれます。そのためダイスのない区画が発生する場合もあります。黄色のダイスはファーストプレーヤーにのみ有効です。
アクション選択
スタートプレーヤーから時計回りに順に各プレーヤーは最大2つのアクションを実行できます。
A) ダイスのグループを選ぶ(必須)
B) 特別な建物を建築する(任意)
A) ダイスのグループを選ぶ
プレーヤーはタワーボードからダイスを1グループだけ取り除きます。そのダイスは次のプレーヤーは選択できなくなります。
選んだ区画に応じて、プレーヤーは3つのアクションから1つを実行します。
※1番目のアクションのみ選択した区画に依存します。他の2つのアクション(行政官の移動とカードの取得)はどの区画でも実行できます。
《ラクダ区画(最下段)》
●ラクダを獲得
●行政官の移動
●カードを1枚引く
《金貨区画(最上段)》
●金貨を獲得
●行政官の移動
●カードを1枚引く
《地区(袋・樽・木箱・花瓶)の区画》
●該当する地区に商品を供給する
●行政官の移動
●カードを1枚引く
●ラクダを獲得:ダイスの個数分ラクダを獲得する。
●金貨を獲得:ダイスの個数分金貨を獲得する。
●該当する地区に商品を供給する:
プレーヤーは選択した区画に配置されているダイスの個数分だけ、手持ちのキューブを該当する地区の商店に配置できます(その個数分配置しなければいけません)。
※ 該当地区の商店が既に埋まっている場合や、他のプレーヤーによって占有されている場合は配置できません(以下の不可能なアクションを参照ください)。
・全ての地区において、商店は商店街としてグループにまとめられています。全ての地区において、同じ色の商店は、同一の商店街に属しています。
・各商店には1つのキューブしか配置できません。
・その商店が属する商店街のいずれかの商店が既に他のプレーヤーによってキューブを配置されている場合は、配置できません。
・とある地区に、自身のキューブをすべての商店に商品を配置していない商店街が存在する場合(占有が終了していない商店街がある場合)、他の商店街(に属する商店)にキューブを配置できません。
・1回のターンで1つの商店街の占有を完了しなくてはいけないという事はありません。つまり1ターン内に、とある地区において、ある商店街の占有(全ての商店にキューブを配置する)を完了後、他の商店街の商店にキューブを配置することも可能です。
・もし選択した区画のダイスの数が、該当する地区のキューブが配置可能な商店より多い場合、それら余りのキューブは失われます。
●行政官の移動:
プレーヤーは選択した区画に配置されたダイスの目の数分(個数ではありません)だけ行政官を道路上の区画にて移動させることができます。移動する量は金貨を使用することで、増減ができます。1金貨で1区画分増減ができます。
またこの仕組を利用して、行政官をまったく移動させないことも可能です(移動量が0になるまで金貨を使用します)。 というのが本来のルールなのですが、0まで減算できないバグが長期間継続しているため気をつけましょう。
行政官は同じ区画を2度通ること(後退して前進すること)はできません。
もし行政官がキューブを配置してある商店の横で移動を完了した場合、それらのキューブは(持ち主が誰のものでも)自動的にキャラバンに送られます。送られる順番は行政官を移動させたプレーヤーによって決定されます。
しかし、あるプレーヤー(自分のものでも)のキューブがキャラバンに送られるときに、かわりに手持ちのラクダを1つ消費することが可能です。その場合、プレーヤーの手持ちのキューブがかわりにキャラバンに送られて、商店のキューブを残すことができます。
●カードを1枚引く:カードを1枚取得して、手元に加えることができます。ダイスの目の数や個数は関係ありません。
●ダイスが存在しないとき:カードを1枚引き取得できます。
キャラバン
イスファハンのキャラバンは12頭のラクダから構成されていて、4頭ごとの3グループに分かれています。送られてきたキューブはかならず左上のラクダから順に配置されていきます。
1頭のラクダはキューブを1つだけ運ぶことができます。キューブがラクダに配置されると、そのキューブの持ち主は得点を獲得することができます(上のグループは2点、真ん中のグループは1点、下のグループは0点)。
キャラバンが満載になったら直ちにキューブの数を数えて、キャラバンは空になます。その後、再び同じ手順でキューブを配置していきます。
建物の建設
建物を建築するとゲーム終了まで特殊効果を得ることができます。
ダイスのグループを選択して該当するアクションを実行後(ここまでは必須の行動です)、プレーヤーは建物を建築することができます。
建築するには手持ちの金貨とラクダを消費する必要があります。
その後、プレーヤーボード上の建築した建物の区画にキューブを1つ配置することができます。プレーヤーは勝利ポイントを獲得することができます。
※ 建築はプレーヤーボードの建物の順に行う必要はありません。またひとつの建物は1回しか建築できません。
・勝利ポイント
建物を建築することでプレーヤーは勝利ポイントを獲得できます。
最初の2つの建物は(建物の種類にかかわらず)得点になりません。
3番目・4番目・5番目に建設した建物はそれぞれ5ポイントずつ獲得できます。最後になる6番目の建物を建築すると10ポイント獲得できます。
・建物詳細
○パドック(ラクダ2頭):タワーボードからラクダを受け取るたびに追加で1頭獲得できます。
○商店(ラクダ2頭と金貨2枚):タワーボードから金貨を受け取るたびに追加で2枚獲得できます。
○銭湯(ラクダ2頭と金貨2枚):「行政官の移動」を選んだときに、金貨を消費することなく最大3区画分までさらに追加で移動させることができます。また金貨を追加することで3区画以上移動することもできます。
○宿屋(ラクダ3頭と金貨3枚):自身のキューブがキャラバンに送られる度にカードを1枚受け取ることができます。
○バザー(ラクダ4頭と金貨4枚):週の終わりに完了した商店街ごとにさらに2ポイントずつ獲得できます。
○リフト(ラクダ4頭と金貨4枚):地区にキューブを配置するとき、さらに追加で1つキューブを配置できます。
1日の終わり
タワーボードのダイスを取り除きます。
1日が経過するたびに日付マーカーを前進させます。
ファーストプレーヤーの左に座っている
プレーヤーが新たなファーストプレーヤーになり、ファーストプレーヤーマーカーを受け取ります。
1週間の終わり
1週間の終わりに、各プレーヤーは以下の手順で各地区とキャラバンから獲得できる得点を計算して、得点マーカーを前進させます。
・各地区:
各地区の占有が完了した商店街ごとに、ゲームボード上にある数字(各商店街の近くに色のついた四角であらわされています)の分だけポイントを獲得できます。
バザーを所有しているプレーヤーは完了した商店街ごとにさらに2ポイントずつ獲得できます。
占有が完了していない商店街からは得点をえることはできません。
全てのプレーヤーが得点計算を終了したら、地区はふたたび最初の状態に戻ります(キューブは各プレーヤーの手元に戻されます)。
つづいてキャラバンの得点計算を行います。
・キャラバン:
プレーヤーはキャラバンに配置されている自分のキューブ数に、自分のキューブを1つでも配置している列の最下段の値(上段1・中段2・下段3)を掛けた数の得点を獲得します。
計算終了後もキャラバンにはキューブが配置されたままでプレーヤーの手元に戻しません。
その後、週マーカーを1つ分右側に移動させて、日マーカーを1のところに戻します。
行政官は中央の交差点に戻されます。
ファーストプレーヤーの左に座っているプレーヤーが新たなファーストプレーヤーになり、ファーストプレーヤーマーカーを受け取ります。
ゲームの終わり
3週間が経過するとゲーム終了になります。最も高い得点を獲得したプレーヤーが勝利します。
もし同数の場合はどちらも勝利したことになります。
プレイ人数での変更点
・3名でプレーする場合
キャラバンだけ変更を加えます。各列の先頭のラクダ(淡い色のラクダです)は使用しません。各列には3頭のラクダがいるものとしてプレーします。
・4名でプレーする場合
3週間目の第7日だけ変更を加えます。最後の日には通常のターン順序ではなく、ターン開始時に最も得点が少ないプレーヤーから実行していきます。
したがって最も得点が少ないプレーヤーがファーストプレーヤーとなり、ダイスを振ってアクションを実行します。
その後、2番目に得点が少ないプレーヤーの番になり、以下続きます。最も得点が多いプレーヤーが一番最後にアクションを実行します。
もし複数のプレーヤーが同じ得点の場合、第6日目のファーストプレーヤーから時計回りに見てもっとも遠いプレーヤーからアクションを実行します。
カード詳細
・ダイスのグループを選択するとき:
ダイスのグループを選択するとき、プレーヤーは手元のカードを1枚消費することで、さらにもう1つのダイスを得ることができます。
プレーヤーは金貨かラクダをさらに1つ追加で受け取るか、またはどこかの地区に1つ追加でキューブを配置できます。どのカードでも使えますが、そのカードの特殊効果は使えません。
建築の特殊効果とこのカードによる1ダイス追加は積み重ねて利用できます。ただしダイスが1つも置かれていない区画で利用することはできません。
・アクションを実行するとき:
プレーヤーはターンの実行中に手元のカードを使ってそのカードがもつ特殊効果を利用することができます(基本的に上記の場面よりこちらで使う方が効果が大きいです)。
利用するカードの枚数に制限はありません。
上記の1ダイス追加した上にさらにカードの特殊効果を利用することも可能です。
《特殊効果》
・ラクダを3頭獲得できます。
・金貨を3枚獲得できます。
・ラクダを1頭消費することで2ポイント獲得できます。4頭(8点)まで可能です。
・金貨を1枚消費することで1ポイント獲得できます。10枚(10点)まで可能です。
・建築時にどれか建物を1つだけラクダを消費することなく建築することができます。金貨のみを消費します。その後通常通りに得点計算を行います。
・建築時にどれか建物を1つだけ金貨を消費することなく建築することができます。ラクダのみを消費します。その後通常通りに得点計算を行います。
・手元のキューブを1つ商店に追加できます。既に他のプレーヤーのキューブが配置されている商店街には置けません。また自身のキューブが同じ地区の商店街にあり、その商店街が完成していない場合はその地区の他の商店には置けません。
・手元のキューブを1つキャラバンの(まだキューブを積載していない)最初のラクダに配置できます。その後得点計算を行います。宿屋を所有していても、さらにもう1枚のカードを追加で獲得することはできません。
・ラクダから金貨へ、金貨からラクダへ任意の回数交換することができます。